家の中には、捨てられないけれど、使う機会もない物がたくさんあります。

自分が太ってしまい、もう着られないことはわかっていても、高かった服は簡単に捨てることができません。

メルカリでは、行き場を失ったものがたくさん売買されています。

筆者も大掃除で出てきた大量の物をメルカリで販売しました。

今回は、メルカリ初心者の筆者が体験した「3つの失敗」についてお話しします。

メルカリ初心者の失敗

【失敗1】コメントをもらうと冷静さを失ってしまう

メルカリは、販売期限がありません。そのため、長期にわたって出品され続けることもあるのです。

しかし、出品に出したものは「自分のものでも他人のものでもない状態」であり、早く買い手をみつけてさばきたくなります

メルカリには、コメントといわれる「購入を検討している人が、出品者に直接質問できるサービス」があるのです。

多くは値下げ交渉なのですが、長期間の出品状態が続くと、購入検討者があらわれただけでうれしくなってしまい、冷静な判断ができなくなってしまうことがあります

購入検討者に「1,000円に値下げして、できれば専用にしてほしい」とコメントでいわれると「1,000円にしたら買ってくれる」と思いこんでしまい、言われるがまま値下げして「専用」としてしまうのです。

メルカリの専用ページ

メルカリでいう「専用」とは、事前に出品者と購入者の話し合いが済んでいる商品で、他の人に「この商品は買い手が決まっている」ことを伝える「暗黙の了解マーク」の役割をしています

ところが、値下げをして「専用」としても、購入ボタンが押されず放置されてしまうこともあります

購入検討者は、検討中であり「1,000円にしてくれたら買います」とは言っていなかったのです

「専用」や「取り置き」は、メルカリならではのやり方であり、ヤフーオークションでは経験していないことでした。

メルカリは、匿名配送ができるため、ヤフーオークションよりも出品者と購入者の距離が離れているように感じます。

しかし実際は、「売る」、「買う」という単純なやりとりだけではない、人と人とのやりとりが背景にあるのです。

メルカリもヤフーオークションと同様に、みえない相手を冷静に分析する力がないと、余計な手間と時間を使うだけになってしまうかもしれません

【失敗2】相場を調べず破格の値段で売ってしまう

メルカリでは、いらないものを売却することが多いのではないでしょうか。

しかし、自分にとっていらないものが、必ずしも価値のないものとは限らないのです。

筆者は、ブランドのバッグをメルカリで売却しました。バッグは、かなり個性的なデザインで、金具部分の塗装もかなり剥げていたため、価格は低めに設定しました。

すると、出品してすぐにコメントが殺到したのです。

すぐに買い手がついたのですが、後から調べてみたところ「経年劣化の味を出すために金具部分の塗装はわざとはがれやすく作ってある」ことがわかりました

さらに、そのバッグは完売状態で、なかなか手に入らない幻のバッグになっていたのです。

そうとは知らず、筆者はメルカリ相場よりも数千円も安く売却してしまいました

破格の値段で売買してしまったカバン

筆者が約20年前に購入したマグカップは、20年間使われることなく食器棚に飾られていました。

バッグの失敗を経験していたため、出品する前にメルカリ相場を調べることにしたのです。当時の定価は約2,000円でした。

しかし、マグカップはすでに廃版になり、定価よりもずっと高い1万円前後で取引されていたのです。

現在の価値を知らなければ、再び大きな失敗をしてしまうところでした。

その後、マグカップは再び食器棚に戻り、さらなる値上がりを持っています

メルカリは、いらいないものを売るだけでなく、持っているものの価値を再発見し、再び愛着を感じさせることもあるのかもしれません。

【失敗3】評価をおそれて過剰な梱包をしてしまう

メルカリでは、売買が終わるとお互いに評価をして取引を終えます。評価は、3段階表示され、信頼の指標になるのです。

評価は、その後の取引に大きな影響を与えます

いいものを出品しても、悪い評価がついていると信用が得られず、取引の機会を逃してしまうこともあるのです。

評価が悪くつけられる原因はさまざまですが、商品を発送するときの梱包がよくないと悪い評価がつきます

メルカリで「もうけ」を多く出すためには、送料を節約することがポイントです。

衣類は小さくたためばサイズが小さくなり、送料を抑えることができます

しかし、小さくたたみ過ぎてしまうと、シワだらけになってしまい評価が悪くなるのです。

メルカリに慣れてくると、梱包と評価のバランスを考えて、上手な発送ができるようになります。

しかし、メルカリ初心者は評価数が少ないため、ひとつでも悪い評価がつくと悪いイメージが際立ってしまうのです。

メルカリ初心者は、悪い評価がつかないように梱包を入念にやります。

過剰梱包してしまった

60サイズにおさまる荷物でも、緩衝材に包み、すき間には新聞紙を丸めて詰めて、80サイズにして発送するのです。

送料は、100円上乗せされますが「悪い評価を避けるためなら100円は惜しくない」と思います。

しかし、商品を受け取った人は「なぜ、こんなにゴミを詰めたのだ」と思い、悪い評価をつけるのです

よかれと思ってしたことが、受け取り方によっては迷惑になることもあります。まさに「礼も過ぎれば無礼になる」です。

3つの失敗から感じたこと

メルカリ初心者は、購入者を過剰に「お客様」と感じ、必要以上の対応をしてしまうことがあります。

物には「もういらない」と思う人がいる一方で、「これを売ってしまうのか」と思う人がいるのです。

物の価値は、人によって違います。「同じ価値を感じる人を探して受け渡していくシステム」は、大きな資源の節約なのではないでしょうか。(執筆者:式部 順子)