エコなのに汚れもちゃんと落ちる「アルカリ洗濯」と「石鹸洗濯」 長年使用している私がメリット・デメリット、コスパを解説

ここ最近、エコライフブームによって注目されているのがセスキ炭酸ソーダや石鹸洗剤によるアルカリ洗濯、石鹸洗濯です。

これらの洗濯は肌にも環境にも優しいといわれていますが、その一方で

「エコ洗濯は汚れが落ちなさそう」

「コスパが悪そう」

なんて思っている人は多いのではないでしょうか。

しかしアルカリ洗濯にしろ、石鹸洗濯にしろ、コツさえつかめばしっかり汚れは落ちますし、コスパが悪いということもありません

長年アルカリ洗濯と石鹸洗濯を続けている筆者が、洗濯をうまくするコツやコスパなど、実際に使用して思った本音をご紹介します。

エコで汚れもよく落ちるアルカリ洗剤をご紹介

アルカリ洗濯・石鹸洗濯とは

アルカリ洗濯とは、セスキ炭酸ソーダや炭酸塩、酸素系漂白剤などアルカリ性の洗剤を使用して洗濯する方法です。

そして石鹸洗濯とは、主成分のほとんどが石鹸である洗剤を使用して洗濯する方法です。

実は石鹸自体もアルカリ性なので、広い意味でのアルカリ洗濯といえますが、石鹸は洗浄力が強く、洗濯方法も異なるため分けて記載されていることが多いです。

さて、これらのアルカリ性洗剤がなぜ洗濯に効果的かというと、洗濯物の汚れはほとんどが酸性の汚れだからです

酸性の汚れを、アルカリ性の洗剤(セスキ炭酸ソーダ、炭酸塩、酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)※漂白向き、石鹸洗剤)で洗うことで分解し、落としやすくする効果があります。

酸性の汚れ(子どもの食べこぼし・油汚れ・皮脂・垢・汗・血液)をアルカリ性の洗剤で中和します。

市販の合成洗剤でもっとも洗浄力が強い粉末洗剤も、実は弱アルカリ性です

アルカリが持つ分解パワーは、日常の汚れ落としに最適なのです。

アルカリ洗濯のコツと洗濯方法

セスキ炭酸ソーダや炭酸塩などを使うアルカリ洗濯のコツは、すばり「付け置き」です。

どのアルカリ洗剤を使うにしても、2、3時間程度付け置きしておくと劇的に汚れが落ちやすくなります

※漂白能力の強い酸素系漂白剤の場合は30分程度の付け置きでも大丈夫ですが、水温は40度程度に保つほうが効果的です。

付け置きをすると効果的です

洗濯方法

洗濯機に洗濯物を入れ、「洗い」コースを3~5分程度回した後、2~3時間から一晩程度漬けおきする。

その後「すすぎ」1回 →「脱水」で完了します。

洗濯物のごわつきが気になる人はすすぎの前にクエン酸を5グラム程度水に溶かしたものを柔軟剤ポケットにいれば、ふんわりとした仕上がりになります

メリットとデメリット

アルカリ洗濯のメリットはキッチンの油汚れなど他の掃除にも使える応用度の高さと、水に溶けやすく、すすぎ1回ですむので水道代が少し節約できる点です。

また、洗剤が衣類に残らないので敏感肌でも安心して使えるのもうれしいですね。

反対にデメリットとしては、脱脂効果が強いので洗濯水に触れると手荒れの原因になる(手袋をおすすめします)こと、頑固な泥汚れなど汚れがひどい洗濯物には向いていないという点です。

また、洗濯石鹸に比べるとふわふわ感は劣りますので、クエン酸の利用がおすすめです。

おすすめのアルカリ剤

キッチンの掃除にも使いまわせるセスキ炭酸ソーダは応用力が高いうえに安く手に入るのでおすすめです。

アルカリ強度は炭酸塩より低いため洗浄力はそれほど高くありませんが、日常の皮脂、汗汚れや子どもの布おむつ、大人の布ナプキン汚れなどは付け置きですっきり落とせます。

石鹸洗濯のコツと洗濯方法

石鹸洗濯はコツを つかむと大丈夫!

石鹸洗濯のコツは

・ 洗濯物を詰め込みすぎない
・ 石鹸の泡立てを必ず行う
・ 無添加の石鹸洗剤にはアルカリ洗剤を足す

ことです。

特に泡立ては重要で、石鹸洗濯は泡立てた石鹸の泡が洗浄力を発揮してくれるため、これをしないと石鹸カスが残ったり、洗浄力が弱くなったりするので気をつけてください

洗濯方法

空の洗濯機に石鹸洗剤を入れ、3分~5分程度「洗い」コースで回します。

ふわふわの泡ができたら、その後洗濯物を入れ、「すすぎ」コース2回 → 「脱水」で完了です。

石鹸の場合は付け置きがいりませんが、最初に泡をしっかり立てることがポイントです。

※寒くて水温が下がっている日には、お湯で洗剤を溶かしたり、お風呂の残り湯を使ったりしてください。

※※縦型洗濯機で粉末の石鹸洗剤を利用するときの洗濯方法を記載しています。ドラム型洗濯機は機種によって使用できなかったり、使用方法や容量が異なったりするのでメーカーにお問い合わせください。

メリットとデメリット

石鹸洗剤のメリットは肌に優しいうえに洗浄力が強く、柔軟剤なしでふわふわに仕上がることです

敏感肌の人や肌が弱い子どもの場合、衣類に合成界面活性剤が残ってしまう合成洗剤では肌がかぶれやすくなります。

しかし、石鹸洗剤は肌に刺激のある成分が衣類に残らずに一定の洗浄力もあるため、子どもがいる家庭でも安心して使うことができます。

また、石鹸洗剤はお湯で溶かした後に冷やしてプリン状石鹸にすればキッチンの油汚れなどに応用可能です。

デメリットは泡立てが必要、すすぎは2回などの洗濯方法自体の面倒くささでしょう

慣れてしまえばそれほど苦でもないですが、面倒に感じる人もいると思います。

おすすめの石鹸洗剤

石鹸成分が100%に近い無添加のものは肌に優しく、衣類のふわふわ感は気持ち良いものがあります。

ただ、無添加ほど洗浄力が弱くなりがちなので、洗浄力を強化する炭酸塩や石鹸カスを防ぐ金属イオン封鎖剤などを配合したミヨシ石鹸の粉末洗剤、「そよ風2.16kg」は使いやすいのでおすすめです。

自宅にセスキ炭酸ソーダや炭酸塩がある場合は無添加の石鹸洗剤に混ぜて使えるので、ミヨシ石鹸の無添加をおすすめします

合成洗剤とのコスパを比較してみる

セスキ炭酸ソーダの場合

セスキ炭酸ソーダ

≪画像元:Amazon

アマゾンで3キロ1,200円~1,400円程度です。

30リットルの洗濯1回の使用量は大さじ1杯程度(約20グラム)なので、1回の洗濯にかかる費用は8円~9円程度です。

ミヨシの「そよ風 2.16kg」の場合、

無添加のミヨシ石鹸

≪画像元:Amazon

アマゾンで680円前後です。

30リットルの洗濯1回の使用量は36グラムで、1回の洗濯にかかる費用は約11円です。

市販の合成洗剤の場合

は30リットルの洗濯1回につき約10円。(アタック粉末洗剤380円900グラムのものを参照)

合成洗剤と比べても、コスパはほとんど変わりません。

アルカリ洗剤や石鹸洗剤は、キッチンの油汚れ掃除など、家じゅうの掃除に応用できて肌にも優しいです。

ただ、付け置きや泡立てなど、面倒な作業が必要ですので手間がかかります。

市販の合成洗剤は柔軟剤や漂白剤成分入りが多いため、誰でも手軽に洗濯をできて、手間をかけなくても洗いあがりにムラがないのが特徴です。

一方、合成洗剤では肌に合わない人もいるでしょう。

コスパが同じなら、それぞれの特徴やメリット・デメリットをふまえたうえで各家庭に合う洗剤を使用すれば良いと思います

実際に洗濯を続けてきたまとめ

筆者の場合、子どもも筆者も肌が弱く、合成洗剤では衣類がかゆくなってしまうため、アルカリ系の洗剤や石鹸洗剤に切り替えました

ただ、これらの洗剤は手間がかかりますが、コツをつかめばすっきり仕上がりますし、慣れてしまえば面倒と思うことはありません。

また、家じゅうの掃除に応用できるので生活用品のストックを減らし、暮らしをシンプルにできます

一度使っただけのバスタオルや肌着など、皮脂や汗が付いただけの汚れにはセスキ炭酸ソーダ。

そして泥汚れなど本格的な汚れには石鹸洗剤を使えば、毎日の洗濯で困ることはありませんし、柔軟剤がほしいときは、クエン酸を少し入れるだけです。

エコな洗濯は手間がかかるけど、得られるものも多いです。

コスパは大して変わらないので、興味がある人は一度試してみて、各家庭にあう洗濯方法を見つけてください。(執筆者:服部 椿)

この記事を書いた人

服部 椿 服部 椿»筆者の記事一覧 (40)

とある金融系企業で10年間勤務する中でFP資格を取得。お金の情報を提供するメディアを運営するかたわら、コンテンツ企画・編集・執筆まで幅広く経験。執筆の楽しさに目覚め、フリーライターとして独立。「世の中の役立つ情報を整理し、知識や知恵をプラスしてわかりやすく記事にすること」をモットーにして、家計、節約/貯蓄/投資/教育/子育て/住宅ローン/保険など幅広い記事を執筆。
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