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フリーランスって実際どうなの? 確定申告が必要なレベルの3人に金銭事情と暮らしぶりを聞いてみた

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フリーランスって実際どうなの? 確定申告が必要なレベルの3人に金銭事情と暮らしぶりを聞いてみた

よく耳にする「働き方改革」なるもの…。

年々増加しているというフリーランスって、どんな暮らしをしているのか気になりませんか?

筆者もフリーランスの一人なのですが、自分と同じ境遇の人がどんな悩みを抱え、対処しているのかとても気になります。

そこで今回は、年間所得が20万円以上あり確定申告をしているフリーランスの方に金銭事情を取材してきました

フリーランスに聞く金銭事情

性別も年齢も違う3名から、フリーランスの現状を聞いていきましょう。

1. 60代からのフリーランス転向! 在宅でのライター業で生活の足しに…

60代からの フリーランス転向

Q. もともと定年延長をしていたと伺いましたが、なぜフリーランスに転向したのでしょうか。
A. 「定年延長をし元職場にしがみ付いていたんですけど、役職が外れた還暦を過ぎたオヤジに対する元部下の目が怖かったんです。そこから抜け出すために別会社に再就職をしました。でも、やはりこの歳だと居場所がないという事を思い知らされましてね。フリーランスになるには勇気が必要でしたが、年金も受給できる年齢となり思い切って退職し、細々とライターの仕事をしています」

Q. フリーランスになり、金銭面ではどんな不安がありますか?
A. 「自分の棲み処を見つけた気がしていますが、金銭面では女房に苦労をかけています。出来高払いの仕事しかできておらず、収入に波があるのが困りものです。少ない年金は女房に全て渡していますから、自分の趣味に使うお金もフリーランスで得た収入を細々と積立て計画的にここぞと言う時に使っています。給与と言う月極めの固定収入がないのは寂しい限りですね」

フリーランスになって思うのが、やはり毎月の収入面が定まらないこと。

筆者も取引先から切られたらおしまいだ…と常に危機感を覚えているので、男性の気持ちがとてもわかります。

Q. フリーランスになって良かったと思える点を教えてください
A. 「生活費のベースは年金で在職時の1/4程の支給であり将来が不安ですが、退職金を切り崩す事なく生活をするために、保険や携帯の契約をまず見直しフリーランスでの稼ぎでしのいでいます。旅行や外食も減らし不要な出費は極力抑え、女房には申し訳ないですがつましく生きていますよ。おかげで、退職金がある…という金銭的な余裕感はある暮らしができています」

限られたお金で暮らすというのは、やはり難儀なもの。

少しでも自分で稼げる手段があれば、貯蓄に手を出さずに暮らせるということがうかがえました。

60代からのフリーランス転向、男性の行動力に拍手を送りたいです。

2. 煩わしい人間関係からさよなら! 会社員からフリーランスに転向した40代女性

会社員から フリーランスに 転向した40代女性

Q. なぜフリーランスになったのか、教えてください
A. 「毎日、満員電車に乗って通勤するのが大変でした。また、会社勤務すると悩むのが人間関係ですが、そういった嫌な思いをせずに仕事ができるというのが魅力でしたね。とにかく、人に命令されたり急がされたりすることがないので安心して仕事ができると思い、転向しました」

Q. 収入面で苦労していることはありますか?
A. 「仕事をする上で時間が縛られない代わりに、収入が安定しないのが一番の悩みです。自分の得意分野の仕事が多ければ収入も増えますが、クライアントさんから依頼がなければ収入も減少してしまいます。また、自分で時間のやりくりができますが、自分の気持ちに負けて仕事に集中できないことも悩みです」

わ、わかります…。

フリーランスって、なにもかも自分の気持ち次第なので、ライターであれば筆が進むときはとことん進むのですが、スランプに陥ると一日中パソコンに向かっても全然良い原稿をあげられなくなります。

気分転換をしようにも締め切りは迫ってきますから、いかに上手に自分のモチベーションを維持するかが大事だといえますね。

さらに、モチベーションが自分の売りである原稿やイラストといった成果物に直結しますし、常にスキルアップをする時間も捻出する必要があります。ここも難しい部分ですね。

Q. 経費などの支出でなにか気をつけている部分はありますか?
A. 「私自身は文書作成やデータ入力などの作業を中心に行っているので、ほとんど経費がかからず収入から差し引ける経費が少ないため、税金が結構かかってしまうことが大変です。収入が安定しないため毎年3月に確定申告した際に納税資金を準備するのが大変だと感じています。多くの仕事を受けて収入が多かった月には、納税資金をしっかり貯蓄し、身の丈以上の生活は慎んで地味な生活を心掛けています。また、仕事面では、常に条件の良いクライアントさんがいないか独自調査を実施しています」

雇用保険がなく、厚生年金にも入れないので自己負担の多い国民年金に加入する必要があるフリーランス。

稼いだら稼いだだけ、翌年の住民税や国民健康保険料も大幅に上がるため、その資金を捻出するのに自転車操業に陥った同士も数知れず…です。

良いこともたくさん、一方で金銭的に厳しい部分も大いにあるということがわかりますね。

3. サラリーマンから転向! 不定休でもストレス少なく暮らす30代男性

サラリーマンから 転向した30代

Q. フリーランスになって、良かったと思う金銭的な部分はありますか?
A. 「自分の意思に反する無駄遣いをすることが全くなくなったことです。付き合いでの飲みや食事に大金を費やすこともありませんし、そのような時間も全て自分のために使えるようになって良かったです」

確かに、職場付き合いで結構な額を費やす方もいますね。

上司に誘われたら断れない…と、毎月数万円飲み代に消えていく…なんてことがフリーランスだとなくなるわけです。

Q. フリーランスに転向して休日はしっかりとれていますか?
A. 「特にカレンダー通りに働いているわけではなく、受注している案件次第で休みの曜日・時間も変動してしまいます。土日祝休みのサラリーマンの友人とは疎遠になりがちで、盆や正月に集まりがあっても参加できないことがありますが、自分のなかではストレスが少ない暮らしができている実感があります」

フリーランスあるあるなのが、曜日と時間の感覚がなくなってきてしまいます

案件によって取材に出る日と家で作業する日と…としていたら、「何曜日だっけ?」となるものです。

筆者も子どものおかげで曜日感覚を維持していますし、友人知人と会うにも「今日平日だからムリだよね!」なんてこともしばしば。

世間ズレしないようにするのもひとつ、注意するポイントといえます

Q. 金銭的な負担感について、サラリーマン時代と比べ変化はありますか?
A. 「各種保険がサラリーマン時代に比べて高く、倍近くは払っているので出費において占める割合がかなり大きいです。居住関係も審査がかなり厳しくなり、アパートを借りるにしても保証会社の関係などで割高になりがちです」

賃貸契約する際なんかは、フリーランスという職業がまだまだ社会に浸透していないと感じる部分といえます。

社会的信用を増すためになにができるか、どう業績を伸ばしていくか…が大事になってくるといえますね。

かといって、事業の見通しも立たないまま法人化するのも難しいので、多くのフリーランスが各種保険料や社会的信用問題に悩んでいるのです。

どれだけキャッシュポイントを増やしていくかが課題です

会社員や公務員でなければ得られない安定感を失う代わりに、自由な働き方が実現できるフリーランス。

いかにキャッシュポイントを増やしていくか、日々の稼働だけではなく将来的な成長を計画し突き詰めていく必要があるといえます。

また、いつ動けなくなっても困らないよう、ストックサイト(写真・イラスト登録)やアフィリエイトといった不労所得の収入源も確保し、収入の比率を見直すのも一つの作戦といえるでしょう。(執筆者:三浦 希枝)

《三浦 希枝》
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三浦 希枝

三浦 希枝

前職は海上保安庁に所属し、船舶料理士とヘリコプタ―降下員として勤務。退職後、フリーライターになり4年目に開業。子連れ離婚そして再婚を経て、二児のママとして仕事との両立を図っている。Webライティング講師業もはじめ、活動の幅を広げている。趣味は時短、節約。特技は水泳(インターハイ出場経験有!) 寄稿者にメッセージを送る

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