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確定申告でよくあるご質問~医療費控除「明細書の書き方」編

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確定申告でよくあるご質問~医療費控除「明細書の書き方」編

所得税の確定申告の期限まであと2週間を切りました。

今の時期、確定申告の電話相談や税理士会の対面相談が頻繁に実施されます。

その中でもっとも多いのが「医療費控除」のご相談です。

今回は、医療費控除の明細書の書き方について、よくあるご質問とその答えについてまとめてみました。

確定申告の電話相談や税理士会の対面相談

Q1.領収書は添付しなくていいと聞いたけど本当?

はい、本当です。

平成29年分の確定申告から領収書を添付しなくていいということになりました。

代わりに、以下のような「医療費控除の明細書」を必ず提出することになります。


提出しなくてもOKになりましたが、捨てていいわけではありません

明細書の内容によっては税務署から問い合わせが来ることもあります。

この問い合わせに備えるため、5年間はお手元で保管しなくてはなりません

Q2.「医療費控除の明細書」の書き方を教えてください。

医療費控除の明細書は、

「1.医療費通知に関する事項」
「2.医療費(1.以外)の明細」

の2項目に分かれています。

1.には、健康保険組合等からお手元に届いた「医療費通知」を参考に、平成30年1月1日から12月31日までにかかった医療費の自己負担金額の総額を記入します。

2.は、医療費通知に記載されていない医療費の自己負担分(ドラッグストアでの医療費の購入金額や歯科矯正など自費診療など)を記入します。

なお、1.のケースについては、送付された「医療費通知」も医療費控除の明細書と一緒に確定申告書に添付しなくてはなりません。

Q3.健康保険組合から届いた「医療費通知」には今年の1月から9月までの分しか書かれていないんだけど、10月から12月までの分はどうしたらいいの?

健康保険組合から届いた「医療費通知」

この場合、医療費控除の明細書の1.に1月から9月の分の自己負担金額の総額を記入し、10月以降については、ご自身で領収書から集計して2.に記入することになります。


なお、このとき、お手元にある医療費通知は医療費控除の明細書とともに確定申告書に添付して提出します

領収書はお手元に5年間保管してください。

Q4.医療機関に行くとき、電車を使ったんだけど、その電車代はどう記入したらいいの?

医療機関に行くときの公共交通機関の料金は医療費控除の対象となります(※)。

この場合の交通費は通院先に支払った医療費の次の行で、かかった交通費の総額を書きます。

書き方の例)A田B夫さんがC病院に通院するための往復電車代が360円で、10日間通った場合(A病院に対して支払った自己負担分の医療費総額が5万円)


医療費控除の対象となる交通費は原則としてバスや電車などの公共交通機関のみであり、タクシーや車などは認められません。
ただし、緊急の出産や急病、高齢による足腰の悪化などやむを得ない事情がある場合には、タクシーなどの利用料も医療費控除の対象とすることができます

以上が医療費控除の明細に関する主な質問と答えになります。医療費控除に関する他の質問については、また別途お伝えします。(執筆者:鈴木 まゆ子)


《鈴木 まゆ子》
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鈴木 まゆ子

鈴木 まゆ子

税理士・税務ライター 中央大学法学部法律学科卒業後、㈱ドン・キホーテ、会計事務所勤務を経て2012年税理士登録。朝日新聞『相続会議』、納税通信、KaikeiZineなどメディアで税務・会計・お金に関する記事を多数執筆。著書に『海外資産の税金のキホン』(税務経理協会、共著) 寄稿者にメッセージを送る

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