「単身者世帯では約39%。2人以上の世帯では約23%」

《引用元:金融広報中央委員会「知るぽると」/「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成30年)」/「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](平成30年)」

金融広報中央委員会の調査による、将来に備えた貯蓄がまったくない人の割合です。

意外と多いですよね。

貯蓄がないのは「収入が低いのが原因ではないか」と思う方もいるかもしれません。

しかし金融広報委員会の調査によると、世帯年収が1,000万円以上であっても貯蓄をしていない層は一定数存在しています。

結局、「貯蓄グセ」があるかどうかは年収の問題ではなく、意識の問題なのです。

貯蓄の意識をつけるためには、まず貯蓄が自然にできるような貯蓄体質を作ることが大切です。

では「貯蓄体質」なるには、どうしたらよいのでしょうか。

貯蓄体質になる。貯蓄グセがない人がするべき3つのこと。

貯蓄体質を作る基本についてお話します。

貯蓄グセがない人が貯蓄体質になるための基本

「貯蓄グセがない人 = 貯蓄できない人」が「貯蓄体質になる」ためにおすすめしたいのが、下記の3つです。

1. すぐに引き出しできない形で先取り貯蓄をする。

2. 分割払い、後払いをしない。

3. お金の流れを可視化する。

するべきことが多すぎるとストレスになるので、まずはこの3つから始めましょう。

1.~3.について、それぞれ詳しく解説していきます。

1. すぐに引き出しできない形で「先取り貯蓄」をする

貯蓄の王道、基本中の基本です。

収入が入る日(給料日やボーナス日)に自動的に引き落としがかかるように設定した「先取り貯蓄」をしましょう。

・ 引き出しに手間がかかる会社の「財形貯蓄制度」

・ 60歳まで引き出せない「個人型確定拠出年金(iDeCo)」

など、簡単に引き出しができない方法がおすすめです。

財形貯蓄やiDecoなど自動的に引き落とされる先取り貯蓄

2. 分割払い、後払いをしない

分割払いや後払いは借金です。

貯蓄体質を作りたいのなら、まず借金を簡単にする癖を直さなければいけません

代表的な借金は、

・ スマホでの分割払い

・ クレジットカードでの支払い

です。

分割払いや後払いは借金です。

高価なスマホを分割で買ったり、クレジットカードで後払いを重ねたりすることに慣れてしまうと、毎月給与が入ってもすぐ支払いに消えてしまいますよね。

貯蓄できる余裕を作るには、「今あるお金で支払いをすること」に慣れることが大切です。

「ポイントが付くから」

「お得だから」

などと思って分割払いや後払いをしてしまっては、いつまでたっても貯蓄できる体質になりません

解決方法は、

・ スマホを買い替えたい ⇒ 一括で購入できるスマホ端末を選ぶ。

・ ポイントが惜しい ⇒ あらかじめ金額をチャージできる「前払い式のキャッシュレス決済(ペイペイやラインペイなど」を利用する。

ことです。

前払い式のキャッシュレス決済は現金の感覚で使えるうえ、ポイントも付くのでおすすめです。

3. お金の流れを可視化する

何にどれだけお金を使ったかを可視化することはとても大切なことです。

ただ、細かく家計簿をつけたり、レシートをこまめに確認したりするのはストレスがたまるのでおすすめしません。

解決方法は、

「キャッシュレス決済」と「銀行口座」を「家計簿アプリ(マネーフォワードMe)など」に連携させる

こうすることで、日々のお金の流れを簡単に管理しましょう。

キャッシュレス決済と銀行口座を家計簿アプリに連携

貯蓄の口座も連携させておくと、お金がたまっていく部分も見える化できるので貯蓄に対する意識が付きやすくなります。

貯蓄体質を作る最短ルート

貯蓄体質になるための第1歩は、どれも基本的で簡単なことばかりです。

「こんな方法で貯蓄できるならすでにやっているよ」という人もいるでしょう。

しかし、どんなことでも基本をしっかり押さえることは大切です。

基本に忠実に、地道に王道の方法を続けることこそが、貯蓄体質になる一番の近道なのです。

ダイエットでもそうですよね。

はやりのダイエット法がいくら出てきていても食事管理や適度な運動はダイエットの基本です。

結局、基本を飛ばして裏道でダイエットに成功できるわけがないのと同じで、貯蓄するためにもまずは基本をしっかり押さえることが何より大切なのです。

基本を踏まえたうえで、コツコツ続けること。

そのうえで自分に合った方法を取り入れて次のステップに進めるようにしなければ、いつまでたっても貯蓄体質にはなれません。

貯蓄もダイエットと同じで、裏技はありません。

先取り貯蓄をして、今あるお金で支払いをするのに慣れること。

そして、お金の流れを見える化すること。

まずは基本に忠実に、お金の使い方を少しずつ変えていくことが、貯蓄体質を作る最短ルートなのです。(執筆者:服部 椿)