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【令和元年】幸福度ランキング G7最下位の58位から考える「お金との付き合い方」

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【令和元年】幸福度ランキング G7最下位の58位から考える「お金との付き合い方」

新元号が「令和」に決まりました。

新しい紙幣のデザインの発表もあり、新年度のスタートは華やかなムードに包まれました

思えば、昭和から平成になった時は、昭和天皇が病床にふされていた期間、崩御をへての改元だったため、イベントが中止になったりして沈鬱なムードの中、経済活動に停滞感もありました。

今年度を明るい気持ちで迎えられたのはよかったと思います。

新元号は令和であります

「令和」時代の幸せ感は?

改元を機に「幸福」について考えてみたいと思います。

幸せな人生ってなんでしょう? 

みなさんにとって幸せとはどういうイメージですか。

お金があれば幸せとは言えませんが、経済的自由は、人生の選択肢を拡げてくれることもまた事実です

お金は単なる交換手段に過ぎませんが、お金は、便利さや安全、安心、楽しさなどと交換できます

でも、お金を得る手段としての仕事について、余暇を犠牲にして、あるいは、ワークライフバランスを軽視してやることには魅力を感じなくなっている人も増えています

いわゆる昭和世代の「仕事が全て。残業はいとわず、出世と賃金アップを目標に」という働き方は、平成の30年間で過去のものとなったようです。

先日、ある企業で新入社員研修をした時のことです。

ある男性は、

「仕事も私生活も充実させたい。仕事で手抜きをするつもりはないが、できるだけ合理的にやりたい。会社に全てをささげるような働き方はしたくない」

とおっしゃっていました。

また、ある女性は、

「仕事でキャリアアップしたいが、結婚して子供も欲しい。産休や育休を取っても、正当に評価してくれることを期待している」

と述べていました。

共働き世帯が増えた今、ワークライフバランスをとりながら、かつ、「好きを仕事に」や「やりがいのある仕事を」という意識はますます強くなっているようです
 

日本人の幸福度ランキングの結果からみえること

さて、私たち日本人の幸福度はどのくらいなのでしょう。

世界幸福度ランキング

≪画像元:Nobuyuki Kokai

先日、2019年のWorld Happiness Reportが出ましたが、幸福度ランキングの結果

1位… フィンランド
2位… デンマーク
3位… ノルウェー

ということです。

カナダ… 9位
イギリス… 15位
ドイツ… 17位
アメリカ合衆国… 19位
フランス… 24位
イタリア… 36位

と続き、日本はG7中最下位の58位でした。

また

韓国… 54位
ロシア… 68位
中国… 93位

となっています。

このランキングを見ていると、日本よりGDPが小さい、

メキシコ… 23位
チリ… 26位
ブラジル… 32位

の方がずっと上位にランクインしています。

この結果から、物質的豊かさと幸福度は必ずしも比例しないのだとわかります

このランキングは、物心両面での満足、幸福度を表していると考える必要があるのかもしれません。

お金との付き合い方が重要

人生の豊かさとは、お金も心もともに満たされていることが大切です

お金に関係する仕事をしていると、さまざまな人に出会いますが、資産の大きさと幸福感はイコールではないと感じます。

高収入の人でも幸せに見えない人も多いですし、収入面では大変そうでもとても幸せそうな人はたくさんいます。

そして、強く感じるのは、「お金との付き合い方が重要だ」ということです。

幸せな人でも、お金の使い方、扱い方を間違えば、たちまち不幸になっていきますし、お金の使い方によっては幸福感を増やすこともできます。

お金をどう使うかによって人生の質が変わってくるということです。

例)タワーマンション購入で離婚の危機

先日、ご相談に見えられた方は、数年前に購入したタワーマンションの住宅ローン返済に苦しんでいました。

会社の業績が悪化して給料が下がり、その分、副業で埋めようとしてアルバイトをしていたけど、とうとう体調を崩してしまったそうです。

忙しさの中で夫婦の仲も悪くなり、けんかが絶えず、精神的にも参っていました。

離婚を視野に入れ、今後のお金について相談をしました。
 

借金を減らす、借金しないという考え方が大切

借金を減らす、しないという考え方

お金とは、どのように付き合うべきなのでしょうか。

まず考えるべきことは、借金は極力減らす、できればしないことが大切です。

最近は、お金を簡単に借りることができるので、ATM代わりに利用している人もいるそうですが、借金とは、

欲しいもののために未来のお金を前倒しで使う

ことです。


あとで返済しなければならないので、結果、自分の収入を減らすことになります。

もちろん、借金にはいろいろありますから、全てを絶対ダメというつもりはありません

住宅ローン

一括で家を買うなんてことは私たち一般庶民には無理なことですから、住宅ローンを組んで高額のお金を借り入れることになります。

しかし、無理な借り入れをすれば、前述したご夫婦のようになる危険がありますし、基本的な知識を持って計画的な借り入れをする必要があります

借り入れ

クレジットカードでの借り入れやリボ払い、消費者金融からの借り入れなどは避けるべきでしょう。

金利が高すぎます

貸金業の金利は「利息制限法」によって上限が決められていますが、この超低金利のご時勢に、年の利息が15~18%というのが普通です。

奨学金の返済

最近の若いご夫婦は、奨学金の返済をしている人も少なくはありません。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の奨学金利用者は、第一種奨学金(無利子貸与)のみの受給者が 14.0%、第二種奨学金(有利子貸与)のみの受給者が 22.8%、第一種と第二種の併用者が 5.5%、合計 42.3%です(28年度調査)。

奨学金を利用して高等教育を受けた結果、社会で活躍ができるのだと考えることもできますが、返済はラクではありません。

夫婦で毎月2万円ずつ合計4万円の返済をしている人も少なくはありません。

借金が多ければ、自由に使えるお金が減ってしまいます

すると、貯蓄もできなくなって、また借金を重ねるという負のループに陥ってしまいます。

借り入れ金利は安くない

ネットの広告や電車の広告で、時折、「おまとめローン」というものを見かけます。

複数のカードローンを借り変えて1つにまとめるという方法のようですが、当然ながら金融機関が善意でしてくれるものではないので、借り入れ金利は安くはありません

このように、借金で首がまわらないというような状態にはならないようにしたいです。

超低金利時代は資産運用が必至

資産運用のすすめ

お金との付き合い方で大切なのは、

今の収入は「今の自分の生活」と「未来の自分の生活」を支えるお金である

ということをしっかりと認識することです。

お金について苦手意識を持っている人も多いのですが、シンプルな真実は、「必要貯蓄率をこつこつ貯蓄(ためると増やす)していけば、人生のお金の問題はほぼ解決できます。

今のように超低金利の時代は、お金を銀行に預けておいても増やすことはできないので、資産運用が必須です。

投資は難しいと思うかもしれませんが、ゆっくり少しずつ資産を増やしていく人生を通じての資産運用はとても簡単です

私は、幸せな人生とは、

お金についての心配がなく、普段はお金のことを忘れていられること

だと思っています。


人生には、お金よりずっと大切なことがたくさんあります。

仕事や家庭生活、恋愛や趣味など、楽しく有意義なことに全力投球できる人生でありたいものです。(執筆者:岩城 みずほ)

《岩城 みずほ》
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岩城 みずほ

岩城 みずほ

金融商品の販売によるコミッションを得ず、お客様の利益を最大限に中立的な立場でのコンサルティング他、講演、執筆を行っている。慶応義塾大学卒。NHK松山放送局を経てフリーアナウンサーとして活動後、セミナー会社等を経てFPとして独立。東洋経済オンライン、毎日新聞経済プレミア、マネー現代(講談社)、日本経済新聞社「家計のギモン」などで連載中。貯めると増やすの車座の会「C(貯蓄)リーグ」、「サムライズ勉強会」主宰。 <保有資格>: ファイナンシャルプランナー CFP® 認定者 寄稿者にメッセージを送る

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