セールストークには流されないつもりが先日あっさり流されてしまい、買う予定のなかった時計を買ってしまいました。

別の日には、ペットショップの店員さんによるマシンガンのごときセールストークから逃げ出すまでに30分もかかりました。

おもしろいなと思ったのが、2人のショップ店員さんの手法が同じだったことです。

この他にも、

「ショッピングモールの0円ウォーターサーバーのキャッチセールス」

「そのままでいいと何度も言っているのに、オプションや定額サービスを山盛りにして強くすすめてくる携帯端末ショップ」

とか、最近ちょっと強引なセールスに出会うことが多くなってきたので、気を引き締めていかなければなぁと反省しました。

まんまとクロージングにもっていく買わせ上手な店員さん共通の手口を、私とショップ店員さんとの実際のやりとりを交えてご紹介します。

強引なセールスにみる共通の手口

ほぼ「大丈夫ですよ〜」でやりきった時計ショップ店員

時計の無料電池交換を終えて帰ろうとする私に、店員さんが声をかけてきました。

店員:「何色が好きですか?」

私:「今日は電池交換だけなのでいいです。」

店員:「そうなんですね。大丈夫ですよ。たぶんお客様の感じだとこの色好きだと思うんですよ。」

私:「いや、かっこいいけどちょっと違うかな。でも買わないから、そんなあれこれ出さなくてもいいですよ。」

店員:「全然大丈夫ですよ~。いま着ている服に合う商品があるので奥から出しますね~。」(みるみるうちに5〜6本の腕時計が並ぶ)

私:「確かにこれいいね。でも今日は買わないからもう帰るね。」

店員:「あ、大丈夫ですよ。ならこっちのほうがよかったですか? ちょっと着けてみましょう。うん、お似合いですねぇ~。」

私:「ありがとね。でも今日は買わないので。」

店員:「大丈夫ですよ。2つに絞るとしたらどれとどれですか?」

私:「これとこれかな? って、いや、だから今日は買わないので。」

店員:「そうなんですね。大丈夫ですよ。いまセール中なので2本で〇〇円です。この時計はぜひお客様に着けていただきたいです。」

というやり取りが、しばし続く。

一緒にいた夫からの「もう買っちゃえよ。」に背中を押されて結局買ってしまったわけですが、このときの敗因は、質問に答えてしまったことだと思います。

そのメーカーの腕時計なら電池交換が無料だということで行ったのですが、「無料電池交換で来店を誘って販売につなげる」という店側の思惑にキレイにハマってしまった形です。

強引なセールスに戸惑う

しばらく時計には困らない状態なので、次は心を鬼にして無料の電池交換だけで帰ってきたいと思います。

すかさず動物を連れてくるペットショップ店員

35万円の子猫をガラス越しに見ているわれわれ夫婦を見つけた店員さんが、その猫を抱えて私たちに近づいてきました。

店員:「じゃ、こちらへどうぞ~。手の消毒だけ失礼しますね~。」

私&夫:「えっ? あっ、はい?」

ネコ:「ニャー」

店員:「猫を飼われたことはありますか?」

私:「2匹飼ってます。だからこれ以上は飼えないの。」

店員:「大丈夫ですよ。慣れるまでは先住ネコ優先にしていただければすぐになじみますから。この子ホントにかわいいですよね~。」

私:「そうね~。でも35万円はちょっと。」

店員:「大丈夫ですよ。皆さんローンで買ってますから、40回までなら手数料もゼロですし、月々にすると意外と安いんですよ(ここからしばらくお金とネコに関する細かい説明が続く)。」

私:「いやまあ、そういう問題じゃないから。」

店員:「ケージはお持ちですか? お部屋に余裕あります? 一軒家? なら大丈夫ですね。

この子はすごく甘えん坊だから、早くステキな家族を見つけてこの狭い部屋から出してあげたいなぁって(遠い目。)」

私:「うっ、そうだね・・・でっ、でも今すぐ決断できる問題じゃないから」

店員:「大丈夫ですよ。皆さんそうおっしゃいますけど、即決でローン組んで買っていかれますよ。いくらぐらいのご予算ならいけそうですか?」

私:「いや、だから飼えないのよね」

店員:「大丈夫ですよ。ネコちゃんも早く家族が欲しいよねぇ~。」

ネコ:「ニャー」

夫(超犬派):「もうネコは無理。」

店員:「あっ、30万円ぐらいなら大丈夫ってことですか。」

こんなやりとりが続くこと30分、猫ちゃんが飽きてジタバタしはじめたので、店員さんにお返しして逃げることにしました。

断りづらいシチュエーション

35万円の猫を私が即決で買うことは絶対にありませんが、マシンガントークをうまく断ち切ることができませんでした

何匹いたっていいぐらい猫が好きなので、「欲しいか欲しくないかといえば当然欲しい」という心理が邪魔したことも確かです。

動物好きは抱っこしてしまうと弱いので、「抱っこ効果 + マシンガントークに押しきられてしまう人が多そうだな」というのが正直な感想でした。

強引なセールスの共通点

共通していたのは「会話になっていそうでなってない」ことです。

そして、最近出会った数人の強引なショップ店員さんたちの具体的な共通項は以下の通りです。

・「少しだけお話を」で強引に話をはじめる。

・ 話のテンポが早い。

・ お客さん側の話は都合のいいところしか拾わない。

・「いらない」、「帰る」に対する返答が、なぜか「大丈夫ですよ」。

・ 選択肢が「買うor 買わない」ではなく、「買う or 買う」。

・ 断り文句は軽く受け流し、別の質問で話の流れを変える。

・ 質問攻めにしてとにかく会話を終わらせない。

対面でも電話でも、強引なセールスはこちらが何を語っても「質問」で切り返してきます

この流れを断ち切るには、

・ 一切相手をせず、こちらからバッサリと話を断ち切って立ち去る

・ 電話を切る

がいちばんです。

少々失礼な感じがしますが、相手もそこそこ失礼なので仕方ありません。

お客さんの話を聞かずに強引なセールスを行うお店は、お客さんを大切にしないお店です。

そのようなやり方をするお店での買い物は控えようと心に誓いました。(執筆者:木山 由貴)