元保険外交員が教える「終身保険」の有効活用法(2) 払済保険に変更でトクする

「払済保険(はらいずみほけん)」というのをご存じの方もいらっしゃると思います。

保険の担当者に、

「保険料を払えない」

「保険を解約したい」

などと言うと、必ずと言っていいほど提案される方法です。

終身保険を「払済保険」にする

ここでは、終身保険をお得にする方法として、払済保険の活用をご紹介します。

払済保険の特徴

払済保険の特徴は、

・ 払済保険に変更できるのは、養老保険や終身保険、個人年金保険など、一部の保険。

・ 払済保険の原資は、元となる保険のその時点の解約返戻金。

・ 払済保険の保障内容は、一生涯の死亡保障のみ(終身保険)。

・ 保険料払込終了後は、払済保険に変更できない。

・ 健康状態を含め、審査は一切不要。

払済保険にすれば、

以後は保険料を払う必要がなくなるうえに、終身保険が手に入ります。

しかもそのまま置いておくと解約返戻金が増えるので、資産形成にもなります。

終身保険が資産形成になる

払済保険にした場合のシミュレーション

≪表1≫は、下記の実際の保険を払済保険にしたらどうなるかをまとめたものです。

実際の保険:500万円の終身保険、保険料の総額(累計保険料)163万3,500円

払済保険にした場合のシミュレーション

≪表1≫

払済保険は解約返戻金が原資ですから、解約返戻金が累計保険料を上回った時点で払済保険に変更すると、実際に支払った保険料(累計保険料)に対する保障の倍率が元の終身保険の倍率より大きくなることが、≪表1≫から分かります。

ちなみにこの倍率が(1) より(2)、(2) より(3) が小さくなるのは、被保険者(契約者と同人)の年齢が増すからでしょう。

加齢とともに変化する死亡率(一般的には高くなる)を反映していると考えられます。

また、この3倍以上という倍率は大変高いものです。

被保険者の加入年齢と性別、保険料払込期間、加入当時の保険料率の関係で、このようになっています。

倍率はこれらの条件の違いで保険ごとに変わりますが、払済保険の仕組み自体は変わりません。

検討にあたっての注意

ご検討にあたっては以下のことをご了承ください。

保険会社は将来の解約返戻金は開示できますが、将来の払済保険の金額は試算できない(今現在のものしか試算できない)ようであるということです。

≪表1≫に令和2年以降の情報がないのは、こうした理由です。

契約者は払済保険が500万円に近づいたタイミングで変更しようと考え、毎年問い合わせています。

払済保険の仕組みは、その時点の解約返戻金を保険料として一時払終身保険に加入するのと同じです。

従って、もっと有利な一時払終身保険があり健康状態に問題がないなら、解約返戻金が累計保険料を上回った時点で解約返戻金を受取り、そちらに加入するのもお得です。

注意点

「低解約返戻金型終身保険」でこの方法はダメ!

低解約返戻金型終身保険は、保険料を払っている間の解約返戻金を低解約返戻金型ではない終身保険の7割程度に抑えているので、この方法はおやめください。(執筆者:金澤 けい子)

この記事を書いた人

金澤 けい子 金澤 けい子»筆者の記事一覧 (9)

独身時代は建築設計事務所に勤務。宅建、2級建築士の免許は取得したものの、結婚して専業主婦に。その後14年間の専業主婦を経て、興味のあった保険業界へ就職。FP2級の資格を取得し、8年間保険外交員を経験した後、退社しフリーライターの道へ。
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「払済保険」に変更でトクする終身保険の有効活用法【その2】
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