「世界最大の橋」でつながった香港とマカオ 世界有数のメガロポリスに成長するか?

2018年後半に日本人にも人気の観光地の香港とカジノシティのマカオが世界最大の橋でつながったのをご存知でしょうか。

そして香港の九龍には中国本土の高速鉄道が乗り入れる巨大な駅ができあがりました。

観光客としては香港・マカオ・中国本土へのアクセスの選択肢が増えました。

その一方で中国共産党が香港・マカオへの影響力を強めつつあります。

投資家と観光客の2つの目線から中国本土と香港・マカオが陸続きでつながった意義と中国の今後についてお伝えします。

投資家にとっても観光客にとっても香港・マカオ・中国本土の橋と高速鉄道による一体化による影響と今後は大きな意義があります。

香港とマカオは世界一長い橋でつながった

香港国際空港のあるランタオ島とマカオが、世界一長い橋でつながりました。

これまで香港とマカオはジェット・フェリーでの行き来がありましたが、今後は橋をバスで渡るという選択肢が増えたことになります。


≪画像元:港珠澳大橋 公式HP

実際に私も香港国際空港から橋を渡る香港―マカオ間のシャトルバスの乗り場に行きました。

現代の中国の経済力の強さを感じさせる近代的で豪華なバス停。

そこから65香港ドル(約1000円)ほどで香港―マカオに行くシャトルバスに乗ることができます。


≪筆者撮影:バスターミナル≫

ジェットフェリーが150香港ドル前後(約2000円以上)するためフェリーより割安です。

これまでのジェットフェリーも運行されますが香港国際空港の近くからバスでマカオに行く選択肢も増えました。

またマカオの北西にある中国本土(珠海エリア)とも橋でつながりました。事実上、香港・マカオ・珠海が陸続きになったようなものです。

ちなみに今時の中国らしくQR決済アプリのアリペイなどでも決済が可能です。

香港が高速鉄道で中国本土とつながった

香港の九龍半島に西九龍駅という空港のような巨大な駅ができました。

この駅には広州と香港を結ぶ高速鉄道が通りました。

高速鉄道はイミグレーションの手続きやチェックインなどはあるものの、香港から深センまでを最速14分、香港から広州までを最速47分でアクセスできます。

高速鉄道は中国の商都、上海とも政都、北京ともつながっています。

そのため香港は巨大な中国の地方都市の一つのように高速鉄道で簡単にアクセス可能になったのです。


≪筆者撮影:西九龍駅≫

香港側の西九龍駅は巨大な空港のターミナルを思わせるようなつくりになっています。

ミシュラン一つ星の「添好運(ティム・ホー・ワン)」などもテナントに入っており食事も楽しめます。


≪筆者撮影:西九龍駅 駅構内≫

香港は中国共産党に飲みこまれる不安も

旅行者や中国本土の人にとって橋と高速鉄道ができたことで旅の選択肢も広がりました。

その一方で香港では中国共産党の影響力が強くなっていると市民の間で不安も広がっています

中国共産党に批判的な発言がみつかると香港では公安にマークされるという噂すらあります。

実際に共産党に批判的な政党が活動禁止になるなどの影響も出ています。

香港の西九龍駅にの中には香港と中国本土の国境が設定されました。

つまり香港の中に中国本土の領土が存在するという状態になったのです。中国共産党は今後ますます香港、マカオへの政治的影響力を持ちそうです。

香港・マカオ・広州は世界有数のメガロポリスに成長するか?

香港・マカオ・広州エリアの一体化を進めてメガロポリスにする案が中国共産党から出されました。

中国共産党は香港・マカオ・広州を一体化し世界的にも競争力の強いメガロシティをつくる本気度が今回の橋と鉄道の完成・規模からもうかがえます。

マカオにもポルトガル語圏の資金を集める人民元建ての証券市場がつくられる計画も発表されています。

金融都市の香港とカジノシティのマカオとハイテク都市の深センが一体化したアジアを代表する巨大都市が近未来に誕生するかもしれません

まとめ

中国本土と香港・マカオは橋と高速鉄道でつながりました。

旅行者や中国本土の人からすれば、観光や交通の面で選択肢が増え便利になりました。

一方で香港・マカオは政治的に中国本土に近未来に飲みこまれるのではという不安と懸念も広がっています。

中国共産党は中国本土・香港マカオを一体化した世界的なメガロシティを近い将来につくることになるでしょう。(執筆者:田守 正彦)

この記事を書いた人

田守 正彦 田守 正彦»筆者の記事一覧 (57)

フリーランスのWEBライター。教育機関やバンコクの大学で働く傍、海外投資に興味をもち20代の頃から香港やアメリカの証券口座に直接行き、口座を開いて実際に取引をしていました。得意分野は投資・教育・旅行・新しい働き方です。新しい分野にも積極的に挑戦しています。
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