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共働きのPTA問題 活動した人に聞いた「仕事しながらのPTA活動は両立できる?」

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共働きのPTA問題 活動した人に聞いた「仕事しながらのPTA活動は両立できる?」

子どものPTA活動に駆り出された経験はありますか?

仕事を理由にすっぽかす父母がいれば、対照的に責任を感じ体力も精神力も擦り切らしながらPTA活動に精を出す父母が多く存在するのも事実です。

そこで今回は、仕事をしながらPTA活動にも参加したことのあるお父さん、お母さんたちにアンケートを実施しました。

本音と両立は可能かどうか含め、上手なPTA活動との付き合い方を考えてみます。

1. 働く父母は、実際にどんなPTA活動を担当しているのか

職種に関連した仕事をやらされる

仕事をしながらPTA活動に参加した父母に、どういった仕事内容だったのかについて詳しく聞いてみました。

「会計を担当していました。学校内での活動を円滑かつ効率化を図るために、本業でも会計を主にしていたことから担当になりました」(40代男性・会社員)

自分のお仕事の関係で「得意でしょ」と任されるケースがあるようで、他にも「新聞社勤めで広報誌担当」や「清掃業で地域清掃」なんて声も聞かれました。

「ベルマーク係、朝の旗振りや防犯パトロールを担当しました。なぜ、担当したのか、というか半ば強制的に引き受けることになりました」(20代女性・会社員)

朝の登校を見守る旗振り(旗持ち)も多く聞かれました。

出社時刻によっては遅刻してしまうとのことで、両立が難しかったという声もあり、時間帯が制限される担当を強制的に…というところに少し乱暴さを感じてしまいます。

「年に2回夜集まりベルマークの点数を計算して学校に報告するという作業でした」(40代男性・会社員)

ベルマークって今もまだあるの! なんて思った方もいるかもしれませんね。

このベルマークでさまざまな備品を未だに購入しています。

点数計算、種別に仕訳…これはまさに内職の域ともいえるでしょう。

2. PTA活動そのものの必要性に対しては「なんともいえない」人が多数

大変だ、両立は厳しいという声が多い一方で、PTA活動の必要性に関しては「なんともいえない」という方が全体の6割を占めました。

「必要ある」、「必要ない」が2割ずつという結果に。

仕事をしている人としていない人との温度感の差は否めないものの、PTA活動そのものに対しては少なからず必要性を感じているといえる結果です。

では、実際にどうしたら仕事をしながらも無理することなくPTA活動に従事できるのか、チェックしていきましょう。

仕事をPTA活動の両立は可能かは「活動内容」で決まる

一言でPTA活動といっても、「活動内容」は担当する仕事で大きく変わります。

ここでは、実際に両立できたケースと出来なかったケースを見ていきましょう。

・ 両立できたケース

「運動会の前準備作業を担当しました。選んだ理由としては作業する時間帯が夜だったことと、集まる頻度が年に1度だったからです」(30代男性・自営業)
「小・中学と、文化部を担当しました。業務内容は、PTA会報の執筆、編集、発行です。持ち出しを許可してもらい夜間の作業で自分の担当分を終わらせ、なんとか両立できました」(30代女性・公務員)

夜間に対応できた方や、活動頻度の少ない方は両立できたという声がありました。

・ 両立できなかったケース

「朝の登校指導など通勤時間と重なるものの担当に勝手になっており、申し訳ない気持ちはありましたが不可能だったので欠席というかたちになってしまいました」(20代女性・会社員)
「副委員長になり、1か月に一度の委員会資料を作成する必要がありました。

正直しんどかったし、睡眠時間や自由な時間を投げ打った1年で仕事もですが家庭内で夫にもかなりの負担をかけてしまいました」(30代女性・会社員)

一方で活動頻度の多いものの担当になった場合や、勤務時間帯をかぶってしまう活動になった場合両立は難しかったとのことでした。

3. 「親だから当たり前」ではなく「空いている時間に手伝う」PTA活動なら賛成!

できる事からやってみて

「仕事を理由にPTAを休むのはズルイ」、「不公平だ」と言われる風潮について、皆さんそれぞれに考えを持っていました。

なかでも多く聞かれたのが、「不公平だ」と言いたい理由もわかるけれど、どうしても休めない仕事があるときだってあるんだ…という切実な思いでした。

専業主婦とワーキングマザーの価値観は正反対だから決して分かり合えない…とこの問題を永遠に平行線だととらえている方がいるのは事実ですが、それでも両者の歩み寄りが見られる地域、学校があるのも現状です。

親なんだからやって当たり前というPTA活動ではなく、仕事をしていてもしていなくても空いている時間に手伝って運営するPTA活動なら、皆が前向きに、かつ責任を持って取り組めるのではないでしょうか。

「勝手に決められたから」

と言い訳をしてもなにも始まりません。

できる仕事をしっかりやる…それは職場でも家庭内でも、そしてPTA活動でも同じです。

仕事人として生きているわたしたちですから、やってやれないことはありません。

PTA活動は「向き不向き」で選ばずに、「前向き」に検討してみてください。(執筆者:三浦 希枝)

《三浦 希枝》
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三浦 希枝

三浦 希枝

前職は海上保安庁に所属し、船舶料理士とヘリコプタ―降下員として勤務。退職後、フリーライターになり4年目に開業。子連れ離婚そして再婚を経て、二児のママとして仕事との両立を図っている。Webライティング講師業もはじめ、活動の幅を広げている。趣味は時短、節約。特技は水泳(インターハイ出場経験有!) 寄稿者にメッセージを送る

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