iDeCoを始めた私が感じた4つの注意点と、がんばった4ステップ

年金制度が話題になったのを機に、今年からiDeCo(個人型確定拠出年金)を始めてみよう!

と思った方も多いのではないでしょうか。

一方でiDeCoを始めるにあたってどんなプロセスがあり、何の書類が必要なのか、全く分からないというケースがほとんどだと思います。

そこで今回は筆者がiDeCoを始めた時に実際に行った手続きと注意点を解説します。

注意1:iDeCoは開設まで2~3か月かかります!

開設までに 2~3か月 かかります!

筆者がまず驚いたのは、iDeCoは一般の証券口座に比べて開設までかかる時間が長いという事です。

資料を取り寄せる

申込み

審査

実際に運用

まで2~3か月はかかります

国民年金基金連合会の審査があるため、この待ち時間の短縮は不可能です。

申込書を送付してから1~2か月は待ちます

申込書類がそろって金融機関に送付すると、金融機関での確認と手続きの後、国民年金基金連合会へ書類が転送されて審査が行われます。

書類発送時期にもよりますが、手続き完了まで1~2か月を要しますので気長に待ちましょう。

この間にどんな商品があるのか調べてみて組み入れ商品と比率を作戦立てておくのも良いかもしれません。

年末にかかる時期はさらに気を付けて

年末にかかる時期に手続きを行う場合にはさらに注意が必要で、11月に申し込みをした人は事務処理上、月ごとに掛け金を変える方法を選択できません

さらに11月以降にiDeCoの初回の掛け金を払い込んだ場合には、年末調整に間に合わず確定申告が必要になってしまいます。

年末にかかるほど手続きのスケジュール管理が煩雑になってしまいますので、年初のなるべく早い時期か、遅くても9月頃までには開設を済ませた方が管理しやすいでしょう。

注意2:勤務先のルールの確認も忘れずに

勤務先のルールを確認

自営業や専業主婦・専業主夫の場合には基本的に加入可能ですが、会社などにお勤めの方は企業型確定拠出年金制度がある場合もあり、iDeCoへの加入が認められない事もあります

そもそも自分がiDeCo加入対象者か分からない場合には、勤務先の総務担当者へ確認しておくと安心です。

その際に自分の掛け金の上限も確認しておきましょう。

ステップ1:資料の取り寄せ

資料を取り寄せる

いざiDeCoを始めてみようと思ったら、まずは金融機関を選択して資料を取り寄せるところからスタートします。

金融機関によって手数料はさまざまなので、いろいろと調べて選択する時点で面倒だと思われる方も多いかもしれません。

そんな時は今後iDeCo以外にも積み立てNISAなどでの運用も行う可能性もあるとして、全体的なサービスの良さで選ぶのがベストです。

現状、

・ 取扱商品数
・ 手数料
・ 使いやすさ

などの観点から「楽天証券」、「SBI証券」が2トップとされていますので、あとは画面のデザインの好みなどでどちらかに決めてしまうのが最もラクな方法です。

金融機関を選択したらウェブサイトから資料・申込書を請求します。

この時点で掛け金の拠出方法や金額を入力する場合もありますので、資料請求の時点で掛け金の設定内容を決めておく必要があります。

ステップ2:申込には基礎年金番号と金融機関届出印が必要

申込に必要な書類

資料は請求してから数日~1週間程度で届きますので、その間に必要な物を用意しておくとスムーズです。

申込には

「基礎年金番号」
「掛金引き落とし口座番号」
「金融機関届出印」

が必要です。

特に基礎年金番号は、年金手帳をどこかにしまい込んでしまっていたり、会社に預けていたりと、意外とすぐには分からないケースも考えられます。

掛金引き落とし口座についても後から変更をするのは面倒なので、貯蓄口座を使うのか給与振込口座を使うのか、あるいは専用口座を作るのか、自分で資金繰りがラクなやり方を考えておくと良いかもしれません。

また、個人払込にせず事業主払込を選択する事も可能です。

ステップ3:勤め先に資料の記入を頼む

勤め先に資料の記入を頼む

一般の証券口座と異なるのが、勤務先の総務担当者に記入してもらわなければならない「事業主の証明書」という書類がある事です。

この書類は個人で記入できません

勤務先にもよりますが、この書類を記入してもらうのに数日~1週間程度かかることもあるので、早めに勤務先に提出する必要があります。

事業主の証明書にも加入者自身が記入する欄(氏名、基礎年金番号、掛金の納付方法、掛金額)がありますので、空欄のまま事業主に提出しないよう注意してください。

ステップ4:手続き完了の書類が届いたら、商品を選択

商品を選択

手続きが完了すると

・ 国民年金基金連合会… 個人型確定拠出年金確認通知書

・ 金融機関や運用取り扱い会社… 口座開設のお知らせとID・パスワード設定

のお知らせがそれぞれ届きます。

申し込みをした金融機関にもともと証券取引口座を持っているかどうかなど、それぞれの状況でこの後の配分指定までの手順が異なりますので、金融機関の説明ページに従って進めてください

配分指定の画面までいけたら、あとは商品と比率を指定します。

おすすめ商品まではこの記事では触れませんが、自分のリスク&リターンの許容度に応じて納得のいく選択ができるよう思案してみてください。

楽天証券は「加入手続き完了」のメールを受け取るまで何もできない

例えば筆者の利用する楽天証券での例を見ると、楽天証券に総合取引口座を持っていない場合は届いたパスワードを使ってJIS&T社(運用取り扱い会社)にログインし、配分指定を開始できます。

一方、楽天証券の総合取引口座を持っている人はこの後の配分指定がやや複雑で、書類が届いてすぐ設定できる訳ではありません

毎月15日から2営業日目の23~24時にデータ連携が行われた後に加入手続き完了のメールが届き、そこで初めて初期設定が可能となります。

つまり、書類が届いてもすぐに運用を指定できる訳ではなく、楽天証券からのメールを受けるまでは何もできない状態になります。

この辺りの流れは金融機関によって異なるようですので、分からない場合は問い合わせるなどしてよく確認してください。

注意3:商品の選択をしないと自動的に指定運用へ

商品の選択を忘れずに

iDeCoでは加入者が一定期間(4か月程度)商品選択をしないでいると、指定運用方法といって金融機関が定めた指定商品で勝手に運用されることがあります。

指定運用の内容は金融機関によって異なり、楽天証券ではバランス型の投信が選択されます。

指定運用は加入者に故意に損をさせるようなハイリスクの商品にはなっていないはずですが、ある程度運用益を出した方がiDeCoの節税メリットを享受できますので、なるべく自分で商品選択をすることをおすすめします。

注意4:年末調整または確定申告を忘れずに!

年末調整や確定申告を忘れずに

開設手続きとは関係ありませんが、iDeCoで掛け金所得控除のメリットを受けるには会社員であれば年末調整、自営業であれば確定申告が必要です。

1~9月に初回の掛け金を払い込んだ場合は10月下旬頃に国民年金基金連合会から「小規模企業共済等掛金払込証明書(中小機構HP)」が届きますので、大切に保管してください。

会社員であれば11月頃に勤務先から「給与所得者の保険料控除申告書(国税庁HP)」をもらい、必要事項を記入して提出します。

自営業、または年末調整に間に合わなかった会社員であれば2月頃に確定申告での調整を行います。

iDeCoの初回掛け金払い込みが10月以降になった場合には、その分1か月単位で「小規模企業共済等掛金払込証明書」の到着が遅くなっていきますので注意が必要です。

老後資金が気になってiDeCoについていろいろ調べていても、いざ始めるとなると分からないことが多くて嫌になってしまうケースもあるかもしれません。

開設の流れを知るだけでも、全体像が見えてきて不安が軽減されるのではないでしょうか。

今回は運用商品までは触れることができませんでしたが、どのみち開設までは時間がかかるので、まずは申し込んでから運用商品について調べてみるのも良いかもしれません。(執筆者:島村 妃奈)

この記事を書いた人

島村 妃奈 島村 妃奈»筆者の記事一覧 (50)

20代で1000万円を貯めた経験を元に、実用的なマネー術をご紹介します。現在は秘書として働く傍ら、フリーライターとしても活動中。趣味は貯金と投資で、現在は子供の教育資金捻出のために日々奮闘しています。
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