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【お中元・お歳暮】気持ちの伝わる品と、リスクの大きな節約法 自分に戻ってくるお金の使い方

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【お中元・お歳暮】気持ちの伝わる品と、リスクの大きな節約法 自分に戻ってくるお金の使い方

お中元をたくさんもらう人ほど金額よりも「こだわり」を好む

大量に届くお中元

お中元は、意外と出費が大きく節約が難しいです。

しかしお中元は、贈り方や品物を上手に選べば、出費以上の価値を得られる絶好の機会です。

例えば、会社の上司にお中元を贈るとき、お中元を贈る目的は「日頃の感謝の気持ちを伝える」ということかもしれません。

しかし受け取った側は「気を使える部下」として評価の材料にすることも多々あります。

贈ったお中元は3,000円かもしれませんが「贈った」という行為に対する評価が3,000円以上になることはよくあることです。

会社に届くお中元・お歳暮

筆者は、食品関連の会社で秘書として働いていました。

お中元やお歳暮の時期にはたくさんの品物が会長や社長あてに届きました。

会長や社長はすべてを自宅に持ち帰らず、ほとんどを社員に回してくれました。

自分では買えない高級なお菓子や果物が毎日のように食べられる7月と12月はうれしい月でした。

会長が楽しみに待つお中元

ほとんどのお中元は、老舗店や百貨店から直接宅配便で届きました。

しかし会長が毎年楽しみに待っているお中元は、小さな得意先から届く商店街発の「お肉」でした。

送り状には「〇〇肉店」という個人商店の名前が書かれ、冷凍便ではなく冷蔵便で届きます。

肉類は、他にもたくさん届いていましたが、ほとんどは百貨店から冷凍便で届きました。

おそらく値段は、百貨店の冷凍便のほうが高価だったのだと思います。

しかし、たくさんのお中元をもらう会長は、冷凍されていない新鮮な「〇〇肉店」の肉のほうがおいしいと感じていました。

そして「本当においしいもの」を選び贈ってくれる相手に一目おいているようでした。

コスパのいいお中元を買うなら百貨店には行かない

「お中元は百貨店から送るもの」と思っている人は意外と多いのではないでしょうか。

1度百貨店からお中元を贈ると、毎年季節になるとカタログが郵送されてきます。

送り先もすでに登録されているため、面倒な伝票を書く手間もなく、当たり前のように百貨店に足が向かいます

しかし、コスパのいいお中元を買うならば百貨店には行かない方がいいかもしれません。

百貨店では、少しでもお得感を出すために「早割」、「送料無料」など魅力的なコピーをちらつかせます。

しかし、百貨店は「製造者」、「仲買」、「小売」が関係しています。

それぞれの利益と物流費が商品代金に上乗せされています

町の商店ならば間に入る業者が少ない

町の商店ならば間に入る業者が少ない

町の商店ならば間に入る業者が少ないため百貨店よりも上乗せが少ないでしょう。

とくに商店街の肉屋さんは、生産者から直接仕入れていることも多く、上乗せがないだけでなく、新鮮な肉が安く手に入ります

百貨店のお中元は、メーカーが詰め合わせた箱をそのまま購入するしかありません。

しかし、町の店ならば融通が利きます。

贈る相手の好みにあわせた詰め合わせを店主と相談しながら決められるメリットもあります。

人によっては「包装紙」にお金をかけたほうがいいこともある

コスパだけを考えれば、上乗せが少ない店を選ぶことがお中元代を節約しつつ、いいモノを選ぶコツです。

しかし贈る相手によっては「包装紙」に意味があることもあります。

同じ羊羹でも、有名百貨店の包装紙に包まれていなければ嫌だという人もいます。

筆者が秘書をしていたとき、お中元の手配も仕事のひとつでした。

毎年同じ会社で同じ品物を手配すればよかったのですが、いくつかの会社だけは同じ品物を百貨店経由で送らなければなりませんでした。

なぜならば、百貨店経由で送ることで百貨店の包装紙に包まれるからです。

人によっては、百貨店の包装紙が中身以上に気になることがあります。

「お中元に何を選ぶか」だけでなく、「お中元の店の選び方」で贈る人の価値観をはかる人もいます。

相手によっては、あえて「上乗せ」がある百貨店に行き、予算に応じたモノに変更して「有名店の包装紙」にお金をかけたほうが自分の得になることもあるのかもしれません。

お中元の節約で注意しなければならない「使いまわし」

お中元の時期は、毎日大量の包みが届きます。

秘書は、届いたらすべて開封してリストを作ります。

ある日、いつも通り包装紙をひらいていると、包装紙の下から熨斗が出てきました。

熨斗には「お中元」と書いてあるのですが「名前」が送り状に書いてある人とは違うのです。

おそらく「お中元の使いまわし」をしたのでしょう。

「お中元の使いまわし」とは、いただいたお中元を他の人にお中元として贈ることです。

先方は、一番上の包装紙をあけたとき、熨斗が見当たらないから、そのまま別の送り状を貼って転送したのでしょう。

熨斗には、外のしと内のしがあります。

外のしならば、包装紙の外に熨斗が貼ってあるため、熨斗の有無がわかりやすいです。

一方、内のしは包装紙の下に熨斗があるため、包装紙の色によっては熨斗が透けません。

濃い色の包装紙で内のしをされていると熨斗に気がつかず

「このまま使いまわせばお中元代が節約できる」

と思うのかもしれませんが、大切に思う取引先に「使いまわし」はしないでしょう。

お中元は安い出費ではありませんが、変に節約をして失敗してしまえばゼロどころかマイナスの影響を与え、大きなリスクがあるでしょう。

自分に戻ってくるお金の使い方

自分に戻ってくるお金

お中元をもらう立場の人との会話の中で印象に残っている言葉があります。

私が「お中元をもらうとひいき目でみるか」と聞いたとき、その人は「お中元の品物でひいきすることはないけれど、同じ実力を持っている2人のうち1人を選ぶときには気遣いできる方を選ぶ」と答えました。

そして「使い方によって生きる金がある」と続けていました。

お中元の出費は「お中元は人のためならず」かもしれません。(執筆者:式部 順子)

《式部 順子》
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式部 順子

執筆者:美大卒 式部 順子 式部 順子

武蔵野美術大学卒。クリエイティブな発想で芸術エッセイや子育てアイデア、経験に基づいた就職転職記事まで幅広く執筆中の個性派フリーライター。身近にあるものを活用した節約術と時代の流れを読みながらの大胆な節約術を組み合わせながら日々節約を楽しんでいる。節約のモットーは「使うべきお金は使う!無駄な節約はしない!」ストレスフリーな節約術をメインに紹介。 寄稿者にメッセージを送る

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