過去に、優秀な専門家が管理するアクティブ型の投資信託は、購入しない方がよいという趣旨の記事を掲載しました。
このアクティブ型と対をなす投資信託に、インデックス型の投資信託(以下、インデックスファンドと記載)があります。
インデックスファンドとは、日経平均株価などの株式指標(インデックス)と同じような値動きをするように作られた投資信託です。
今回は、このインデックスファンドの選び方について解説します。
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目次
ステップ1. インデックスファンドのタイプを選ぶ
タイプの選択です。
言い換えれば、どの指標に連動したインデックスファンドを購入するかという問題です。
おおまかには分ければ、
・株式
・債券
の2種類あり、
その中でそれぞれ
・国内
・国外
と分けられます。
ここは結論から言うと、
を選ぶのがおすすめです。
基本的に経済は、短期的に不況になる時期がありつつも、長期的には全体として成長していきます。
成長したときに恩恵を受ける資産が株式ですので、長期投資を行うのであれば、世界の株式の指標に連動したものを選ぶのが理に叶っています。
ステップ2. 同種のタイプのインデックスファンドを比較する
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インデックスファンドは、同種のタイプでもさまざまな会社が設定しており、手数料の違いがあります。
この手数料を比較することも大切です。
投資信託の手数料には、大きく分けて
2. 保有時にかかる「運用管理費用(信託報酬)」
3. 解約時にかかる「信託財産留保額」
の3つがあります。
1. 販売手数料
インデックスファンドは、販売手数料無料のものが多くなってきていますので、手数料がかからないものを選ぶとよいです。
2. 運用管理費用(信託報酬)
運用管理費用(信託報酬)についても、数値を比較すると意外と種類によってまちまちです。
この点は、投資情報サービスのモーニングスター社のホームページで同種ファンド間の手数料比較が可能です。
こちらを利用し、各インデックスファンドのコストを見比べてみるのもよいでしょう。

3. 信託財産留保額
信託財産留保額とは、投資信託を解約する際に投資家が支払う費用のことです。
これも無料の商品がありますので、無料のタイプを選ぶのがよいでしょう。
ステップ1・2で少数の種類に絞りこむ
インデックスファンドは、どの指数に連動する商品にするかを検討し、同タイプの商品間の手数料を比較して、コストの安い商品を選びます。
種類がたくさんあって、どれを選んでよいか、最初は迷ってしまう方も少なくないと思います。
しかし、この基準でスクリーニングしていけば、少数の種類に絞ることが可能ですので、ぜひやってみてください。(執筆者:佐藤 彰)