【今週の日経平均を考える】テクニカル、ファンダメンタルともに状況は悪く

先週は、前週末のBOX下限到達から安値更新しての週末で、底割れするのか? 反転してBOX維持するのか? の見極めでした。

結果、先週頭から底割れして寄り付き、そのまま陰線、さらに火曜日には一気に、6月の安値(次のBOXの下限)に到達し、安値更新を実行するも当日に折り返し反転の兆しから、そのまま週末までじりじりと値を戻しました。

先週一週間を「行って来い」の一週間として、前週から階層を一段下におろしての値動きとなる一週間となりました。

底値模索の日の動きから、いったん反発は想定内の動きで、この反発が前回の底値まで戻すか見極めましたが、先週中の戻りとはならず、週末に方向感が出ることなく迷いながらの週末入りとなっています。

今回の戻りのポイントは、7月25日を高値とし8月6日までの下げの38.2%の戻りで止まり、陰線形成となりました。

そして戻った日が週末金曜日でSQ算出日となり、算出されたSQ値は2万855.99円となりまたしても、金曜日も木曜日も達することない上値に設定され「幻のSQ」となろうとしています。

もちろん、週明けは下で始まる公算(月曜日が祝日ですので火曜日が週明けとなります)ですが、

その後 大きく陽線を作りSQ値に触りに行けば別ですが、普通の値動きとなるなら、概ね幻のSQとなり7月同様SQ値が上値抵抗線となりそうな気配です。

そうなると、上値は重く下離れを起こす可能性もあるかと考えますがどうなるでしょうか?

そして米国の状況から、CME日経先物が2万500円近辺となっていることを考えると、週明けは、月曜が祝日である関係上、断定は出来ないですが、窓空けで始まる可能性があって、状況によっては、5日線もまたいでくるとなると、弱い雰囲気は否めないと思われます。

前週の金曜日(8月2日)から始まった下げ基調は、トランプ大統領による中国との関税問題が原因ですが、この問題に関してこの週末も、9月の米中間での協議を行わないのでは? などというニュースが流れました。

このようなことからこの米中問題は尾を引くことが想定され、下値模索は継続するだろうと考えられます。

そして、週明けはお盆入りすることで、出来高は急激に減ることが想定されます。

このようなタイミングで米中問題のさらなる悪材料が出て為替が円高に振れれば、大きく売り込まれる可能性も出てくるので、注意は事前にすべきでしたが、皆様大丈夫でしょうか?

今回の戻り(反発)に関して、私の想定は前回の安値2万900円前後まで戻して、BOXの階層を変えると考えています。

そのような意見を申すと2万900円近辺まで戻してから売りを入れるとか?下で入れた買いの利確をするという声が聞こえてきます。

あくまで想定が2万900円であるのですが、手前からいつ折れて下げ始めてもおかしくないし、逆に上抜けることがあれば、上への加速の可能性も無くはないという考えももっています。

短絡的に物事をとらえず、多角的に見られる、考えられるようになることが大切です。

そして国内企業の4-6月の決算発表を終えて、業績の後退が浮き彫りになりつつあります。

単体で良い内容の企業はあるものの、全体的にはよろしくない雰囲気です。

そしてこの状況を考え、原因をふまえると、この円高基調はしばらく続くと考えられます。そうなると年度末に向けた企業業績の後退は間違いなく想定されてくると考えられ、株価への影響は深刻なことになりかねない状況です。

さらには、10月からの消費増税を考えても、好材料が見当たらなく先行きに不安が大きく残ります。

テクニカルで見ても、週足チャートは、崩れ始めている気配が見えており、月足チャートは、崩れるか? 崩れないかのボーダーラインにいると考えます。

通常ボーダーラインにいるという事は、反発の可能性も十分にあるべきポイントなのですが、反転に転じる要素がなかなか見えてこないのが現状です。

以上のことから、上の可能性が完全にないとは言えないですが、下向きの可能性のほうが高い状況であると考えます。

この状況下でのトレンドに合わせた建玉をして、動きが大きいタイミングでしっかり利ザヤをとれるような体制で望めればと思います。

現状分析

5日線

現状分析

一週間を通して下向きを継続しており、位置は下に乖離した状況で週明けし、週末に向けて乖離を詰めて、週末金曜日には、またぐ形で上に飛び出して週末入りとなりました。

25日線

前週後半に下向きとしたところから、先週は一週間を通して下向きを継続しています。

位置は下に乖離した状況を継続した一週間となり、BOX維持か本格下落に入るかの瀬戸際のような状況です。

75日線

先週同様下向き維持で下を推移しています。

先週末も5日線は少し離れていますが、それ以外の25日、75日、100日、200日は収斂していて、2万1342円から2万1408円の66円の幅の中に納まり膠着しています。

この膠着から下に離れて下へのトレンドを本格的に作っていくのか?週明けは注目です。

トレンドライン

切上がりの線は先週全て割り込み、12月安値6月安値を結んだラインを割り込んだことで、12月からの戻りは完全に終焉となりました。

さらに6月の安値の横軸も髭でとはなりますが、割り込みました。この底割れが尾を引くのか週明け注目です。

さらなる下のサポートラインは12月の安値の横軸と考えます。

上は前回の安値の2万900円前後の横軸が上値抵抗線となり、そのラインを上抜けると2万1500円近辺が抵抗線になると考えます。

テクニカル指標

一目均衡表

テクニカル指標

下方シグナルとなっており、弱いと取れる状況です。

そして先週 火曜日がちょうど遅行線とミニ天底一致を実行しました。先々においては15日から16日にかけて雲のねじれが来ます。

ここからどのように相場が動くか注目です。

ボリンジャーバンド

先週-3σを飛び出したことで下へのバンドウオーク開始と考えます。

そうなると、-1σと-3σの間で切り下げながら行き来すると考えます。そして-1σを終値で突破したら終焉となるとして、備えたいと思います。

スローストキャスト

しっかり下まで降りでゴールデンクロスとなりました。

今回のゴールデンクロスが、鈍角でのクロスとなっており、弱さをイメージさせています。

この後2本のラインが50%を超えることなくデットクロスとなれば、さらなる底値模索となることは想定されますので、この後のデットクロスの位置に注目です。

総合判断

総合判断

テクニカル、ファンダメンタルともに状況は悪く、下の可能性を大きく感じさせられています。

しかし、可能性はあくまで可能性ですので断定はせずに、急な反発も出来高が少ないことで無いとは限らないので、備えはしつつ、下離れをメインに考え、玉を調整していきたいと思います。

来週は、台風も来そうな予報です。お盆期間 気が緩むことと思いますが、急激な動きが出ることもあるので、緊張感はしっかり持ってお過ごしください。(執筆者:城 晶子)

この記事を書いた人

城 晶子 城 晶子»筆者の記事一覧 (137) http://www.traders-academy.jp

トレーダーズアカデミー インストラクター
お金のプロといわれるファイナンシャルプランナーの資格を活かし、ギャンブルではなく資産運用としての株式投資をしっかりと確立。「上げでも利益を取り、下げても利益を取り、更に株主優待も取る」をモットーに、女性目線でわかりやすく相場の現状と先行きを伝える現役のトレーダー。
<保有資格>:ファイナンシャルプランナー2級 AFP 終活ライフケアプランナー
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