モノを買うときに「捨てること」を考える人は少ないのではないでしょうか。

昔ならば「捨てることにお金を払う」なんて考えられない話でしたが、現代は「当たり前」の話になっています。

しかも「捨てるためのお金と手間」は、モノを買うとき以上に大きくなることもあります

今回は、買うときには安かったのに、捨てるときには想定外にお金がかかる意外なものについてお話しします。

また、ちょっと手間はかかるけれど捨てるお金を節約できる方法も紹介しましょう。

捨てるときのほうが お金と手間がかかる意外なもの

丈夫なものほど捨てにくい 100円ショップで買った「虫取り網」

夏休みに子どもと虫取りに出かけた人も多いのではないでしょうか。

虫取りには、虫かごや虫取り網が必要です。

100円ショップには、虫かごから虫取り網、麦わら帽子まで虫取りに必要なものが並んでいます。

虫取りに使う道具は、出番が少ないため100円ショップでそろえることは賢い選択でしょう。

「柄が長く上手な金属でできた虫取り網」が100円で買えるなんて得した気持ちになります。

しかし「柄が長い金属製の虫取り網」は100円で買っても、捨てるときには粗大ごみになり200円から300円(自治体によって異なる)の費用がかかるのです。

例えば横浜市の場合「粗大ごみは一番長い元は金属で30cm以上、それ以外の素材は50cm以上のもの」と決まっています。

虫取り網以外にも、100円ショップには柄の長い屋外用のほうきや園芸用の支え棒があります

「100円だから」と思って気軽に買ってしまうと、捨てるときに思わぬお金がかかってしまうでしょう。

購入前に考えるポイント

捨てるときにお金をかけないようにするためには、木やプラスチックのような金属ではない素材で捨てるときに短くカットできるものを選びます

また、最近は柄の部分が伸縮するものや組み立て式になっているものもあります

柄の長いものを買うときには「捨てるときに分解できるか」まで考えておくといいでしょう。

燃えるものなのに粗大ごみ「カーペット類」

粗大ごみと家庭ごみとの線引きは 自治体によって異なります

粗大ごみは、その大きさによってお金がかかります。

粗大ごみのイメージは「大きいごみ」なので「ごみ袋に入るものは粗大ごみにならない」と思っている人も多いのではないでしょうか。

しかし「燃えてごみ袋に入っても粗大ごみ」になるものがあります

カーペット類もそのひとつです。

同じ布類でも、横浜市では毛布やカーテンは古布として回収されます

しかし、カーペットやマットレスは、燃えても粗大ごみになるのです。

自治体によっては、「小さいカーペット」ならば燃えるごみとして出せることもあります。

もしも「小さいカーペットなら燃えるごみ」として出せるならば、自分で切って捨てるお金を節約する方法があります

カーペットは厚みがあるため、事務用のハサミや裁ちバサミではなかなか切ることができません。

そんなときには100円ショップのキッチンバサミが便利です。

キッチンバサミならば、固いカーペットでも切ることができます

ただ、長時間切っていると手を傷めます。

自分で固いものを切るときには100円ショップで軍手も買い、しっかりと手を保護してからゆっくりと切りましょう。

同じカーペットでも、ホットカーペットは自分で切ることはやめましょう

ホットカーペットには、内部に金属が入っています。自分で切ることはとても危険なため、そのままの状態で粗大ごみとして出してください。

粗大ごみと家庭ごみとの線引きは、自治体によって異なります

自治体によっては、毛布類も粗大ごみになることがあります。

つい「毛布は燃えるから大丈夫」と考えがちですが、毛布のように面積が大きいものは、ごみ収集車によっては内部で引っかかってしまう可能性があります。

ごみ収集車が壊れてしまったら、修理には税金が使われます。

大きな目でみれば、ごみの正しい分別は税金の節約にもつながります

番外編:粗大ごみにみえるけれど実は家庭ごみで出せるもの

実は家庭ごみで出せるもの

分解できる掃除機

筆者は「電化製品は粗大ごみ」と思っていました。

しかし、電化製品でも家庭ごみとして出せるものも多いのです。

実は、家庭用の掃除機は粗大ごみではないものがたくさんあります

いつも使っている状態の掃除機は、全長50cmをゆうに超えているため、粗大ごみのようにみえますが、掃除機本体とホース部分を離せば、サイズが小さくなりごみ袋にスッポリと納まります

掃除機を捨てるときには、一度問い合わせをして「粗大ごみ」か「家庭ごみ」か確認してみましょう

コンパクトなプリンター

また、最近急激にコンパクトになった家電といえばプリンターです。

パソコン関連の電化製品は、粗大ごみにも家庭ごみにもならず、メーカーに処分を依頼しなければならないと思っている人もいますが、プリンターは自分で捨てることができます

少し前までのプリンターはサイズが大きく、自治体発行の粗大ごみ一覧表には「プリンター」としっかりと書かれていました。

しかし最近はプリンターのサイズが小さくなり、家庭ごみとして捨てられるものがほとんどです。

プリンターを捨てるときには、掃除機と同様に一度問い合わせをしてみることをおすすめします。

地球環境を守るだけでなく、自分のお金も守れます

レジ袋が有料になり、ごみ袋も買うことが当たり前の時代です。

エコな生活やごみ問題が深刻化する中で、捨てるためのお金は必要経費になりつつあります

エコな生活や必要最低限のモノに囲まれる生活は、地球環境を守るだけでなく、自分のお金を守るためにも有効な方法なのではないでしょうか。(執筆者:式部 順子)