アメリカと中国の貿易戦争懸念などにより最近の株価は不安定さが目立ちます。

そんな中でも、株主優待の拡充・新設といったリリースがありました。

今回は2019年7月から8月にかけ、新設・拡充された株主優待をご紹介します。

株価他数値は、8/16(金)終値時点でのYahoo!ファイナンスの株価より算出しています。

なお、株式購入の際は、最低購入金額の他に証券会社の手数料が別途かかります。

1. 塾で使える優待券が追加された「早稲田アカデミー」

早稲田アカデミーのサイト

≪画像元:早稲田アカデミー

2019年7月31日に「早稲田アカデミー(4718)」より株主優待の変更に関する発表がありました。

「早稲田アカデミー」は首都圏を中心に展開する、中・高・大学受験向け進学塾です。

株主優待として、これまでは年1回、クオカードを進呈していましたが、それに加え新たに「当社グループで使用可能な株主優待券」が年1回いただけるようになるということです。

3年未満100株保有の場合、3月末権利でQUOカード1,000円、9月末権利で株主優待券5,000円相当をいただくことができるため、配当+優待利回りは9%を超える高利回りとなります。

具体的には展開している「早稲田アカデミー」、「野田クルゼ」、「水戸アカデミー」などの集団指導塾の入塾金や授業料などに利用できるとのこと。

通塾するお子様もしくはお知り合いがいらっしゃれば、株主優待の大きな拡充となり、活用度がぐんと増します。

早稲田アカデミー(4718)

・ 株価 857円
・ 最低購入金額 8万5,700円(100株)
・ PER 12.72  PBR 1.93                    
・ 権利確定月  3月末・9月末
・ 配当 20.00円/年
・ 配当利回り 2.33%

株主優待

クオカード <3月末日>

・ 100株以上 継続保有3年未満:一律 1,000円分 3年以上:一律 2,000円分

株主優待券(自社グループで使用可能)<9月末日>

・ 100株以上 継続保有3年未満:一律 5,000円相当 3年以上:一律 1万円相当

2. 1万円のクオカードがもらえる「霞が関キャピタル」

霞が関キャピタルのサイト

≪画像元:霞が関キャピタル

2019年8月13日に「霞が関キャピタル(3498)」より株主優待新設に関する発表がありました。

「霞が関キャピタル」は自然エネルギーや不動産を中心としたコンサルティングを行う企業です。

株主優待として、100株以上保有する株主に対し、1万円相当のクオカードを進呈するとのことです。

こちらは2019年8月末権利の株主優待として発表されましたが、株式が1:2に分割される予定ですので、来年8月末権利の株主優待は、100株保有でクオカード5,000円、200株保有でクオカード1万円となり、優待利回りは現状維持されます。

株主優待新設発表直後から株価が高騰し、8/13終値4,210円から8/16終値5,320円と1.2倍以上となりました。

こちらの企業は無配当ですので、優待利回りは1.9%ほど。

株価上昇により割安感は少ないですね。

株価高騰が優待人気による一時的なものなのか、さらに上昇するのか、注視したいところです。

霞が関キャピタル(3498)

・ 株価 5,320円
・ 最低購入金額 53万2,000円(100株)
・ PER 20.24  PBR 7.59                    
・ 権利確定月  8月末
・ 配当 0.00円/年
・ 配当利回り 0.00%

株主優待

クオカード

2019年8月末 100株以上 1万円分

2020年8月末以降 ※2019年9月2日を効力発生日として、1株を2株に分割予定。

100株以上 5,000円分

200株以上 1万円分

3. 優待金額が2倍に増えた「トリドール」

トリドールのサイト

≪画像元:トリドール

2019年8月14日に「トリドール(3397)」より株主優待の変更に関する発表がありました。

「トリドール」は、讃岐うどんチェーン「丸亀製麺」をロードサイドやショッピングモールなど全国的に展開する企業です。

これまで株主優待として、店舗で利用できる優待券を進呈しており、100株保有の場合は、2,000円相当の優待券を年2回いただくことができました。

今回の株主優待変更により、いただける優待券が4,000円にアップされました。

また、200株以上保有の株主については継続保有優遇制度が新設され、さらに3,000円が追加でいただけるようになるとのことです。

そのため、年間でいただける優待券は

100株保有の場合 4,000円相当 → 8,000円相当
200株保有の場合(1年未満保有) 4,000円相当 → 8,000円相当
200株保有の場合(1年以上保有) 4,000円相当 → 1万4,000円相当

となり、配当 + 優待利回りはそれぞれ

100株保有 4.2%
200株保有(1年未満保有) 2.4%
200株保有(1年以上保有) 3.7%

となります。

2018年に株主優待を年1回から年2回に変更し拡充を図ったばかりですが、今回さらなる拡充に踏み切ってきました。

株主優待を充実させることで、個人株主をつなぎとめる作戦かもしれませんね。

しかしながら、優待拡充が減益予想とセットで発表されたためか、翌日は株価が7%超も急落してしまいました。

トリドール(3397)

・ 株価 2,219円
・ 最低購入金額 22万1,900円(100株)
・ PER 36.49  PBR 2.84                    
・ 権利確定月  3月末・9月末
・ 配当 12.50円/年
・ 配当利回り 0.56%

株主優待

100円割引券 

・ 100株以上 40枚綴り (4,000円相当)
・ 500株以上 100枚綴り(1万円相当)
・ 1,000株以上 150枚綴り(1万5,000円相当)

上記に加え、1年以上継続して200株以上保有の株主に追加贈呈

・ 200株以上 30枚綴り (3,000円相当)

4. 保有株数に応じてもらえるポイントが増える「プロパティエージェント」

プロパティエージェントのサイト

2019年8月6日に「プロパティエージェント(3464)」より株主優待の変更に関する発表がありました。

「プロパティエージェント」は東京都内を中心に資産運用型不動産開発・管理を行う企業です。

従来、100株以上保有の株主に対しては、保有株数の多寡にかかわらず一律クオカード3,000円を進呈していました。

今回の変更により、クオカードからプレミアム優待倶楽部の株主優待となり、さらに保有株数によりいただけるポイントが増加します。

プレミアム優待倶楽部は株主優待として導入する企業が最近増えている制度で、保有ポイントを食品・雑貨・レジャーなどといったさまざまな商品と交換することができます。

さらに、プレミアム優待倶楽部を実施している他企業のポイントと合算することも可能です。

100株保有の場合は、

クオカード3,000円 → プレミアム優待倶楽部ポイント3,000ポイント

と金額の増減はありませんが、

200株保有の場合は、クオカード3,000円 → プレミアム優待倶楽部5,000ポイント

と、200株以上保有している株主にとっては拡充となります。

「どうしてもクオカードがほしい!」という株主には、3,000ポイントとクオカード3,000円分を交換し、従来どおりの株主優待品をいただくことも可能です(ただし1人1枚のみ)。

プロパティエージェント(3464)

・ 株価 1,184円
・ 最低購入金額 11万8,400円(100株)
・ PER 13.32  PBR 1.62                    
・ 権利確定月  9月末
・ 配当 21.00円/年
・ 配当利回り 1.77%

株主優待

株主優待ポイント

「プロパティエージェント・プレミアム優待倶楽部」において、株主様の持ち株数に応じてプレミアム優待倶楽部ポイントを贈呈します。

ポイントとクオカード、食品、電化製品、ギフト、「WILLsCoin」などと交換可能です。

・ 100株以上 3,000ポイント
・ 200株以上 5,000ポイント
・ 600株以上 1万ポイント
・ 700株以上 1万5,000ポイント
・ 800株以上 2万ポイント
・ 900株以上 3万ポイント
・ 1,000株以上 3万5,000ポイント
・ 3,000株以上 5万ポイント

上記で筆者が気になったのがやはり「トリドール」です。

優待利回りも上がっていますし、業績が芳しくなくても優待目的で保有する株主が今後増えると思われます。

今後「マクドナルド」、「すかいらーく」、「吉野家」などのように底堅い外食銘柄の1つとして認知されるようになるのでしょうか。

いずれにしても、早々に改悪されないことを祈ります。

株価その他の情報は変更される場合があります。

ご自身でご確認の上、自己責任で投資いただきますようお願いいたします。(執筆者:吉井 裕子)