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「信用取引」がこわくて前に進めない方へ メリットとデメリットを知れば、強力な武器になります。

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「信用取引」がこわくて前に進めない方へ メリットとデメリットを知れば、強力な武器になります。

株式投資には現物取引の他に信用取引という売買方法があります。

信用取引は簡単に言うと自己資金の約3.3倍の売買ができるとても魅力的な取引方法です。

「信用取引は危険だからやらないほうが良い」という話を聞いて、悪いイメージを持ってしまってやっていないという方は大きな損をしているかもしれません。

信用取引の上手な使い方を学べば使い方次第で投資効率が格段に上がるので、あなたの株式投資生活にとって強力な武器になりえます。

信用取引のことを詳しく知らないという方に、信用取引のメリット・デメリットや賢い利用方法を解説します。

信用取引ってどういうもの?

信用取引は分かりやすく言うと、あなたが証券会社に預けた資金や保有している現物株式を担保に、その証券会社からお金を借りて売買ができる取引方法です。

現物取引しかしていない方は預けている自己資金の範囲内でしか売買できませんが、信用取引であれば預けた担保の約3.3倍まで売買することが可能になります。

注文方法も現物取引と同じように買ったり売ったりするだけで特に難しい操作などもありません。

また、現物取引ではできない空売り(売りからの取引)ができるので売買機会も大幅に広がるのも信用取引の魅力です。

信用取引のメリット

信用取引のメリット

メリット1:信用取引はレバレッジがかけられる

100万円を証券会社に入金していた場合、現物取引だとその100万円分までしか取引ができませんが、信用取引であれば約3.3倍の330万円まで取引が可能になります。

これが最大のメリットと言っていいでしょう。

手持ちの現金が少ない方もレバレッジを利かせることで、今まで現金が足りなくて手が出せなかった値がさ株の売買もできるようになりますし、投資効率も上げることができます。

メリット2:1日に同じ銘柄を何度も回転売買ができる

現物取引しかしていない場合は同じ資金を使って同じ銘柄を何度も売買ができませんが、信用取引であれば同じ銘柄でも何度も回転売買が可能になります。

例えば100万円あってA株を100万円で購入して値上がりした所で売って利益を得たとしましょう。

その後A株がまた値下がりしてきてもう1度買いたいと思っても現物取引ではできません

しかし信用取引であれば何度も同じ銘柄を売買できるので、そういう場面でもう1度利益を狙えます。

売買回数も多く小さい利益をコツコツ積み上げていくデイトレードをするのであれば、必須と言っても良いでしょう。

メリット3:信用取引なら空売りができる

信用取引を利用すれば現物取引ではできない空売りができるようになります。

空売りは何も保有していない状態で先に株を売ってから株価が下がった時に買い戻すことによって利益を上げる売買方法です。

例えば外部環境の悪化などによって日経平均が下落トレンドになっている場合に

「現物取引しかしていないと株価が下落していくのを見ているだけ…」

なんてことになってしまいやすいですが、信用取引を使える状態にしておけば株を新規に売ることができるので、下落トレンドも利益を出すチャンスに変わります

信用取引のデメリット

信用取引のデメリット

デメリット1:自己資金以上の取引ができるのでその分リスクも大きくなる

購入できる資金が約3.3倍に増えるので、購入した株が下落してしまった場合に損失額もその分大きくなってしまいます

購入できる余力が増えたからと言って調子に乗って買いまくって株価が下落してしまうと、想定していた以上の損失が出てしまうことにもなりかねません。

証券会社によって保証金維持率というのが決められていますが、それを割ってしまうと追加で入金しなくてはならない「追証(おいしょう)」になってしまうこともあるので、利用する場合はいつも以上に注意が必要です。

デメリット2:信用取引には返済期限がある

信用取引には制度信用取引と一般信用取引というのがあって、制度信用取引を利用した場合は基本的に購入してから6か月で返済・反対売買しなければなりません

現物取引だと好きなだけ持ち続けることができますが、制度信用取引で購入した場合は株が上がり続けてまだずっと持ち続けたいと思っても6か月で強制的に決済されてしまいます。

証券会社によっては返済期限のない一般信用取引を取り扱っている所もあるので、返済期限が気になるという方は一般信用取引の利用をお勧めします。

信用取引で一番やってはいけないこと

信用取引で失敗している人の多くは信用全力で大儲けしようとして1点集中した投資をしてしまっているケースが多いです。

これは絶対にやってはいけない投資方法です。

信用全力で買った株が大きく下落してしまうと、自己資金以上の損失になってしまい追証で追加入金が求められます

最近でも、サンバイオ(証券コード:4592)が株価1万1,710円からたったの5営業日で2,401円まで大幅下落してしまうサンバイオショックが起こりました。

信用取引で一番やってはいけないこと

≪画像元:ヤフーファイナンス

もし下落前に信用全力で投資していたら、追証で借金だけが残ってしまう悲惨な状況になります。

「信用取引は危険だからやらないほうが良い」という話を聞くのはこういう間違った投資方法をしてしまった人が一定数いて、それが話題になって広まったのかもしれません。

自己資金以上の額を投資できる面はとても魅力的ですが、資金管理は徹底しないといけません

信用取引を上手に利用する方法

1. 慣れるまではレバレッジを抑えた取引を行う

信用取引は約3.3倍までの売買が可能ですが、損失が出て追証が発生しないようにレバレッジを抑えた取引をお勧めします。

特に、まだトレードに慣れていない方は1.5倍程度に抑えて経験を積んでいきましょう

損失が出たからと言ってそれを取り返そうと一気にレバレッジをかけて取引するのは厳禁です。

2. デイトレードなど短期売買で利用する

同じ日に同じ銘柄を何度も売買ができるので、信用取引が1番その強みを発揮するのがデイトレードです。

またデイトレードであればその日に決済して保有株の持越しをしないので、大幅下落にあう危険性もありません。

高いレバレッジをかけたとしても、短期売買であればあるほどその危険度は低くなります

逆に長期投資は外部環境の悪化や思わぬ悪材料が出てしまって大幅に下落してしまう可能性もあるので不向きです。

3. ロスカットルールを徹底して損切りを徹底する

信用取引を利用する場合は、いつも以上に徹底した損切りが重要になってきます。

損失が出たからと言って、保有株を安易に塩漬けにするのはいけません

購入した株価から2%落ちたら損切りをするなどあらかじめロスカットルールを決めたり、株価がいくらになったら損切りをすると決めて「逆指値」を入れて購入するなど、しっかりとそのルールを守りましょう。

信用取引は使い方次第で力を発揮する


信用取引はしっかりと仕組みを理解して、正しい使い方をすれば少ない資金でも大きなリターンが狙えますし、投資のチャンスも大幅に広がります。

ただし、間違った投資方法をしてしまうとリスクが高く損失も大きくなってしまいやすいので、上手にリスクコントロールをしながら活用しましょう。(執筆者:編集部)

《編集部》
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