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【親子の体験記】フリマで子どもの「金銭感覚」と「生活力」を楽しく育てる  スムーズな実施のコツもご紹介

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【親子の体験記】フリマで子どもの「金銭感覚」と「生活力」を楽しく育てる  スムーズな実施のコツもご紹介

今、我が家の息子は高校1年生ですが、小学生の頃のフリーマーケット体験がとても役に立っていると感じています。

そこで、今日は子どもとフリーマーケットに参加するメリットを2つお伝えします。

(1) 子どもの金銭感覚が育つ

(2) 「準備・実行・後始末」で楽しく生活力を鍛えられる

ひとつずつ解説していきます。

(1) 子どもの金銭感覚が育つ

お金をためる子ども

子どもがある程度大きくなると、まず毎月おこづかいを渡して予算の中で好きなものを買うことを教えるご家庭が多いと思います。

ただ、おこづかい帳をつけるようにするだけでも収支が合わないことも多く、一苦労です。

私の息子の場合は、残念ながらおこづかいで金銭感覚は身につきにくく、お菓子やジュースを買ってあっという間になくなってしまう、というパターンでした。

庭に生えたマリーゴールドがきっかけ

そんな息子を変えたのが、フリーマーケットです。

私の住む地域では年に3回ほど小さなフリーマーケットが開催されていました。

当時小学校6年生だった息子は、庭に自然に生えてきたマリーゴールドの小さな苗と、ホームセンターで見かけた苗が一緒だと気がつくと、

「近所の花を好きな人に売れるかもしれない」

と言い出しました。

「じゃあ、やってみようか」とおこづかいから花用の土を購入し(250円くらいでした)、牛乳パックを横に切り開いて作った植木鉢に5本ずつ植えつけてフリーマーケットに出してみることにしました。

息子はホームセンターの苗とほぼ同じ値段で売ると言い張りました。

私はそんな値段で売れるだろうかと心配でしたが、結果は出店料と土代を差し引くと600円の儲けになりました。

ものを売る楽しさと、お金の大切さに気づく

おこづかいでもらうお金と、自分のチカラで生み出したお金の重みは全く別物だったようで、その時の息子の表情は喜びにあふれていました。

自分のアイディアでものが売れたという小さな体験を通して、息子は目の前にあるものが工夫次第で商品となり、欲しい人に喜んで買ってもらえる楽しさがわかったようです。

また、稼ぐ苦労が身に沁みたのか、むやみにあれこれ欲しがったりすることがなくなりました(これはとても助かりました!)。

そして、おこづかいの一部を貯金して仕入れのチャンスに備えることも自然と身につきました。

フリマの看板

(2) 「準備・実行・後始末」で楽しく生活力を鍛えられる

初めてのフリーマーケット出店の前に、まずは子どもと一緒に近くのフリーマーケットへ偵察を兼ねて遊びに行ってみましょう。

「いいな」と思ったアイディアを心に溜めつつ、売るイメージを膨らませます。

準備

出店のコツはいろいろありますが、私が一番ラクだったと感じた方法は、

高さが15㎝ほどの薄い段ボールをたくさんもらってきて、前もって同じ値段のものを見栄えよく詰めておき、現地で開けるだけ

でした。

事前に100均でカラーシールを購入し、品物にはひとつずつ貼っておきます。

無印は100円、黄色は200円、赤は300円…と貼っておけば、当日の計算は子どもにもできます。

また、ほかに子どもに任せたいのが値段表の作成です。

子どもの字で値段表を書いてもらうと

「上手に書けているね」

「このイラストかわいいね」

と年配の方がほめてくださることもあり、子どもがとても喜びました。

年齢に応じて「〇〇(子どもの名前)のおすすめBOX」、つまり子ども用の箱も作りました。

ひと箱まるごと値段もディスプレイも中身も子ども自身が決めるのです。

その時に、箱の中身が全部売れたらいくらになるかは、事前に計算させます。

「この箱の売り上げは全部〇〇のおこづかいにするね」

と言うと、高学年になるほど目の色が変わってくるので面白いです。

途中で飽きても、少ししか売れなくても構いません。

後々いい経験となりますので、全く怒る必要はありません。

子ども主体でやらせてみること、見守ること、それだけです。

仲良しの子どもたち

実行

事前に子ども達とは家で段ボールを広げてお店屋さんごっこをして遊んでいたので、当日は頼もしい助手に変身してくれました。

朝一番に来られるお客さんは買う気満々です。

売れる時間帯を狙い、手際よくさっと広げて笑顔でお得感をアピールでき、整理されて見やすいと、とても喜んでいただけました。

一方で、時間が経つと飽きてくるので、子どもはあちこち見に行きたがります

「お母さんが見えるところまでは遊びに行っていいよ。見えないところはダメ」というふうに言い聞かせました。

周りのお店に行けばよそのお店のよかったところを見て、子どもが気づいたことをいっぱい教えてくれます

子どもも「次はこうしたいな」とアイディアを膨らますことができるでしょう。

ひとつ気を付けたいのは、子どもから目を離さないことです。

大勢の人が集まる場所なので、お手洗いは1人では行かせないようにしていました。

出店場所も選べるようなら、お手洗いの近い場所がいいです。

また、複数の大人で子どもを見守ることがとても大切です

後始末

天候が急変した時も、撤収の時も、短時間で素早く片付けができました。

ここでも箱の威力を感じました。

子ども達にいいお手本を示せたと思います。

フリーマーケットは親子で楽しめる生きた学びの場

このように、フリーマーケットは工夫次第で、準備・実行・後始末が思ったよりも簡単にできるものです。

子どものうちに何度か参加・体験しておくと、実践的な金銭感覚が身つき、大きくなってからきっと役に立つでしょう

一度やってみると「準備がその日の売り上げにかなり影響する」ことも子どもなりに理解できます。

勉強や習い事では得られない、たくましい生活力が育つのも、フリーマーケット出店のいいところです。

そのうえ、当日のわくわくのハプニングや、家族で力を合わせて楽しい思い出ができるという素敵なおまけつきですから、ぜひチャレンジしてみてください。(執筆者:北里 真彩美)

《北里 真彩美》
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北里 真彩美

北里 真彩美

反抗期の子ども達と80代の両親・義両親に振り回され(夫は振り回し) 目の前の困りごとは、ほぼ笑いに変えながら毎日を過ごしています。趣味はプリン作りで、日々実験レシピをノートに書き溜めるのがひそかな楽しみです。 寄稿者にメッセージを送る

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