差し迫った10月の消費税増税によるキャッシュレス決済の推進によって、現金で管理していた家計からキャッシュレス管理をメインにした家計へと移行している家庭も多いかと思います。

キャッシュレス決済は非常に便利ですが、節約している部分が見えにくくなることもあります。

キャッシュレス決済で家計の流れが見えにくくなる現実

疑問符を持つ女性

家計のキャッシュレス化が進むと現金の増減が見えなくなってしまうため、家計の流れが見えにくくなることもあります。

今の家計状態できちんと節約できているのか、それともキャッシュレス決済によって支出が膨らみ始めているのかなど、タイムリーに把握しにくいです。

これまで現金メインで家計を管理してきた筆者も、キャッシュレス家計に少しずつシフトしてきました。

しかし、時には、キャッシュレス決済のために気が大きくなって買い物をしてしまうこともあり、「失敗したな」と反省することもあります。

支払日までにタイムラグがあるクレジットカードやプリペイド式電子マネーは、買い物をした意識も薄くなります

・ 利用明細をこまめに確認する

・ キャッシュレス決済で使った分のお金は他に保管しておく

などの対策をしない限り、タイムリーな家計の流れを把握することは難しくなってしまいます。

家計の支出が増え始めていたら、現金生活に戻ってみよう

行動経済学と脳科学マーケティングの観点からの研究をしている精神科医デビッド・クルーガー博士は、

クレジットカードでの支払いの場合、現金払いに比べて平均23%も支払いが増える

と警鐘を鳴らしています。

つまり、実際に財布からお金を出さないため、「お金を使っている」という感覚が麻痺してしまいやすいというのです。

例えば、キャッシュレス決済の家計で支出が10万円の場合、現金なら平均7万7,000円ほどに抑えることができる計算になります。

つまり、現金を実際に使うことによって、「お金を使っている」という脳の認識し、格段に節約意識が高くなることが研究の結果で明らかになっています。

言い変えれば、クレジットカード払いによるポイント還元にこだわることなく思いきって現金生活に戻るだけで、ポイント還元以上の節約が現実的に可能です。

もしキャッシュレス家計に切り替えて支出が増えていたら、現金生活に戻ってみるのもひとつの方法です。

お財布 お金

現金生活で家計を見直す

現金生活にすることのメリットは、なんと言っても使えるお金の可視化です。

キャッシュレス決済による家計の不透明な部分に正面から向き合うことで、改めて節約ポイントを洗い出すことができ、これまで気にしてこなかったちょっとした割引にも気が付くようになります

例えば、電気、水道、ガスなどの光熱費の支払いを口座振替にすると、お住いの地域によっては口座振替割引が適用される場合があります。

電気会社の場合、毎月54円程度の口座振替割引が適用されます。

年間648円とささやかな節約ですが、毎月かかる費目なのでチリツモでも割引が適用されるとやはり見逃せません。

また、ポイント還元の人気家電量販店が多いなか、現金で支払うとその場で5%値引きをしてくれる家電量販店もあります

・ 現金払いで値引き

・ クレジットカードでポイント還元

・ スマホ決済(〇〇pay)でポイント還元

など、支払い方法で値引きや還元があるので、確認しながら使い分けてみましょう。

原点は「現金生活」と思えば怖くない 失敗も節約成功へのステップ

家計管理はキャッシュレス化が進んでも、家計の基本は「現金」です。

キャッシュレスを体験してみて、「やっぱり合わない」、「メリットが感じられない」と感じたなら、無理して続ける必要はありません。

・ 現金生活に戻す

・ 現金とキャッシュレスの両方を使った家計にチャレンジしてみる

と、いろいろ試して、新しい節約術を見出してみるのもよいでしょう。(執筆者:花見 結衣)