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【住宅ローン】変動金利と全期間固定金利どちらを選ぶ?  職業のタイプによって考えてみよう

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【住宅ローン】変動金利と全期間固定金利どちらを選ぶ?  職業のタイプによって考えてみよう

住宅ローンには、変動金利全期間固定金利という2つの金利タイプがあります。

金利変動リスクはあっても少しでも返済額を少なくしたい人は変動金利、住宅ローンの金利変動リスクを回避したい人は全期間固定金利を選択します。

しかし、ここに「自分の職業」という視点を加えると、自然に自分が選択すべき住宅ローンの金利タイプが定まってきます。

今回は、自分の職業と住宅ローンの金利タイプについて解説します。

景気に左右されやすい職業の人:変動金利がお勧め

浮き沈みが激しめ

例えば、高級品などを販売する営業マンなどは、景気が良くなると高級品なども売れやすくなり、結果として自分の収入も増加します。

一方で、景気が悪くなると高級品などは売れにくくなり、結果として自分の収入は減少します。

この時、住宅ローンの金利がどのような動きをするかというと、景気が良くなると景気拡大を抑えるために変動金利の利率は上昇し、返済額に占める元金部分の割合は減少します。

しかし、景気が悪くなると景気拡大を図るために変動金利の利率は低下し、返済額に占める元金部分の割合は増加します。

つまり、景気に左右されやすい職業の人は、景気が良くなり変動金利の利率が上昇しても、自分の収入が増加しているので問題ありません

また、景気が悪くなり変動金利の利率が低下しても、自分の収入も減少しているので、メリットはないもののデメリットもありません。

まとめると、

景気に左右されやすい職業の人は変動金利と相性が良く、実質的には金利を低くした全期間固定金利と同様の効果を出すことができます。

景気に左右されにくい職業の人:全期間固定金利がお勧め

安定の仕事

この職業の代表格は、公務員です。

日本という国が破綻しない限り、景気が良くても悪くても、自分の収入は一定です。

そして、自分の収入が一定の人には、返済額に占める元金部分の割合が利率に左右されない、全期間固定金利がお勧めということになります。

公務員はもともと慎重な人が多いのか、住宅ローンの金利タイプにおいても全期間固定金利を選択する人が多いのですが、この選択は理にかなっていると言えます。

仮に変動金利を選択したとしても、5年間返済額を同一とする5年ルールや、5年後返済額の上昇を1.25倍以内に抑える125%ルールなどで守られています。

しかし、自分の収入が一定であるならばやはり、住宅ローン借入時に総返済額が固まる、全期間固定金利は相性が良いと言えるでしょう。

金利タイプに迷ったら、職業別の選択も視野に

現在は、変動金利と全期間固定金利、どちらも非常に低い利率です。

しかし、変動金利の利率を見た後に全期間固定金利の利率を見ると、どちらにすべきか迷う人も多いようです。

そんな時は、自分の職業という視点を追加してみると、納得のいく住宅ローンの金利タイプが選択できるのではないでしょうか。(執筆者:1級FP技能士、宅地建物取引士 沼田 順)

《沼田 順》
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沼田 順

沼田 順

1975年、兵庫県生まれ。1994年、神戸商科大学(現・兵庫県立大学)に入学。学生時代の1997年に宅地建物取引主任者試験に合格。翌年の1998年、住宅金融公庫(現・住宅金融支援機構)に入庫。2008年、独立後勉強していたCFP上級資格を取得し翌年の2009年にCFP認定者及び1級FP技能士となる。2014~2015年、大阪大学大学院経済学及び理学研究科 博士前期課程 単位取得。2015年、京都大学法科大学院 法務博士課程 単位取得。 ≪保有資格≫ 1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 宅地建物取引士 / 住宅ローンアドバイザー / ビジネス法務エキスパート® / 証券外務員2種 / 銀行業務検定各種 寄稿者にメッセージを送る

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