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中古マンション購入は「築後11年目」が狙い目 その3つの理由

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中古マンション購入は「築後11年目」が狙い目 その3つの理由

物件価格の高騰で中古マンションが注目されています。

しかし、中古マンションは市場流通量が不安定で、新築時代に欲しかったマンションを中古で手に入れるのは至難の業です

ただし、新築マンションが多く売りに出される時期があり、これが築後11年目程度と言われています。

今回は3つの理由に絞って、その理由を解明していきます。

マンションと青空

1. 住宅ローン減税は10年で終わります

まず大きいのが、現在の住宅ローン減税は10年で終了することです。

住宅ローン返済は、家計の出費でもかなりの金額を占めるため、住宅ローン減税を励みに頑張っている人も多いはずです。

その住宅ローン減税が終わり、住宅ローン返済に何のインセンティブも働かなければ、別の新築マンションを探して再度住宅ローン減税を受けたいという気持ちも高まります。

なお、消費税率10%が適用される住宅は控除期間が13年になります。

2. 物件価格が値下がりしないうちに買い替えたい

購入当初はあらゆる面で満足していた新築マンションでも、築後11年もたつと何かと古さを感じてしまうのが人間の性です。

特に、買い替えを検討している人が現在の新築マンションを見ると、現在所有しているマンションと比較してしまい、どうしてもその差を実感してしまいます。

幸い、都心のタワーマンションを中心に築後11年程度であれば、物件価格の値下がりも小幅に留まり、買い替え時の負担も少なくて済みます

3. 家族構成が変化して間取りが合わなくなった

家族4人で入居した新築マンションであれば、子供部屋などの必要性から、最低3LDKの間取りは必要になります。

しかしその後、子供が独立したりして、逆に3LDKでは使い勝手が悪くなり買い替えを考えるのですが、そのスパンが10年前後と言われています。

仮に夫婦2人になれば、さまざまな選択肢が広がることになりますので、買い替えを考えるのも当然と言えます。

現在の問題は物件価格の高止まり

マンションの間取り図と電卓

このようにみていくと、築後11年前後の物件には売り要因が多いのも事実なのですが、問題は都心のタワーマンションを中心に値段があまり下がっていないことです。

当然ながら、中古物件ですから新築物件に比べて値段は安くなるのですが、立地が良いタワーマンションでは付加価値がプラスされて、値段がほとんど変わらないという現実があります。

ただ、ほとんどの物件は中古物件であれば値段が安くなっており、築後11年程度であれば、設備なども現在と遜色ありません

中古物件は本当に一物一価であるため、自分たちが納得することを最優先に、物件探しをしていただければと思います。(執筆者:1級FP技能士、宅地建物取引士 沼田 順)

《沼田 順》
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沼田 順

沼田 順

1975年、兵庫県生まれ。1994年、神戸商科大学(現・兵庫県立大学)に入学。学生時代の1997年に宅地建物取引主任者試験に合格。翌年の1998年、住宅金融公庫(現・住宅金融支援機構)に入庫。2008年、独立後勉強していたCFP上級資格を取得し翌年の2009年にCFP認定者及び1級FP技能士となる。2014~2015年、大阪大学大学院経済学及び理学研究科 博士前期課程 単位取得。2015年、京都大学法科大学院 法務博士課程 単位取得。 ≪保有資格≫ 1級ファイナンシャル・プランニング技能士 / 宅地建物取引士 / 住宅ローンアドバイザー / ビジネス法務エキスパート® / 証券外務員2種 / 銀行業務検定各種 寄稿者にメッセージを送る

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