「食品ロス = 捨ててしまった食品」です。
ちょっとした食品ロスも積み重なれば大きなムダ遣いになってしまいます。
節約を意識した生活をするためには、まずは冷蔵庫や冷凍庫の中身をチェックして、食材をしっかり使い切ることを意識しましょう。
今回は、日本における食品ロスの実態や食品ロスを防ぐためのポイントについて紹介します。
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目次
日本の食品ロスは年間約646万トン
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食品をゴミとして捨ててしまった経験は、多くの人にあるのではないでしょうか。
日本では、年間約646万トン(平成27年度統計)の食品ロスが発生しています。
その半数以上が家庭から排出されているのが実態で、食品ロスの削減には各家庭での取り組みが必要不可欠です。
しかし、食品ロスと一言でいっても、原因は1つではありません。
まずは、自身や家族が出している食品ロスの原因を突き止めることが先決です。
家庭の食品ロスの原因:捨てる理由の上位は「食べ残し」
食品ロスが発生する原因には、
・おいしくない
・傷んでいた
・食べ残し
などが挙げられます。
中でも、食品を捨てる理由として圧倒的に多いのは、「食べ残し」です。
食べ残しを防ぐ工夫
夕ご飯を準備していたのにご主人(奥さん)が外で食事を済ませてきて、予期せず食べ残しが発生するというのはよく聞く話です。
夕食が不要なときは早めに連絡しておくなどの工夫で、食べ残しを防げるだけではなく、主婦(主夫)の家事負担も軽減できるため、意識してみることをおすすめします。
子どもの食べ残しについては、小さいうちはなかなか理解させることがむずかしいですが、動画や絵本を使って食べ残した食品が捨てられてしまうということを伝えてみるのもよいでしょう。
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食品ロスを防ぐための4つのポイント
家庭の食品ロスを防ぐためには、冷蔵庫や冷凍庫だけでなく缶詰や常温保存できる食材の管理にも気を配ることが大切です。
ここでは、食品ロスを減らすために心がけたい4つのポイントについて解説します。
1. 半端に残っている食材を優先する
使いかけのショウガや大根など、半端に残っている食材は優先して使い切ることが大事です。
「いつか使う」と思っている食品ほど、鮮度が落ちたり悪くなったりして結果的に食品ロスになる傾向にあります。
中身が見える容器に半端な野菜や食材をひとまとめにしておき、優先的に使えるようにするのがおすすめです。
2. 整理整頓を意識する
「傷んだ食材が冷蔵庫の奥から出てきた」という経験がある人は多いのではないでしょうか。
また、保存容器の中身がわかりにくくて、いつの間にか食べられない状態になってしまうのもよくあることです。
・期限が短いものは目につく手前に置く
など、ちょっとした工夫で食品ロスを防ぐことができます。
3. 食品庫の中身は定期的にチェック
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まとめ買いは食費の節約につながることもありますが、使い切ることなく捨ててしまっては意味がありません。
賞味期限(おいしく食べられる期限)や消費期限(安全に食べられる期限)を確認するためにも、冷蔵庫や食品庫の中身をメモしておくなど在庫のチェックは定期的に行いましょう。
缶詰や常温保存の食品は、日持ちするという安心感から期限切れになることもあります。
災害備蓄品の食材も、定期的にチェックして食品ロスになる前にきちんと消費して、新しいものと交換しておくことが大切です。
4. 買い物前に在庫を確認
と質問されて完璧に答えられる人は、そう多くありません。
もちろん普段から冷蔵庫や食品庫の中身を覚えておく必要はありませんが、買い物前には冷蔵庫や食品庫の中身をしっかりチェックしておくとがポイントです。
のように、うっかり食材を買いすぎてしまうと食品ロスが発生しやすくなります。
メモする時間がないという人は、スマホなどで冷蔵庫の状態を撮影するのも1つの手です。
食品ロスのカットは食費の削減に
食べ残しを減らす、食材を使い切ることを心がけることで、家庭から出る食品ロスは大幅にカットできます。
賞味期限と消費期限の違いを理解し、家族1人1人が食品ロスを減らす意識を持つことで、食費の削減にもつながります。(執筆者:成田 ミキ)