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大きく変わった自動車の税シリーズ【3】 自動車重量税の「エコカー減税」を徹底解説

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大きく変わった自動車の税シリーズ【3】 自動車重量税の「エコカー減税」を徹底解説

エコカー減税は、2019年5月1日から2021年4月30日までの適用期間中に新車登録や継続検査(車検)行った場合、自動車の車両重量に応じて課税される「自動車重量税」に対して適用される制度です。

自動車取得税にもエコカー減税の適用がありましたが、2019年10月1日から自動車取得税が廃止になったことにより、自動車重量税のみに適用される制度となりました。

大きく変わった自動車の税シリーズ【3】

自動車重量税の基本

自動車重量税は車両の重さに応じて1年ごとにかかる税金で、新車登録や車検のときにまとめて支払うことになっています。

廃車の段階で車検が一定期間残っている場合、申請すれば残った期間分の重量税は還付されますが、売却する場合は還付されません

(参考元:国税庁 使用済自動車に係る自動車重量税の廃車還付制度について

自動車重量税の基本を理解するためにおさえておきたいポイントが以下の4点です。

・ エコカー以外の自家用乗用車は、新車登録から13年と18年のタイミングで税額がアップする。
・ エコカーは、年数に関係なく一律で税額が決められている。
・ 軽自動車は、車両の重さに関係なく一律で税額が決められている。
・ 新車登録時に減税ではなく「免税」だった車両は、初回の車検時も免税になる。

割合に応じた減税額を知るために必要なのが、ベースとなる重量税の税額です。

自家用乗用車の車両重量0.5トンごとの税額

新車登録~12年:4,100円
13年~17年:5,700円
18年以上:6,300円
エコカー:2,500円

自家用軽自動車の税額(一律)

新車登録~12年:3,300円
13年~17年:4,100円
18年以上:4,400円
エコカー:2,500円

新車登録のエコカー減税

「令和2年度燃費基準を達成している」でYESなら免税か減税、NOなら減免はなしです。


≪画像元:国土交通省≫

例えば、2021年4月30日までに「令和2年度燃費基準 + 20%以上達成」の新車のエコカーを購入した場合、自動車重量税は「0.5トンごとに2,500円のエコカー本則税率」から50%軽減されます。

この場合、車両重量が1トンならば1年分の自動車重量税は2,500円 × 2で5,000円です。

新車登録時は3年分まとめて納税するので、5,000円 × 3年で1万5,000円が本来の納税額ですが、50%軽減されることによって納税額が半額の7,500円になります

以下の表は、国土交通省「新車新規登録を受ける場合」の税額表より抜粋したものです。

新車登録時には3年分の自動車重量税をまとめて納税するので、税額表の「3年自家用」という部分が該当します

エコカーの本則税率は、「継続検査(車検)を受ける場合」の税額表に記されています。

乗用車の場合


≪画像元:国土交通省≫

軽自動車の場合


≪画像元:国土交通省≫

継続検査(車検)のエコカー減税

エコカー減税は、新車登録時だけでなく、初回の継続検査(車検)のときに適用される場合があります

ただし、新車登録時に比べると条件がかなり絞り込まれます。

「令和2年度燃費基準を達成している」にYESで、なおかつ次の4つのいずれかの条件に該当する場合は初めての車検時のみ免税となります

・ 2016年5月1日から2017年4月30日までの間に新車新規登録をし、令和2年度(平成32年度)燃費基準 + 20%以上達成している

・ 2017年5月1日から2018年4月30日までの間に新車新規登録をし、令和2年度(平成32年度)燃費基準 + 40%以上達成している

・ 2018年5月1日から2019年4月30日までの間に新車新規登録をし、令和2年度(平成32年度)燃費基準 + 50%以上達成している

・ 2019年5月1日から2021年4月30日までの間に新車新規登録をし、令和2年度(平成32年度)燃費基準 + 90%以上達成している


≪画像元:国土交通省≫

以下の表は、国土交通省「継続車検を受ける場合」の税額表より抜粋したものです。

継続検査(車検)では2年分の自動車重量税をまとめて納税するので、税額表の「2年自家用」という部分が該当します

「1年自家用」の部分は1年分の税額です。

こちらの表には、エコカーの本則税率が記されています。

乗用車の場合


≪画像元:国土交通省≫

軽自動車の場合

エコカー減税軽自動車の場合

≪画像元:国土交通省≫

(参考元:国土交通省

自動車重量税の照会方法

ここまで自動車重量税について解説してきましたが、もっと簡単に税額を知る方法が実はあります。

所有している車の自動車重量税がいくらになるのかは、国土交通省の「次回自動車重量税額紹介サービス」の専用フォームに、車検証に記載されている「車台番号」を入力すれば簡単に照会できます

次回自動車重量税紹介サービス

≪画像元:国土交通省

新車の自動車重量税については、各メーカーの公式サイトにある見積もりシミュレーションなどで調べるか、各メーカーへ直接お問い合わせください。

(参考元:国土交通省 各メーカーのお問い合わせ先(pdf))

自動車重量税について覚えておくべきポイント

消費税や燃料税以外の車の税には、今回ご紹介した「自動車重量税」の他に「自動車税」「環境性能割」があります。

自動車にかかわる3つの税の中でも自動車重量税はひときわ複雑でわかりにくいので、ひとまず以下の2点を覚えておきましょう。

・ 自動車重量税は1年ごとにかかる税金を新車登録や車検の時にまとめて支払うもの
・ 2021年4月30日までは車種によってエコカー減税が適用される

所有している車の正確な税額については、国土交通省の「次回自動車重量税額紹介サービス」で確認することをおすすめします。(執筆者:木山 由貴)

《木山 由貴》
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木山 由貴

音楽とネコ大好き40代主婦ときどきフリーライター。「気になることはとりあえずやってみる」の精神で毎日楽しく暮らしています。節約するところはビシッと節約、使うべきときは大胆に使うので生活満足度は高め。「みんながやってるから」より「自分はどうしたいか」を優先するマイウェイな性格。 寄稿者にメッセージを送る

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