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【老後生活資金の確保】何歳まで、どんな仕事をするか「キャリアプラン」も準備する 考え方の手順を解説

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【老後生活資金の確保】何歳まで、どんな仕事をするか「キャリアプラン」も準備する 考え方の手順を解説

積立投資で老後生活資金づくりをしていく具体的なステップについては、以前に記事を書かせていただきました。


老後生活資金のシミュレーションをしてみると、貯金や資産運用では十分な老後生活資金を用意できるか、心配だと感じる方もいらっしゃると思います。

その場合、公的年金の受け取りを65歳から最大で70歳まで繰り下げ、年金受給額を最大42%まで増やすことを検討するのも1つの方法です。

そのように考えると、老後生活資金の問題を考えるには、何歳まで働くかも合わせて考える必要があることがわかります。

そこで今回は、老後のキャリアプランというテーマについて書いてみたいと思います。

老後のキャリアプラン


シニアになって雇用継続になるとは限らない

厚生労働省が、従業員31人以上の企業15万6,989社の状況をまとめた平成30年「高年齢者の雇用状況」集計結果によると、ほとんどの企業では、65歳までの高年齢者を雇用する体制が整っています。

しかし、

66歳以降働ける制度のある企業は27.6%

70歳以降働ける制度のある企業は25.8%

定年制廃止企業は2.6%

となっており、66歳以降に勤務できる制度はまだ十分に整備されていません

65歳以降のキャリアは本業とは別のものになる可能性

こうした状況を前提にすると、65歳以降も働く場合は、現役時代に培った「本業」とは違う仕事をする可能性があります。

いざ65歳になってからキャリアを考えても、そのときには十分な選択肢がないということもあり得るのです。

従って、老後のキャリアを現役時代から考える必要があります。

現役時代と事情が違うのは、現役世代より収入が少なくてもよいという点です。

ゆくゆくは公的年金の受給もありますから、公的年金で不足する生活費を稼ぐほどの収入があれば、最低限は足りるでしょう。

老後のキャリアプランの考え方

ここからは、キャリアプランの具体的な考え方を段階を追って説明します。

Step1:自分の棚卸をする

老後のキャリアプランを考えるうえで必要なのは、自分の棚卸です。

まずは、自分の「好きなこと」と「できること」を整理してみましょう。

仕事に直接つながることだけではなく、つながらないことも含め、できるだけ多くをピックアップしていきます。

Step2:3つに分類する

次にそれらを

「本業の経験を生かしたこと」
「趣味の経験を生かしたこと」
「その両方」

の主に3つに分類してみます。

この3つの視点から考えると、仕事の種が見つかりやすくなります。

そして、仕事と関係ない事項も意識的にアウトプットしていくと、それまで全く仕事にしていないようなことでも、ちょっとした収入になることが見えてくるかもしれません。

具体的な事例

例えば、本業の経験を生かすなら、本業の経験を生かしたコンサルティングや同業の現役世代の人材育成のお仕事が比較的やりやすいでしょう。

また、カメラが趣味の方であれば、写真販売サイトに自分の写真を載せてみたり、タイムチケットのようなウェブサービスでカメラ撮影の仕事を登録してみる、というようなことなどが考えられます。

これらの複合系であれば、シニア向けのカメラ講座を開催し、写真の撮り方を教えたりアドバイスしたりするといった仕事も考えられるかもしれません。

好きなこととできることを考える


老後に仕事にできそうなことがない場合

上記のような作業をやってみて、「老後に仕事にできそうなことが見当たらない…」と感じた方はどうしたらよいのでしょうか。

この点は、あくまで将来の話なので、現時点でそうであっても問題はありません。

Step1:やってみたいことを思い描く

仕事にできそうなことが見当たらないと感じられた方は、まずは「老後に自分がやってみたい仕事」を思い描いてみましょう。

Step2:必要なスキルを磨く

そして、その仕事に必要と思われるスキルを挙げていきます

そのスキルを今から磨いていけばよいわけです。

具体的な事例

先ほどのカメラ講座であれば、

カメラ撮影のスキル

人に物事を教えるスキル

講座を企画するスキル

人を集めるスキル等

が必要となるでしょう。

人に物事を教えるスキルであれば、現業で後輩や部下を教える際に意識して伸ばしていくことが可能です。

講座を企画するスキルであれば、お休みの日に他の人が開催するイベントに参加し企画の仕方を学ぶといった方法も考えられます。

マネープランとあわせてキャリアプランも考える

老後に必要なのは、お金のプランだけではなくキャリアも合わせたプランです。

何歳まで働くかを決めることで、老後生活資金を確保するシミュレーションや計画をより具体的にできます

老後生活は将来のことなので、準備する時間はあります

老後のキャリアプランについてもどのようにしたらよいかを今から考え、マネープランと一体にして考えてみてください。(執筆者:佐藤 彰)

《佐藤 彰》
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佐藤 彰

佐藤 彰

全国に営業店を構える対面型証券会社とIT系の証券会社に勤務し、2019年4月に独立しました。金融機関在籍時は、主にコンプライアンス部門に所属し、若手社員教育、コンプライアンス研修、投資信託販売のチェックを主に担当していました。金融機関外での金融教育の必要性を実感し、現在は主に投資信託による資産形成を支援するファイナンシャルプランナーとして活動しています。コーチ資格も保有しており、投資と心理にも着目した情報発信をしています。 <保有資格>AFP、米国CTI認定プロフェッショナルコーチCPCC 寄稿者にメッセージを送る

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