今回は、日経平均の過熱感を表す指標「騰落レシオ」の重要性および注意しなければいけないポイントを解説していきたいと思います。

銘柄仕込みの好機を逃さない!「騰落レシオ」使い方

「騰落レシオ」とは

騰落レシオとは、日経平均の過熱感を表す指標の1つであり、「値上がり銘柄数 / 値下がり銘柄数 × 100」で算出されます。

「騰落レシオ」は

100%:通常の状態
120%を上回る:割高
70%を下回る:割安

と判断されます。

「騰落レシオ」にはいくつかの種類がある

「騰落レシオ」には、6日間、10日間、15日間、25日間などさまざまな期間の値上がり・値下がり銘柄数から求めることができ、順に短期的 → 長期的な過熱感を表します

ここでのポイントは、短期間から算出されるものほどその信頼性は低くなるということです。

一般的に用いられるのは25日間の銘柄の騰落数なので、誤った指標を参考にしないように注意が必要です。

しかし、短期的な指標が間違っているというわけではありません。

すべての指標には正しい使い方があり、テクニカル指標1つのみを使ってしまうと誤った投資判断をくだしてしまう可能性が高まってしまうのです。

この「騰落レシオ」については、

上記のすべての期間が割高・割安を示しているのかのポイントとなるため、この指標を用いる際にはすべての期間を確認する

ようにしましょう。

「信用倍率」の動向にも注意

信用倍率の動向も注視

上記のように「騰落レシオ」が高まるといったん調整が入る可能性がありますが、それだけでは予測の確度は高まりません。

そこで重要となってくるのが「信用倍率」の動向です。

例えば、2018年10月日経平均はいったん高値を更新し2万4,000円台まで上昇し、「騰落レシオ」は136%相当まで上昇して過熱感が高まっていました

その時の個別銘柄ごとの「信用倍率」を見てみると、多くの銘柄の「信用倍率」が異常な高まり方を示していたのです。

その後、米中貿易戦争の悪化や年末の損益通算などの要因を受け、日経平均は1万9,000円台まで急落したのです。

この事例から分かるように、

「信用倍率」の水準は常に意識する必要がある

のです。

「騰落レシオ」は下落時にも注目

ここまでは、「騰落レシオ」が割高な水準まで上昇した場合について解説しましたが、逆に、割安な水準まで下落した場合にも注目しておく必要があります

「騰落レシオ」が70%を下回り、「信用倍率」が膨らんでおらず、その他のテクニカル指標が割安を示している際には、銘柄を仕込む絶好の機会

になる可能性が高まります。

その時の相場状況を見ながら適格銘柄を仕込めるように準備をしておきましょう。

日経平均連騰・楽観ムード漂う際には注視

「騰落レシオ」は株式市場全体のトレンドをつかむうえで重要な指標です。

特に、上記に挙げた「信用倍率」の水準がどれだけ高まっているかどうかで予測の確度が高まります。

日経平均が連騰し、楽観的なムード漂う相場環境となった場合には、特に注視するよう心掛けましょう。(執筆者:白鳥 翔一)