大学受験を希望するお子さんや保護者にとっては、1月のセンター試験、その後の二次試験、2月に多い私立大学一般入試等、何かと気が張る時期になってきました。

この時期は、お子さんの体調に気を付けたり、精神的な支えになることはもちろん、お金の面で不安を感じることがないようにしておきたいものです。

今回は、受験生の保護者が押さえておきたいお金の話を、3つのテーマに絞ってお伝えいたします。

受験生の保護者が 確認しておきたい 「お金」の話

出願費用はどのくらいかかるか

受験をする際には、願書を取り寄せたり、受験料を払ったりと、出願するための費用がかかります

願書は1校1,000円程度と言われていますが、最近はWEB申請のところも増えてきており、この場合の費用はかからないのが一般的です。

高校受験の際には負担感のなかった受験料も、大学受験となると別で結構かかるものです。

受験料は何を受けるのかによって異なり、私大一般入試は比較的高め

国公立を受験する場合に利用する、センター試験の検定料は、3教科以上受験の場合は1万8,000円、2教科以下の場合は1万2,000円(成績通知を希望する場合は、プラス800円)です。

二次試験を受ける場合は、1万7,000円程度と言われています。

私立は大学によって異なり、一般入試では3万~3万5,000円、なかにはそれ以上のところもあります

センター試験利用入試※の場合は1万2,000円~2万円程度です。

※センター試験利用入試とは、センター試験の受験科目を利用して、複数の大学や学部等を受けられるもの。

国公立大学との併願者が利用しやすく、一般入試より難易度が高いと言われている。

なお、2020年度から大学入試制度が変更される予定です。

出願費用は意外と大きく金額も増加傾向

全国大学生活協同組合連合会「2019年度保護者に聞く新入生調査」報告書によると、出願費用(受験料・願書取り寄せ費用)は、国公立平均で12万7,000円、私立平均では17万3,900円のようです。

受験料の金額が大きい一般受験生のうち、5学部以上受験した人は全体の33%、10学部以上が5.2%のようです。

「受験料が増えて困った」と答えている人も増加しているようですが、2020年度から大学入試制度が変更されるため、現役入学志向が高まり、受験学部数や受験費用が増加したためと考えられています。

受験料の見込み額が大きく変わっていったAさんの場合

大学入試制度が変わる前に、留年せずに大学に進学したいと考えるAさんは、国公立を受験せず、地元の私立大学の進学を目指しています。

【5月頃に考えていた受験校】

第1希望 B大学法学部

第2希望 C大学法学部

第3希望 B大学経済学部

一般入試での受験を決めているが、センター試験利用入試も活用するかもしれないので、センター試験も受験する予定です。

受験料の総額は10.8万円

しかし、その後の模試の結果が芳しくありません。

【10月ごろに考え始めた受験校】

センター試験と、第1~第3希望大学の一般入試に加え、下記大学の受験を考えています。

D大学法学部(ちょっと頑張れば手が届きそう)

E大学法学部(多分大丈夫)

F大学経済学部(かなりの確率で大丈夫)

合格する可能性が一番高いF大学は、一般入試を利用せず、センター試験利用入試を活用予定です。

受験料の総額は18万円。

その後、第1希望のB大学の結果は相変わらず厳しいが、可能性にかけてみたいという気持ちが高まってくる。

【12月になって考え始めたこと】

B大学法学部は、2日間の受験日が設けられているので、両日試験を受けようと決めました。

センター試験の自己採点の結果が良ければ、センター試験利用入試も活用します。

受験料の総額は22.2万円

このように、模試の判定や気持ちの変化等により、当初から見て、費用が大きく変わっていくことも考えられます

どこまでお金を出すことができるのかによって、受験数も変わりますから、確認しておくようにしましょう。

入学金は合格発表前までに準備しておくべき

あとはお金をお願いします

「入学金は奨学金でまかなう」と話す方もいらっしゃいますが、それではお子さんが入学できません。

奨学金は、高校3年生の時に申し込む「予約採用」と、進学後に申し込む「在学採用」があります

いずれの場合も、お金が振り込まれるのは進学後の春先です。

一方、入学金と前期分の授業料は合格発表後、10日程度で納めるというところも少なくありません

つまり、入学前に納めなければならないのです。

では、教育ローンはどうでしょうか。

入学前にお金を準備することは可能です。

しかし、手続きには合格通知書の写しが必要となるのが一般的です

ということは、合格が決まってから手続きをすることになります。

万が一、書類に不備があると、支払期日に間に合わないということもありえます。

最近は、事前審査(仮審査)を行う金融機関も増えてきていますが、正式な手続きには、やはり合格通知書の写しが必要となるようです。

「せっかく合格したのに入学ができなかった」ということがないよう、入学前に払うべきお金は、事前に準備しておきましょう。

お金を支払うタイミングを、一覧表にまとめておこう

先ほどのAさんのように、受験する大学、学部が複数になることも考えられます。

混乱しないためにも、それぞれの受験校の

「受験日」

「合格発表の日」

「納付金の締切日」など

一覧表にまとめておきましょう

期日の関係で、第1希望校の合格発表前に、滑り止め校に入学金を納めなければならないということもあるかもしれません

なお、一度納めると、入学を取り消しても入学金は戻ってこないのが一般的です

しかし、よくよく確認してみると、希望校の合格発表が10時で、滑り止め校の納付締切がその日の16時、ということあるかもしれません。

そのためにも、スケジュール管理が必要です。

お子さんが安心して受験にのぞめるよう、お金について今確認しておくべきことをお伝えしました。

保護者の皆さんも、しんどい時期かと思いますが、お子さんと一緒に乗り切っていきましょう。(執筆者:横井 規子)