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「ドクターショッピング」とは? デメリットと「セカンドオピニオン」の紹介状をスムーズに出してもらうには

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「ドクターショッピング」とは? デメリットと「セカンドオピニオン」の紹介状をスムーズに出してもらうには

「ドクターショッピング」は、近年社会問題となっています。

多くの医療機関が患者のドクターショッピングに悩み、ネットなどを通じて「STOP!ドクターショッピング」と呼びかけています。

ドクターショッピングは患者の心身にストレスをかけるだけではなく、金銭的にもデメリットが大きな行為です。

この記事では、ドクターショッピングで生じる金銭的なデメリットと、それを防ぐ方法についてお伝えします。

STOPドクターショッピング

ドクターショッピングとは

ドクターショッピングとは、複数の店を回って買い物をするように、病院や医師を変えて受診する行為を指します。

医師や病院を変える点で「セカンドオピニオン」と混同されがちですが、両者はまったく別物です。

セカンドオピニオンは、かかりつけ医が書いた紹介状(患者の情報)を紹介先の病院に持参するため、患者は紹介先の病院で継続的な治療を受けられます。

一方、ドクターショッピングの場合には紹介状なしで別の病院を受診する形となり、1から検査などをやり直すことになります。

そのような理由から、ドクターショッピングには金銭面でも大きなデメリットが生じてしまいます

ドクターショッピングによる金銭的デメリット

ここからは、具体的にどのような金銭的デメリットがあるかを見ていきましょう。

デメリット1:医療費の負担が増える

ドクターショッピングを行うと、当然ながら医療費の負担が増えます

別の病院で受診する際に紹介状がない場合、前の病院とまったく同じ検査を受け、同じ種類の薬を処方されるでしょう。

その結果、本来は払う必要のない検査料金や薬代を二重三重に払うはめになります。

また、大きな病院に紹介状なしで行くと、診察料や薬代の他に5,000円(歯科の場合は3,000円以上)の初診料も発生するため、ますます医療費の負担が重くなります。

デメリット2:交通費などの諸経費

交通費などの諸経費も大きな負担になる場合があります。

たとえば遠方の病院に行く場合は、そこに行くための交通費や食事代、場合によっては宿泊費もかかります

また、その病院の治療に満足できなければ、さらに病院を点々とすることにもなりかねません。

その結果、生活費がドクターショッピング費用に圧迫され、家計がピンチに陥る可能性もないとはいえません。

検査料金や薬代を二重三重に払うはめに

病院でスムーズに紹介状を出してもらう方法

ここまでお話ししたように、かかりつけ医とは別の医師の診察を受けたい場合、患者にとってストレスや金銭的負担が重くなるドクターショッピングはぜひとも避けたいところです。

とはいえ、患者が長い付き合いのある医師に直接セカンドオピニオンや紹介状について話すのはかなりハードルが高いのも事実です。

また、極めて稀なケースですが、医師の死亡や不正などが理由で突然病院が閉鎖されることもあります。

ここでは、そのような場合の対処法についてお話します。

かかりつけ医に依頼しにくい場合の対処法

こちらの対処法は、筆者の知り合いの看護師によるアドバイスです。

医師に紹介状を依頼しにくい場合には、まず看護師や受付などのスタッフに相談してみましょう。

患者の多くは医師の前で緊張して言葉に詰まることが多いのですが、医師と患者の間にスタッフが入ることで患者の言うことが正しく医師に伝わりやすくなります。

その結果、スムーズに紹介状を出してもらえる可能性が高いとのことです。

かかりつけの病院が突然閉鎖された場合の対処法

極めて稀ですが、医師の急死や不正などが原因で、かかりつけの病院が突然閉鎖することもあります。

筆者も運悪くそのような状況に陥り、非常に困ったことがあります。

その場合には、診察を受けたことがある病院などで相談してみましょう。

筆者の場合、不定期で通っていた別の診療科の病院に相談したところ、その病院が専門医あての紹介状を出してくれたのです。

また、紹介状を出した病院で受けていた血液検査の結果も紹介先の病院に伝わったので、そこでは必要のない血液検査を受けずに済み、医療費も少し抑えることができました

医療機関では紹介状の依頼を断ることはない

ドクターショッピングは心身への負担がかかるだけではなく、医療費や病院に行くための交通費などの金銭的負担も増えるNG行為です。

そのような行為を避けるためには、医師に紹介状を出してもらうのがベストです。

先出の看護師によれば、医療機関では転院やセカンドオピニオンを目的とする紹介状の依頼を断ることはないそうなので、ぜひ気軽に相談してほしいとのことでした。

それによって患者がより納得のいく診療を受けられ、費用も抑えられる可能性も高いでしょう。(執筆者:大岩 楓)

《大岩 楓》
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大岩 楓

執筆者:元銀行員 FP2級 大岩 楓 大岩 楓

元銀行員にしてベテラン主婦のフリーライターです。クレジットカードや節約記事などの執筆のほか、既成記事の校閲も行っています。50代になった現在、最大の関心事はずばり「老後のお金」今後のマネープランについて真剣に考え始めました。そこで自らの勉強も兼ね、銀行員時代に培った金融知識と25年以上の家計管理経験をベースにお金に関するさまざまな事柄について深堀りしていきます。 <保有資格> FP2級 寄稿者にメッセージを送る

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