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会社員がうつ病 「健康保険の傷病手当金」が支給されるために休職前に知ること

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会社員がうつ病 「健康保険の傷病手当金」が支給されるために休職前に知ること

ストレス社会の現在

ストレスでうつ病になる

会社員の方は何らかのストレスを抱え、ストレスがたまることにより、うつ病を発症してしまう会社員も少なくありません。

うつ病は年齢に関わらず発症するため、仕事上休むことが難しい人でも発症する可能性があります。

うつ病になったら休むことが1番良いと思っていても、

「仕事を空けるわけにはいかない」
「経済的にも休めない」

と考えていませんか?

うつ病を発症しながら働いていると回復が遅くなるだけでなく、気持ち的にも落ちている時なので不幸なことにもなりかねません

就労できる状態ではないと割り切り、休職することが大切です。

うつ病で休職する場合

うつ病のためしばらく休みを取得するとなった場合、まずは有給休暇で対応をしますが、有給休暇にも限りがあり、すべて取得したら欠勤や休職での対応になります。

休職制度は、企業ごとに

・ 休職要件
・ 休職の期間
・ 復職事由
・ 復職

についての内容が異なります

また、必ず実施しなければならないわけではありません。

自分の会社の休職制度がどのようなものなのかをきちんと調べて、会社の担当者と密に連絡を取り合うと良いでしょう。

健康保険の傷病手当金とは?

うつ病で休職した場合、健康保険の傷病手当金は受給できるのでしょうか?

受給できれば、経済面では負担が軽減されます。

傷病手当金とはどのような給付なのか

傷病手当金とは、病気やケガなどで3日以上会社を休む場合に、3日間の待機期間の後、4日目から無給であれば支給される健康保険の給付金です。

傷病手当金は、以下の条件をすべて満たせば支給されます。

・ 業務外の病気やケガで療養中であること

・ 療養のため労務不能であること

・ 連続した4日以上の休暇であること

・ 休業した期間は給料の支払いがないこと

傷病手当金の受給金額、受給期間

傷病手当金は、条件を満たした場合に受給できます。

傷病手当金の受給額は、標準報酬月額を日額換算した額の3分の2です。

受給期間は、最大で1年6か月間です。

うつ病で傷病手当金が受給できるケース

医師の診断書が必要

うつ病が原因の休職であっても受給条件を満たした場合は、傷病手当金が支給されます。

ただし、傷病手当金の申請には、医師の診断書が必要です。

そして、医師の診断の結果、休業するような状態ではないと判断された場合は、傷病手当金の受給はできません

傷病手当金を受給中に退職をした場合

傷病手当金を受給中に復職は難しいと判断して退職した場合は、傷病手当金はそのまま受給できるのでしょうか?

退職後の傷病手当金については、以下の条件を満たせば続けて受給できます。

・ 被保険者の資格喪失をした日の前日(退職日)までに継続して1年以上の被保険者期があること。

・ 資格喪失時に傷病手当金を受けているか、または受ける条件を満たしていること。

ただし、受給期間は退職前の受給期間とあわせて最大で1年6か月間です。(執筆者:社会保険労務士、行政書士 小島 章彦)

《小島 章彦》
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小島 章彦

執筆者:社会保険労務士、行政書士 小島 章彦 小島 章彦

大学を卒業後、信用金庫に8年、システム開発の会社に約20年勤務。その傍ら、資格を生かした年金・労働・社会保険や、今まで携わってきた金融関係の記事を主にライティングしています。「分かりやすく理解していただく」をモットーに執筆しています。 【保有資格】社会保険労務士、行政書士、日商簿記3級 寄稿者にメッセージを送る

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