理想的な被服費の割合は、収入の2~3%と言われています。

月収30万円の人ならば3%は9,000円です。

カジュアルブランドのトップスがだいたい1枚3,000円とすると、ひと月に3枚を新調できる計算です。

しかし実際には、9,000円の予算を立てていても上回ることが多いと思います。

家族3人や4人分の被服費となると、なおさらこの予算を守ることは厳しいと言えるでしょう。

筆者も洋服代節約のために、今までにあらゆる行動を起こしました。

しかしあろうことか、節約どころか、逆に散財へ走ってしまうという過ちを犯したことがあります。

やってはいけない洋服代の節約3パターンと、その防止策についてお伝えします。

やってはいけない失敗パターン

【失敗1】「たった〇着でおしゃれになる」系のムック本を読む

「たった〇着でおしゃれになる」という趣旨の、ファッションに関するムック本を買ったことがあります。

少ない手持ちの服をいかに着回すかというコーディネートのテクニックや、着回しの効くアイテムのポイントについて、きれいなカラーページで解説してくれる本です。

とても参考になる内容で、実践すれば洋服代の節約につながると思いました。

ところが読み進めていくうちに、困ったことが起こりました。

すてきなアイテムの紹介にひきつけられ、どんどん購買意欲が沸いてきてしまったのです。

本を閉じるとショッピングモールへ走り、本で紹介されていたのと似たようなアイテムをいくつか買いました。

しかし冷静になってみると、筆者の生活スタイルや体形、雰囲気に合わない服もあり、そのうち大半がタンスの肥やしとなってしまいました

防止策:
ファッション誌やムック本は読まない

ファッション誌やムック本は間違いなく購買意欲を刺激します。

たとえ「本当に着回しの効くアイテムを選んで、無駄な服を買わない」という目的のためだったとしてもです。

購買意欲を抑えるためには、街やテレビですてきなコーディネートをしている人をさらっと見るくらいで丁度よいと思います。

この程度で最低限の流行は意外とつかめます。

【失敗2】 ダイエットを成功させて、昔の服を着ようとする

体形は克服するのではなく、うまく付き合うこと

若いときに履いていたズボンを「傷んでいないし、痩せたら履けるから」と思い、何本か取っておいたことがあります。

あるとき一念発起してダイエットに励み、そのズボンが履けるようになりました。

最初は「新しいものを買わずに済んだし、節約にもつながってよかった」と思いました。

しかしそのうち、痩せたことがうれしくなっておしゃれに気合いが入り、新しい服を買って散財してしまいました。

しかも残念なことに、その後スリムな体形を維持できず、新しい服たちはまたタンスの肥やしとなりました。

防止策:
体形は克服するのではなく、うまく付き合う

ダイエットに成功するのは喜ばしいことですが、痩せたらほぼ100%の確率でおしゃれが楽しくなって新しい服が欲しくなります。

またスリムな体形を維持することは本当に難しいのです。

年齢とともに体形は変わるので、今の自分の体形に合った服を着ることが洋服代の節約につながります

体形は克服するのではなく、うまく付き合うという方向で考えた方がよいようです。

【失敗3】 断捨離に励む

洋服の断捨離に励んだことがあります。

「タンスの肥やしを捨てて、本当に着たい服に絞れば、無駄な服を次々買い足すことがなくなる」と思ったからです。

「着たいか、着たくないか」だけを判断の基準にして、まだ着られるものもどんどん捨てていきました

結果、タンスに残った冬物は、デザインは気に入っているけれども毛玉のついたセーター3着と裏起毛のボトムス3本だけでした。

結論を言うと、やりすぎました。

たしかに気に入っているものではありましたが、生地の寿命が近づいており、家の近所ならまだしも子供の参観日やレストランに着ていけるような状態ではありませんでした

結局、足りないものを買い足すはめになり、被服費はアップしてしまいました。

防止策:
断捨離をやりすぎない。状態の良いものは捨てない

TPOに合わせて、あまり気に入っていないものも着なければならない機会はどうしてもあります。

カジュアル派にとっては少し窮屈なシャツもパンプスも、状態の良いものはとっておくべきでした。

またタンスから引っ張り出したときはどれもヨレヨレでゴミに見えますが、洗ってアイロンをかけると魅力が復活する服もあります。

判断に迷うものは、1度手入れをして袖を通してみるのも、捨てすぎ防止に有効です。

洋服代節約のカギは「絶対に譲れないポイントを1つだけ」に絞ること

絶対に譲れないポイントを1つだけ

たくさんの失敗を経験し、最近やっと洋服代のベスト節約方法にたどりつきました。

それは、

服に対して「絶対に譲れないポイント」を「1つだけ」に絞る

ということです。

筆者の場合には「小ざっぱりして見えること」にしました。

年を重ねて体形が変わっていく中で、清潔感と親しみやすい印象が1番大事だと思ったからです。

さらに、このポイントを達成するための3つのコツを発見しました。

(1) 安くても新しいものを着る、傷んだ服は着ない。

(2) デザインはシンプルなものにする、色は迷ったらネイビーを選ぶ。

(3) トップスは肩のサイズがぴったり合っていて、身頃に余裕のあるデザインに限る。

あとは、この3点をクリアするアイテムをその時々に1番安く買える方法で購入するだけです。

具体的には、ブランドはユニクロ、無印良品、GUが多く、できるだけセールで買うようにしています。

アーバンリサーチやユナイテッドアローズも好きなのですが、定価が高いのでメルカリできれいな中古品を探して買います。

プチプラブランドであってもトップスは必ずおしゃれ着洗剤で洗い、毛玉とりや洋服ブラシなど服の手入れグッズを常備しています。

それでもユニクロや無印の服は3年が限界と感じるので、寿命が来たら処分します。

1シーズンの洋服代は1万円ほど

このような取り組みのおかげで、今では1シーズンの洋服代を1万円ほどに抑えることができています。

読者の皆さまも、絶対に譲れないポイントをぜひ1つ、みつけてみてください。(執筆者:石田 彩子)