消費税率引き上げと同時に始まった「キャッシュレス・消費者還元事業」は、2019年10月1日から2020年6月30日までの9か月間のみの特別措置となっています。
その後新しく始まる制度は、マイナポイント事業「マイナンバーカードでマイナポイント」です。
この記事では、マイナポイントの基本情報や導入方法、今後の動向などについて触れていきます。
2020年2月時点で未定の内容も多くありますので、今後の動きに注目していきましょう。
目次
マイナポイント事業とは
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マイナポイント事業とは、マイキーIDをあらかじめ登録した任意のICカードやQRコード決済時に最大25%(上限5,000円分)の還元を受けられるという制度のことです。
マイキーIDとは
マイキーIDとは、実際にマイナポイントを付与するためなどに使われる番号で、本人認証のために必要です。
マイナンバーカードを提示する必要はあるのか
実際の買い物でマイナンバーカードを提示する必要はありません。
マイナンバーカードは前述のマイキーIDを取得する際に必要です。
マイナポイントの利用方法
利用できる条件と手順は以下の通りです。
2. マイキーIDの設定
3. キャッシュレス決済サービスを選択、マイナポイントの申し込み
※マイナポイントの申し込みは2020年7月より開始予定
実際に還元される実施期間は、2020年9月~2021年3月末利用期間予定となっています。
申し込み、実施期間ともに予定段階ですので、今後の動きに注目する必要があります。
1. マイナンバーカードの発行
マイナンバーカードを持っていない人は、まずカードの申請から始めます。
所定の申込用紙がマイナンバーカードの総合サイト、またはマイナポイントサイトからダウンロードできます。
郵送でのカードの受け取りはできません。
交付通知書という手紙が送られてくるので、指定の交付窓口へ取りに行く必要があります。
さらに、マイナンバーカードの発行には申請から約1か月かかります。
マイナポイントを導入したい人は、導入開始直前の殺到時期を避け、早いうちに申請しましょう。
2. マイキーIDの取得
マイナンバーカードが届いたら、マイキーIDを取得します。
自治体窓口で申請できる予定ですが、自宅のパソコンやスマートフォンからでも取得できます。
ただしパソコンから申請する場合は、ICカードリーダライタ(参考販売価格2,000円~)という機器が必要です。
スマートフォンから申請する場合は、専用アプリをダウンロードし、そちらから申請、取得を行います。
3. キャッシュレス決済サービスを選択して申し込む
マイキーIDを取得したら、マイナポイント申込サイトより任意のキャッシュレス決済サービスを選択し、そのカード番号などを入力、登録します。
どのようにポイントが付与されるのか
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実施期間中に、登録したキャッシュレス決済サービスでお買い物やチャージを行うと、最大25%(上限5,000円分)のプレミアムポイントが付与されます。
そのプレミアムポイントを利用して、次回からの買い物で使えるという流れです。
ポイント付与のタイミングは決済サービスごとに異なってくるようです。
また、現時点でマイナポイント公式サイトの「よくある質問」ページはいま作成段階であり、アンサーが掲載されているものがまだ少ない状況です。
不明な点を確認したい場合は、総務省に直接問い合わせを行うのがいいでしょう。
今後の決定事項に注目
番号の流出を心配する声が大きいせいか、マイナンバーカードの普及率は12.8%とかなり低い状態です。
国はキャッシュレス決済事業とからめて何とか普及率を上げたいという思惑があるため、今回のマイナポイント事業については、
・ 国は買い物履歴を把握することができない
など、プライバシーや安全性にかなり気をつけている印象です。
何より、最大25%という還元率は見逃せないポイントです。
今後の決定事項を注意しつつ、利用を考えてみる価値はあると思います。(執筆者:尋本 景子)