先週はBOXから一気にBOX下減を窓空け陰線で割り込み、BOX離れから下げを加速させ、大きく下落し、トレンドを崩す展開となりました。

下げ幅は、前の週末から週末の最安値まで約2400円の下げ幅で、週末の終値では2200円ほどの下げ幅となり、週足の陰線の大きさとしては、この5年で1位2位となる下げ幅で、陰線の大きさとしては最大ではないかと思える大陰線となりました。

相当なことが起きている表れと考えます。

今年に入り、動きとしては、新型コロナウイルスの影響に右往左往しておりましたが、先週は本格的拡大を見せて、国内に関しての進展よりも海外の展開が大きくなりました。

韓国イタリアで感染が倍々で増えることが起き、週後半には米国内でも市中感染が起きるなど、中国発でアジアの一部での拡大感染が世界に展開することとなり、本格的に世界的にリスク拡大となり、相場はリスクオフへと市場が動き出しました。

NYダウも、一週間で3000ドルほどの下落や、一日の下げ幅が過去最高を更新するなど、米国でもなかなか出口の見えない展開となっています。

私としては、この感染拡大が与える経済的ダメージが、更なる下げを作るのが次のステージになると考えています。

ゆっくりそれが起きるとすると、3月末の決算発表(4月後半)で、一気に下げが作られるか? 早い段階で企業単位による今回の騒動での経済被害を下方修正的なことをして、IR発表するかで起きることが想定されます。

目先、わかりやすいところでは、イベント各種が中止となり、これによる経済被害は膨大になることが想定されます。

それに伴い広告代理店、イベント会場、主催会社など多くの企業に損害が広がることとなりそうです。

それに合わせて動く予定だった人の交通移動、宿泊のキャンセルに対する損害も計り知れないものになります。

そして、一番大きな流れを作るだろうと想定されるのが各種メーカーで、一部部品なのか?主要部品なのか? 組み立てなのか? を中国湖北近隣でおこなっている関連メーカーは、完全に生産がストップしていることが想定されます。

さらに稼働が始まっても100%稼働までは時間がかかるし、再度感染者が出たとなれば、またいつ稼働が止まるか? わからない中での生産計画が立てづらく、それに対する受注納品なども計画が立てられず、末端までの波状する経済被害は、計算しようがないほどの被害になると考えられる状況です。

2007年のサブプライムの時のような経済的損害の底が見えない被害に関しての株価の下落は、見えない分深くなるというのが私の経験則です。

コロナによる相場下落は歯止めがかかるのか

私の中では、先々はまだ下げると考えますが、そろそろ急激な下げに関しては一旦収まりつつあると考えます。

根拠としては、週足月足の切上がりのトレンドラインに到達したことや、日足では25日線との乖離が10%を超えたことで、これ以上の乖離は過去の例として限りなく少なくなってくるので、25日線の角度に合わせたレベルの下げとなるのではと想定します。

したがってこの辺りで打診的な買いは入れるべきタイミングとも考えます。もちろん、上げで利益を取るためでなく、売り玉の利確を抑えるための買いです。

さらに、打診買いは細かくロスカットしながら、さらに勢いを持って下げれば入れなおしながらの対応になります。

売りも利確と入れ直しの繰り返しとなる建玉の操作となっています。

米国の動きとしては、日経先物・CMEが大幅に下落し下げ幅拡大していましたが、日経先物が引けた後(早朝5時30分)にCMEは一気に下げ幅縮小して約600円戻して金曜日の大引けの値まで戻しています。

こうなると週明けの動きは、大きくは下げずに、となりそうです。

逆にこの動きで日経先物は、とてつもない下髭を作る事になるので、反発の可能性も含んでいる動きと取れます。

現状分析

5日線

現状分析

向きとしては下向きを継続し、さらに角度を強くする一週間となりました。

位置としては、下に大きく乖離し乖離したまま週末入りとなりました。

25日線

下向きを維持したままの一週間で、角度も急激で、一日に116円下げるという、かなり急な角度となっています。

位置としては、下に乖離し、日を追うごとに乖離を広げて、5%広がったあたりからそろそろ反発するかなと様子を見ていきましたが、週末には乖離が10%を超えてきたので、通常であればこの辺りがいったん反発の場面を想定する所まで乖離となっていますが、どうなるでしょうか?

75日線

週初めに25日線とデットクロスを起こし、株価の位置も下に乖離を広げています。

このデットクロスで上から75日25日5日の並びですべて下向きとなったことで、安定下降トレンドを示す展開となっています。

さらには、100日線も下を向いて200日線も間もなく下向きとなりそうです。

トレンドライン

この週末のサポートラインとなったのが2万1000円どころで、過去に多くの下値となっているので、サポートラインとして機能する可能性は高いと考えます。

次の下値ラインは2019年の安値近辺の2万200円から2万100円近辺で、その下は2018年の安値の1万9000円近辺とちょうど1000円刻みでサポートラインがあると考えます。

さらに切上がりのラインとして、日足では見えないですが週足で2016年の安値、2018年の安値を結んだラインが、2019年の安値と先週の安値のサポートとして機能しています。

月足ではアベノミクス、ブレクジットと下値を結んだところが、2018年の安値となり、今回のサポートラインとなっています。

したがってこのラインは抵抗線となる可能性は高く、一旦ここでぐずつくことを想定します。

その上でこのラインを割り込むことはトレンドに与える影響は大きいと考えます。

上に関しては、2万2100円から2万2500円近辺が抵抗線になると考えます。

いったん底入れとしたときにフィボナッチの反発38.2%から50.0%の戻しが戻り高値になるのではというシナリオをたてます。

テクニカル指標

一目均衡表

テクニカル指標

完全下方シグナルとなっています。しっかり雲の薄いところで下抜けしました。

遅行線は、概ねこの週末で天底一致となっていることで、そろそろ反発かなとも受け取れる形状です。

ボリンジャーバンド

一気にバンドが拡大をはじめ-2σを割り込んで-3σにも到達していることから下へのバンドウオークが、始まっていると考えます。

こうなると-1σを上回るまで急激な下げは続くと考える形状です。逆に-2σ-1σ近辺まで反発したときは、売り場になると考えます。

スローストキャスト

デットクロスとなったことで、急下、落底割れを示す形状となっています。

この動きから下げ止まりを示すのは、2本のラインが一旦80%オーバーまで上げてくることがシグナルと考えます。

それまでは、安値更新が続いていく事を想定します。

総合判断

総合判断

テクニカル的には、完全に下落を示す展開となっており、1月高値からの下落となったと考えると、周期的には3カ月周期で3月中のどこかで一旦反発を作る事が想定されます

長引いたときは、6カ月周期で6月までズルズル下げることも頭には入れておく必要がありそうです。

ファンダメンタル的には、私としてはコロナ関連が今はすべてで、世界的に感染拡大が爆発したことで、この拡大での下げは、そろそろ材料出尽くしとなると考え、いつ次のステージとした経済ダメージの浮彫が始まるかに注目です。

私は、最悪1万9000円までもあると前々から申していましたが、現実味が帯びる状況となっています

そして平成2年と同じ動きになるかもという話しも可能性が出てきたと考えます。

多くの方が経験したことが無い下げでびっくりしていると思われますが、これが下落です。

この展開を何回か経験することで、素早く順応できる能力が付くものです。

初めての方がびっくりするのは当然ですので、今回の下げ初めの動きをしっかり検証して、この後来る底入れもしっかり見極めて未来の利益の材料にしてもらえたらと思います。(執筆者:城 晶子)