歴史的な下落

先週は、一気に窓空け大陰線で始まり、底入れ模索するも大幅安値更新を繰り返しました。

週末を迎えてみれば、一週間で前週末からの終値で3300円、前週終値から最安値(金曜の安値)4000円ちょっと、週足の陰線の実体の大きさで2912円と歴史的な下げ局面の一週間となりました。

したがって皆様は今、歴史のページの中で投資家として日経平均と向き合っていて、「あの時、私はこういう思いで過ごして対処したんだ」と語り続ける事と思います。

その上で今が、歴史的な下げだから、これで下げ止まるかというと、正直まだまだ底入れと考えるのは厳しいと思われます。

前回のレポートにも記載しましたが、「底入れは時期尚早」は変わらずという考えですが、一服的な動きとして、横にもみ合いながらスライド(ある程度のレンジでもみ合う)か?(金曜日の値動きの範囲内前後での推移)多少の反発をして戻り高値を作るかの動きが、想定される時期・下げ幅を作ったと考えます。

3月13日金曜日の安値で今年の高値1月17日の高値から7425円の下落となりました。

この下落は高値から30.7%の下落となります。一回の大した反発をしないでの下げ率としては相当なレベルであると考えます。

直近では、2015年のチャイナショックの下げ幅が2万0952円から6087円の下げ(約7カ月)で29%の下げでした。平成2年は前年末の大納会が3万8915円で平成2年の4月頭までの下げで2万8002円となり1万0913円下げました。

この下げ率が高値から28.0%となっています。

この時で3カ月の下落となり、今回も1月からの下落で3か月目という事となることで、過去の歴史をたどると一旦下げ止まる可能性のあるところまでは来ていると考えます。

しかし、今回の下げの根本的な原因のコロナは一切解決には向かっていないので底入れという判断はまだまだ出来ず、一時的な下げ止まりポイントを探る理屈レベルの話です。

下げ止まるときはどんな時か?

下げ止まるのはいつか

状況としてはコロナの感染拡大が横這いになり始めたら、広がりに関して底入れになります

まだ世界へ広がりは真っ最中で、南半球まで広がるのか? 欧州の広がりに関してはそろそろ広がりの最大値は見え始めるのかな? と見えてきましたが、米国に関してはまだ広がり始めで、感染者数が増えていく段階に入ったレベルと考えられ、広がりの最大値は見えてこないです。

この最大値が見えて、且つ縮小に向かい材料(効果のはっきりする薬の開発・発見とワクチンの出来上がりの目途)が、見え始めるまでは、不安定要素は盛りだくさんと考えます。

これらの事が見え始めたときに景気回復となる政策が出てきてマッチすれば、反転底入れという展開ですが、まだまだ先の話となりそうですので、現状で一時的な反転があってももみ合いか?さらなる底割れという展開が、未来予想図と考えます。(もちろん絶対下げると言っているわけではないです。)

この下げで利益を出すか

そんな中、どのようにこの下げで利益を出すかは、いかに売り玉の利確を少量にして、入れ直しを繰り返すか? 買い玉を打診で入れても細かくロスカットし、買い玉の数量を売り玉の保有分に対して少なめ(最大3分の1・出来れば6分の1ぐらいで)で玉を回せるかがポイントになります。

利確もするし、買い玉も打診的に入れることで反発には備えるけど、売り玉の数が常に優勢で多めであれば、買いのロスカットをし続けても利益は増え続けます。

本格下落が来た時の鉄則で、いかにトレンドに合わせた建玉が出来るかがポイントです。

このような急下落で大きい幅での下げの時に私の考えは活かされます。

簡単には出来ないことですが、練習を繰り返し、しっかり理解して自身の売買の参考にしてもらえたらと思います。

米国は歴史的反発も

米国は歴史的反発を見せた

そして米国は14日に、またまた歴史的な反発となりました。

引け間際なのか引け後なのかにトランプ大統領からコロナ対策費用に5兆円オーバーの予算という発表があり、米国が本気でコロナを止めに来ていることがわかります。

さらには、欧州も金融緩和に踏み切った模様です。

世界が同時に動くという事がこのまましっかりできれば、金曜の安値の範疇で底練という可能性も出てきましたが、やはり実体経済への影響などのコメントが出てきた時や、今回のコロナ問題をきっかけに大手とされるような影響力の大きい会社のデフォルトなどがあれば、まだまだこのショックは深い下げとなると考えます。

ただ、目先的には一旦反転となる見込みです。

結果的に見れば金曜日が上から26日という基本数値の日柄を下げ一目で「天底一致」となり、第二週金曜日算出のSQ値1万7052.89円前後を推移したものの引けにかけて突破し、下げ幅縮小してSQ値を上回って引けたことで、反発ポイントとなったと考えられます。

さらには、週前半に出来高を膨らませて底入れと思わせましたが、金曜は前半どころではない出来高を膨らませたことで、一旦底入れと考えられる条件がそろったと考えます。

そして週明けは、CMEが1万7900円近辺なので、金曜から権利落ち分を190円ほど織り込んだので、週明けは現段階で1万8100円近辺でのスタートを見込んでいます。

したがって週明け、木曜から金曜にかけて空けた窓が、抵抗帯となるか窓埋めするか? 目先注目となります

現状分析

5日線

現状分析

一週間を通して下向きで一週間、下に乖離したまま週末となり、下への勢いは見えますが、乖離をこれだけの期間続けるのは厳しいと考えるので、そろそろ乖離を詰める動きが想定されます。

25日線

変わらず下向きで下に乖離を継続しており、ここ3週間乖離の広がり方が過去に経験のない広がりを見せて、安値時で23.9%の乖離となっており、私の経験の中ではちゃんと分析できるようになってからは、最大の乖離となったと思われます。

そろそろと言い始めて3週目、今度こそ短期でも反発するという事が想定する所まで下げたと考えられる状況です。

75日線

変わらず下向きで下に乖離を維持しています。

100日線とのデットクロス実現化と想定しましたが、ギリギリデットクロス直前で週末入りとなりました。

そして移動平均線全体では、25日線が200日線を割り込み、ますます下降トレンドを示すこととなりました。
トレンドライン
下に関しては、2013年の高値1万6300円近辺の横軸で、この値ごろはアベノミクスの上昇の50%押しと重なります。

その下が2016年のもみ合いの安値1万4800円台となります。

ここに関しては、同じくアベノミクスの上昇に対して61.8%の押しが1万4300円となりこの近辺も抵抗帯となると想定します。

上に関しては、直近は上記記載の木曜・金曜の窓で、1万8200円前後。

その上が、1万9000円で、今週瞬間的にもみ合った下減で、その上が2万0300円から400円の窓と2万1000円のもみ合いの下減とみます。

テクニカル指標

一目均衡表

テクニカル指標

前週と変わらず「完全下方シグナル」となっています。

そして今週、雲が最大限に薄くなり、細かくねじれを作っているところにいることで、反転する可能性のあるところとなっています。

さらに遅行線が金曜日前後で「天底一致」となっていることで反転時期を示しています。

ボリンジャーバンド

バンドが拡大を継続しています。その上で-2σと-3σの間を推移継続しています。

この下落に関しては、-1σ上抜けで急激な下げが止まったという判断までは、-2σと-1σに近づいたところで売りを入れるという材料となります。

スローストキャスト

下落時の典型的なパターンで、下で横這う動きを継続しています。

この後、2本のラインがしっかり上向きとなり80%近辺まで上げることで一旦下げ終了を示すこととなります。

総合判断

総合判断

現状は下落継続中の中で、下げ止まるかもしれない要素を出しての金曜日という状況です。

テクニカル的には、まだまだ下げを示唆しているので、反転したとしても「探りながら」という認識になります。

現状の下げが、反転に回るときはチャートがどのような動きとなるかをいくつかシュミレーションして、シュミレーションしたどのパターンが出現するのか? どこで反転と見極めるのか? 本格反転なのか? 戻り高値を作りに行っているのか? 見極め材料を自身の中にしっかり作って備えましょう。

今回の下げを経験して気づいたことと思いますが、急激な動きに経験が少ない人は、びっくりして動きが遅くなります

そうならないためには、事前にどれだけ先の動きを想定しておくかが大事です。

まだまだ下げ止まったという感覚になるのは早いですが、反転もいつ始まるのか? という準備は事前にしておきましょう

まだまだ、コロナリスクは続きます。ご自身とお身内のことは皆様の努力でリスク軽減は出来ます。出来る努力をして、この困難な時期を健康で乗り切りましょう。(執筆者:城 晶子)