先週の日経平均株価は、最高値の大引けで週末入りとなり、週半ば以降の様子見雰囲気から一転、反発期待を作っての週末入りとなりました。

先週前半の息切れの動きから、押し目か調整に向かう可能性を示してきたことで、値幅・日柄ともにちょうどいいと考えましたが、週末の大引けと米国の雰囲気からは、さらなる上値追いを示しての週明けとなりそうな公算です。

米国雇用統計を受けて、非農業部門の就業者数が、今月もマイナスを予測されていたところから、改善のプラスで職を失う人の数より職に就いた人の数のほうが多いという指標から、コロナ渦から早期景気回復期待となったことで、米国市場は大幅高の様相となりました。

先月が約2000万人のマイナスで、今月もさらにマイナス800万人の予測からの改善だったことで、市場へのインパクトは大きく、NYダウは一時1000ドル以上の上昇を示し、引けで829ドル高となりました。

この動きをおそらく金曜日の日本市場は先読みしており、週末大引け前の上値追いが作られたと考えます。

2万3000円オーバーの可能性

上昇トレンド継続中 2万3000円台を回復か

そして、米国雇用統計、米国ダウの動きから、週明けの日本市場は窓空けで寄り付き2万3000円台に2月21日以来の回復が見込まれます

私的には、予想外の強さにより2万3000円手前で失速を予測していましたが、さらに上を行く事となりそうです。

この、強さがこのまま本物になってしまうのか? やはり張りぼてだったとなるのか? 未来になって答えが出ることですが、現状では2万3000円を節目とみていた状況での2万3000円オーバーとなることで、それなりの対応が必要になります。

もちろん全力で売りをロスカットで買いを乗せるという事をするわけではないですが、多少の対応をして、さらなる上値追いに備えは必要な状況に入る可能性が出てきました。

過去にも記載しましたが、下げを待っているときはなかなか下げず、予想外の出来事による下げは速やかに下げるというものです。

今回は下げを待ち構えている人間が多くおり、売り建ての踏み上げに苦しんでいると想定します。

その代表が国内の主力売買主の外国人投資家たちです。

2月半ば以降、ほぼ売り越しを継続しており、上昇下でも小幅ながら売り越ししているので、主体となる外国人投資家は、未来的には下げるという見立てをしていると思われます。

その中での週明けの上値追いとなるのですから、なかなか稀なケースを起こしています。

この状況は、世界的な金融緩和によるだぶついたマネーがリスクオンしていることと、コロナ感染拡大への楽観 終息期待によるものであるとみています。

これらが、期待から事実にすり替わる可能性が持てるレベルまで上げて来ているものの、実体経済の悪化は間違いなく起きてきており、そこに市場の目が向いていないのか? 見て見ぬふりをしているのか? という状況にいると考えます。

そんな中での週明けの2万3000円台奪還により、市場雰囲気がどのように変わるか非常に興味深いところですが、実体経済の悪化が明確に浮き彫りになるのが第一四半期の決算まで浮いてこないとなると、まだひと月以上あるので、まだまだ上値追いの余地は残されてくるという事も踏まえる必要はありそうです。

私的には、目途としてきた2万1000円上のところと、2万3000円としたところに到達ですので、基本上値到達という思いが強い感じになっています。

しかし、絶対ここが天井とは思ってはいけないので、上抜けにも備えつつ、細かい値動きと世の中の雰囲気を見極めていきたいと思います。

現状分析

5日線

現状分析

上向きを維持したままの一週間となっています。

位置も5月25日に上に乖離して、その乖離を維持したまま2週間経過しました。

週明けも再度、乖離を広げることが想定されるので、この乖離状態がいつまで続くのか? 見極めつつ、そろそろ調整が来てもいいころという思いもあります。

25日線

変わらず上向きを維持し、上への乖離を継続しています。

今週上への乖離を一時10%に到達する雰囲気となり、この乖離を維持するか? さらに広げるか? 乖離を縮め調整となるか?週明けの動きに注目です。

75日線

下向きを継続したまま、位置としては上への乖離を大きく広げています。

そろそろ75日線の向きが上向きとなる可能性が出てきており、25日線が100日線とのゴールデンクロス間近です。

そして200日線に関しては、向きを75日100日よりも先に上向きと変えることとなりました。この事が市場に影響を与えるかも見極めていきたいと思います。

トレンドライン

昨年から今年にかけてのもみ合いの下減に、この週末に到達となりました。

週明けの反発で、この上値抵抗線を完全突破となるか注目です。

この上に関しては、2月21日から25日にかけての窓を意識しつつ、2万4000円の奪還を意識していきたいと思います。

サポートラインとしては、突破してきた抵抗線で2月27日から28日の窓で3月3日の高値を目先意識しつつ、切上がりのラインとして3月19日と5月15日の安値を結んだラインを3月以降の上昇継続の判断ラインとして、下には25日線を意識したいと思います。

さらに上で突破となると思われますが、2月6日13日20日の高値を結んだラインも意識はしたいと思います。

テクニカル指標

一目均衡表

一目均衡表

完全上方シグナル点灯中です。一目的には上の抵抗帯なく無重力状態で、気になる点は6月17日前後の雲のねじれとなります。

ボリンジャーバンド

バンドの動きが拡大から上向きになりつつあり、上へのボリンジャーバンドウォークの継続となっています。

そして週末に+2σを割り込みそうな雰囲気を作っての反発で、+2σをサポートラインとして値動き継続となります。

今後、+2σ+1σとの位置関係を見極めていきたいと思います。

スローストキャスト

上値追いを示す2本のラインが、買われすぎゾーンにおいて横にスライドという動きとなり、この週末また横にスライドしながらのゴールデンクロスの雰囲気でかなりの強さを意識させる値動きとなっています。

総合判断

総合判断

経済指標と各国の政策に引っ張られ、上昇トレンド継続中です。テクニカル的にも完全に強い状況となっており、下げ始めるという要素が見えない状況となっています。

実体経済へ目が向かうまでは、さらなる上値追いをするという前提で備えつつ、いつ下げ初めのシグナルがでるか? を注目したいと思います。

さらに週末は満月でした。アノマリーではありますが、この満月前後で相場の転換を起こすかも? ということには気にはしていきたいところです。

そしてここ最近、コミュニケーションをとった方たちの雰囲気としては、売買に関しての計画性がなく、玉の打ち止め(資金の使い切り)となり、手も足も出ないという方が見受けられます。

チャンスでもピンチでもどんな状況でも、使い切りや打ち止めにしてしまう事は、投資家としてはやってはいけない行為だと思います。

余力を残し、計画的に動いていきたいですね。(執筆者:城 晶子)