先週は、前週までの上値追いの流れを受けて高値更新をして始まり、節目到達によりさらなる上値追いをするかと思われましたが、週半ばに上値が重くなりました。

週後半から押す雰囲気を出し、週末に一気に下値を追い始めるも、下げるべきところまで下げたところで下げ渋っての週末入りとなり、方向感を示さず週末を迎えました。

先週の月曜日の窓空け陽線で、今まで最大の上値目途としていた昨年から今年のかけてのもみ合いの下限である2万3,000円を突破したことで、もみ合いの上限である2万4,000円を目指すかと意識させましたが、火曜日に上値追いは続きませんでした。

窓を埋め下髭形成、水曜日に反発するも月曜日の高値に届かず、月曜日を一番天井、火曜日をネックライン、水曜日を二番天井としたミニダブルトップ形成し、木曜日に窓空けて寄り付くも一旦戻し、窓埋めした後に下げ幅拡大しました。

大きい陰線形成で調整の可能性を高くし、押し目レベルよりは弱い雰囲気を出し、金曜日に米国の大幅下落を受けて大きく窓空けして下で始まり、下げ幅拡大するも、節目とする200日線や上向きのトレンドラインをサポートに下げ止まりました。

下げ幅縮小して陽線形成して窓埋めするかもと思わせましたが、おおよそ100円の窓を残して引けとなり、木曜金曜のスピード調整の雰囲気で先週を終えました。

来るべきものが来た週末の調整

今週の日経平均 一旦BOX入りとなる予想

先週の調整に関しては、世の中的にはコロナの感染第二波が世界的に確認されたことで、上げ基調に水が刺された的な反応を示していましたが、私的には需給のバランスで3月19日以来の大きい反発に対して、利確が本格的に出てきたのだと考えます。

結果的に未来にならないと事実関係は見えてこないし、本当の事実は未来にも出てこないと考えますが、今回のコロナでの下落に対して、昨年までの上昇で利確をしないままコロナショックに巻き込まれた富裕層たちの逃げ場(利確のタイミング)作りをするための上昇だったのではと勘ぐってしまう私がいます。

テクニカル的には、過去を基準に見たときに、2万3,000円までの戻しはあり得る話でしたが、さらなる上値追いの雰囲気まで出した反発は、ずっと書き続けてきている実体経済との大きな乖離の中での株価上昇でありました。

まだこの上昇が続く可能性は残しつつも、週末の調整は来るべきものが来たのだと思っています。

ただ、予測の中での調整ですので、コロナショックの時のようなビックリしての下げと違って、順を追って下げ上げしながらの下げとなると想定され、2番天井(大き目な)を探りに行くかなという事も想定しています。

前々から申してきている今の株価と実体経済の乖離に関して、誰が見ても感じる乖離であるものの、実体経済の悪化がどの程度でどの程度の株価が妥当なのかを判断する材料が乏しく、下げ切れないという見立ても出来ます。

私の中では、第一四半期の決算の数字が見える頃には、各企業が2021年3月末の事業予測を出すこととなり、適正な株価(営業利益に対して)が見え始め、2021年から2022年以降のコロナの影響なども判断されるタイミングが徐々に見え始めると考えます。

ただ、一気に未来想定は出来ないとも考えられるので、段階的に実体経済の悪化が浮き彫りになる反面、このコロナ問題の中で利益を出す業種などには資金が集中し、個別銘柄的には、上げまくる銘柄も出てくるのではと想定します。

したがって、実体経済の先行きに関して私としては、早ければ今月後半から下方修正などの形で情報が出始め、遅くても7月の後半に出てくる決算発表時には、見たくなくても実体経済は見えてくると考えます。

第2第3のレナウンもある

さらには、昨年の増税から影響が出ている企業の業績悪化に伴う経営破綻などが、上場企業に影響を出し始め、上場企業の破綻もレナウンに続いて第二弾第三弾もあると想定します。

さらには、飲食アパレル関係に関して事業縮小は確実に進むことが想定され、株式市場への影響はまだまだ想定しようがないというのが本音のところにあります。

したがってもう少し時間はかかるかもとは思うものの、2番底(1番底を3月19日とした)形成や、底割れしてまだ一番底を付けていないなども視野に入れながら未来予測をし、建玉の操作にて今の相場を乗り越えていきたいと考えます。

そして、米国の状況では、週明けは少し押してくることが想定されます。

ダウに関しては前日の1800ドル下げに対して477ドルの反発という展開となるも、押す場面では前日の1800ドル下げの時の安値を更新しており、下げ止まったというには少々材料不足であると考えます。

日本市場に関しても、週末の下髭形成の陽線で下げ止まりの可能性はあるものの、週明け早々の金曜算出のSQ値2万2,071円を割り込むようだと、まだ調整は続くと考えます。

現状分析

5日線


上向き上への乖離を数週間にわたり維持しましたが、先週向きを下と変えました。

位置も水曜日に乖離をなくし、実体が触れて、木曜日には一気に下に割り込み、金曜日には大きく下に乖離という状況となったことで短期的なトレンド変換示唆となりました。

25日線

変わらず上向きで上への乖離を維持するも、乖離率を10%オーバーしたところで乖離を広げられず、利確が発生で乖離を詰める動きとなりましたが、週末の段階ではまだ乖離を維持しているので、今後25日線に触れに来るか割り込みに来るか注目です。

75日線

下向きを維持しつつ、上への乖離も維持しています。この後75日線が上向きとなるかに注目です。

そして上向きの200日線を意識する所まで下げて反発となったことで、現状200日線が抵抗線として意識された可能性があるので、週明けも200日線と株価の位置関係に注目をしていきたいと思います。

トレンドライン

気にして来た3月19日と5月15日の安値を結んだラインが下値抵抗線として機能しました。

ここを割り込むと急上昇に陰りを示してきますが、今のところ踏ん張りました。

さらに窓が抵抗線として機能してきましたが、この後意識する窓は、5月27日から28日の窓で概ね2万1,500円どころとなり、25日線の位置と被ってくるので、ここを割り込んだときは下げが加速するだろうポイントと考えます。

逆にここが下値抵抗線となり、しばらくBOXという可能性も頭の片隅に入れたいなとも考えます。

さらにその下が5月25日から26日の窓で、2万1000円ちょっと下のところで今回の反発の38.2%押しのところとなります。

そしてこの38.2%の押しポイントが5月11日の高値と重なってくることで、さらに意識が高まる値ごろです。

上に関しては、目先木曜金曜で空けた窓を意識しつつ、その上が前々週の水木金の高値が概ね並んだところと、先週木曜日の高値が2万2900円近辺で並んだ辺りも戻り高値として意識したいと思います。

そして先週月曜日の高値2万3,185円が意識され、ここを突破する2万4,000円を意識することとなると考えます。

テクニカル指標

一目均衡表

テクニカル指標

転換線を割り込んで上げに陰りが出ましたが、まだまだ雲、基準線を維持していることで強いと考えます。

この後雲のねじれをどのように迎えるか注目で、ねじれから反発なのか?ねじれで2番天井となるのか? ねじれに向かって勢いよく下げてくるのか? 注目です。

ボリンジャーバンド

バンドが現在上向きとなっており、この後+3σ+2σの向きの変化や波うちするかなどに注目で、先週株価が+1σを割り込んできました。

週明けも割り込んだ状態であれば、3月からの急反発に関して終焉を示すことになります。したがって月曜火曜の動きがとても重要になってくると考えます。

スローストキャスト

2本のラインが久しぶりにしっかりと下向きとなりました。

この後、どの位置でゴールデンクロスとなるか注目で、ゴールデンクロス位置が売られすぎゾーンの20%近辺まで下げるとなると、下落の始まりか? BOX入りを示します。

下げ切らずに50%より上でのゴールデンクロスであれば、まだ上値追いの可能性を残すと考えます。

現状の雰囲気からは、下まで下げることを想定して上昇は終焉で、BOXか下落(調整)となる事が現状では考えられそうです。

総合判断

総合判断

明確に上昇終焉と断定まではいかないものの、テクニカル的に上値の重さが見え隠れしています。

まだ上値追いに戻る可能性は残しつつも、調整入りと判断して、この調整からBOX入りとなるか? 下落局面となるか? を一週間から二週間かけて判断する状況と考えますが、私的には、一旦BOXとなると考えています。

コロナ問題に関して一時の過熱報道もおさまり、感染拡大よりも経済への影響に意識が向き始めました。

ですが、感染拡大に関しては感染者の増加を見ると治まっていないというのが明確です。

まだまだ油断できる状況になく、自分自身で感染しない感染を広げない移さないを意識する行動はまだまだ必要と考えます。

同じことを繰り返しますが、油断しないで気を引き締めて世の中と向き合っていきましょう。(執筆者:城 晶子)