「サスティナブル(sustainable)」

知ると身近に感じるサスティナブル投資

サスティナブル(sustainable)」は、投資の話をする際によく聞かれる言葉ですが、日本語に直訳すると「持続可能な」という意味です。サステイナブル、サステナブルとも言われています。

仕事や生活の中で「持続可能」と言われてもちょっと分かりにくいのですが、実は非常に身近なものになっているのです。

具体的に何を指すのか

「サスティナブル」は、昨今「持続可能な社会・地球環境・人間」という広い意味で使われています。

2015年に開かれた国連サミットでは、「持続可能な開発目標(SDGs)」17個のゴールが採択され、持続可能な世界を実現するための取り組みを行うことになりました。

これによって企業においても、

・ CO2を減らす工夫をする

・ 社会貢献活動として子ども向けの職業体験を実施する

・ 働きやすい環境を整える

など、さまざまな活動が行われるようになりました。

SDGs

≪画像元:UNIC

米国ミレニアル世代投資家の95%が興味あり

サスティナブル投資」とは、持続可能な取り組みを行う企業に投資することです。

モルガンスタンレーが発表したサスティナブルレポートによると、米国ミレニアル世代投資家の95%が「サスティナブル投資に興味がある」という結果が出ています。

年代を問わない場合でも、85%の投資家が「サスティナブル投資に興味がある」と回答しています。

また、この調査では「プラスチックのごみ問題、気候変動についての企業の取り組みにとても関心がある」と答えた投資家の割合が46%ずつと高い割合を占め、サスティナブルの中でも環境問題が特に注目されています。

世界的には22兆8,000億米ドル以上がサスティナブル投資に回され、この額はプロフェッショナル投資家の運用資産額1/4以上と言われていることから見ても、運用の主流となりつつあると言えるのです。

参照:Morgan Stanley「Sustainable Signals(pdf)

「サスティナブル投資」は主に長期運用を主眼に置いた手法

個人投資家としては、こういった世界の運用時流を参考にすることで、安定したリターンにつながる可能性が高いと言えます。

また、私たちの年金を運用しているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)も運用手法としてサスティナブルを重視するようになり、平均収益率は年利+3.23%と順調に推移しています。

GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)のホームページで運用資産構成割合を確認できますので、個人で運用をされる場合に構成割合を参考にするのも1つの方法です。

短期での収益を狙う個人投資家の方にとっては、即効性があるとはいえませんので、あまり好まれない手法かもしれません。

個人で取り組める「サスティナブル」

 
「サスティナブル」は企業活動だけではなく、身近なものを通して個人で取り組めます。

サスティナブルコーヒーを飲む

サスティナブルコーヒーを飲む

サスティナブルコーヒーとは、コーヒー産業に関わる人が継続して生活を営み、消費者はこれから先も安定的にコーヒーを飲み続けることができるよう配慮された商品です。

具体的には、コーヒー生産地の環境保護に取り組んだり、無農薬栽培を行ったり、生産者の搾取を避けるためにお金の流れをクリアにするなど、企業としての取り組みと同じようなことを行います。

これらの取り組みを行ったコーヒー(オーガニックコーヒーやフェアトレードコーヒーなどが該当)を選んで購入することが、個人でのサスティナブルへの取り組みにつながるのです。

参照:日本サステイナブルコーヒー協会

サスティナブルファッションを購入する

オーガニックコットンを使用したり、サスティナブルコーヒーと同じようにフェアトレード商品として販売されている洋服をサスティナブルファッションと呼びます。

また、リサイクル素材を使用して作った洋服などもサスティナブルファッションに該当します。

MSC「海のエコラベル」の商品を選ぶ

MSC「海のエコラベル」とは、厳正に選ばれた持続可能な漁業で獲られた魚介類のみに認められる国際的な証です。

青い魚のマークと、MSC認証のロゴが目印です。認証された魚介類には認定マークのシールが貼られ販売されます。

現在、イオンや生活協同組合で取り扱われています。

参照:MSC

身近な「サスティナブル投資」

日本はアメリカと比べて投資をする人の割合がまだ少なく、そのうえサスティナブル投資と言われてもさらに関係がないと感じる方が多数だと思います。

投資はあまり身近に感じないといった方でも、コーヒーや洋服など身近な物に対して「持続可能かどうか」を意識して購入するだけで、巡り巡ってサスティナブル投資につながることをお分かりいただけたのではないでしょうか。

まずは、身の回りでできるサスティナブルには何があるのかを見渡してみるとよいかもしれません。(執筆者:AFP 大川 真理子)