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【米国株式市場】急上昇はテクニカル面での過熱感 修正後の銘柄選別には「景気敏感株」の値動きを注視

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【米国株式市場】急上昇はテクニカル面での過熱感 修正後の銘柄選別には「景気敏感株」の値動きを注視

なぜ株式市場は上場を続けているのか

なぜ株式市場は上昇しているのか

今回は、急上昇を続ける株式市場のテクニカル面で見た過熱感がどういった状態にあるのか、その注意点について解説していきたいと思います。

コロナショックにより株式市場は大幅な急落に直面しましたが、世界各国の協調緩和や、在宅勤務の拡大に伴うクラウドや半導体関連銘柄の成長期待により米NASDAQ指数が上昇、相場を牽引する形で急上昇しました。

そのような中で経済活動再開報道を受け、景気敏感株である空運業や金融、資源関連銘柄など出遅れ銘柄に資金が流入し、NYダウも上昇に転じました。

しかし、この株式上昇は実体経済の悪化に反する形で上昇を続けているため、テクニカル指標の多くは過熱のシグナルを発していました

テクニカル面では過熱シグナルが点灯

米国株式市場の上昇に牽引される形で上昇を続ける日本株式市場ですが、マーケットの状況を見てみると楽観の見方が広がり過ぎているように感じます。

騰落レシオやストキャスティクス、RSIなど数多くのテクニカル指標が過熱しているにもかかわらず、多くの投資家が上値を追って新値を付けた銘柄を買い進めています。

しかし、米国で行われているデモ活動の世界的な拡大、それに伴うコロナウイルス感染拡大第2波の懸念が示されたことによりその反動は如実に表れ、6月11日にNYダウは1,861ドル安と市場4番目となる下落幅を記録しバリュエーションの修正に入りました

特に下落がひどかったのが直近急上昇を続けていた上記の景気敏感株であり、ボーイングやゼネラルエレクトロニクスなどの株価は大きく下落しました。

一方、ハイテク株で構成されているNASDAQ指数も下落しましたが、銘柄ごとに見るとその下落幅は景気敏感株ほどではなく、市場の関心がいまだに高いことが読み取れます。

ハイテク関連銘柄に引き続き注目

今回のバリュエーションの修正により、景気敏感株に流入していた資金が再度ハイテク関連株に流入する可能性が指摘されています。

あくまでも景気敏感株の上昇は、

・ ハイテク関連銘柄が上昇しすぎていたため買いづらくなっていた

・ 経済再開のめどが立ちつつあるのにあまりにも売られ過ぎていた

ことに対する反動によるものであり、景気の回復が鮮明にならなければ本当の意味での上昇相場入りと見なせません

あくまでも

空売りを進めていた投資家のロスカット覚悟の買い戻しによる上昇

と捉えるのが自然な流れです。

先行き不安が払拭されていない現環境下においては、将来的な成長を期待できる企業に投資を検討した方がよいと言えます。

投資先も日本市場にとらわれるのではなく、外国株への投資も積極的に行うべきです。

実は筆者には、米国株を中心とした運用に切り替え、資産の回復・拡大につながったという実績があります。

下落時にはAMDやアマゾン、オクタ、セールスフォースなどクラウド関連企業に投資し、その上昇が一服した段階で景気敏感株であるボーイングやGE、直近にウォーレン・バフェット氏が話題としたウェルスファーゴに投資をしてリターンを得ることに成功

しました。

その後の急落前には最高値で売却できませんでしたが、景気敏感株を売り抜け、外貨ポジションに戻し、ハイテク株への投資を再度検討しています。

米国株への投資はハードルが低くなっている

米国株への投資はハードルが低くなった

以前は米国株への投資はコストが高く、得られる情報も限定的でしたので敷居は高く思われていましたが、現在はネット証券を中心にコストは大幅に低減しているので、今後の投資先としての優先順位は確実に上昇しているものと思われます。

投資初心者で個別銘柄を買いづらい方には、投資信託での運用もおすすめです。

その際には、

NASDAQ構成銘柄の割合がどれだけあるかであり、NYダウ構成銘柄のように資源や金融関連銘柄などの景気敏感株の割合が少ないものを選別する

ことが重要ですので、ポイントを押さえておきましょう。

下落のタイミングを注視

現在の株式市場はテクニカル面での過熱感を修正する形でいったん下落しており、ここからの銘柄選別には景気敏感株の値動きに注意しながら取り組む必要があります。

楽観的な上昇が続いており、利益が出ているからといってさらに買い進めるのではなく、次の下落タイミングを慎重に見極めて待つことも重要な戦略の1つです。

コロナショック第2波が懸念されているため、その投資タイミングは感染者数の推移を注意深く見ながら検討するように心掛けましょう。

今回のコロナショック下でさまざまな市場への運用パフォーマンスを比較した結果、米国株での運用が最も資産効率が良かったので、米国株への積極投資も今後検討した方がよいと言えます。(執筆者:白鳥 翔一)

《白鳥 翔一》
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白鳥 翔一

白鳥 翔一

大学院にて化学を専攻し、現在某証券会社にて働いている現役の証券マンです。周りに流されない独自の投資理論で営業活動をしており、そこで得た経験を生かしてライターとしても活動しています。 寄稿者にメッセージを送る

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