新型コロナウイルスによる経済へのダメージが業種によっては甚大なものとなっていますが、そのなかで、あえて「株主優待新設」を行う企業も見受けられます。

今回は、5月中旬から6月中旬にかけて、株主優待を新設、もしくは記念優待実施を発表した企業をご紹介します。

株価他数値は、6/19(金)終値時点でのYahoo!ファイナンスの株価より算出しております。なお、株式購入の際は、最低購入金額の他に証券会社の手数料が別途かかります。

(1) クオカード2,000円「ソーシャルワイヤー」

5/22に「ソーシャルワイヤー(3929)」より、株主優待新設が発表されました。

「ソーシャルワイヤー」は東証マザーズに上場するプレリリースの配信代行やレンタルオフィスを行う企業です。

新設された株主優待の内容は、100株以上保有する株主に対しクオカード2,000円を進呈するというものです。

発表直後から株価は値上がりし、5/22終値790円より、6月初めには場中に1,200円を超えるほど人気化しました

6/19時点では配当と合わせた配当+優待利回りは約3%程度になっています。

ソーシャルワイヤー(3929)

ソーシャルワイヤー

≪画像元:ソーシャルワイヤー

・株価 1,110円

・最低購入金額 11万1,000円(100株)
 
・権利確定月 3月末

株主優待

 

クオカード2,000円分

(2) 90周年記念優待「魚力」

「魚力(7596)」は鮮魚専門店を百貨店や駅ビルなどに展開する企業です。

90周年を記念した記念優待を行うことを5/28に発表しました。

その内容とは、2020年9月末に100株以上の株式を保有する株主に対し、青森産のベニズワイガニを使用した「あおさのり入かに風味即席みそ汁5食入り」を進呈するとのことです。

大盤振る舞いという印象ではありませんが、簡単に株主優待を廃止する企業も少なからずあるなか、株主思いの会社という印象です。

また、「魚力」は通常の株主優待制度もあり年1回、保有株数および保有年数に応じて海産物をいただくことができます

100株保有の場合は明太子のみですが、保有株数が300株、600株と増えるに従い、数の子やイクラしょうゆ漬け、タラバガニなど品数が増えていきます

配当+優待利回りも100株保有で約3.5%程度ですので、魚介好きにはうれしい銘柄です。

魚力(7596)

魚力

≪画像元:魚力

・ 株価 1,599円

・ 最低購入金額 15万9,900(100株)
 
・ 権利確定月 9月末

株主優待

【創業90周年記念株主優待】 2020年9月期のみ

100株以上 あおさのり入かに風味即席みそ汁(生みそタイプ) 1袋5食入り

青森県産深浦産の紅ずわいがに使用

上記に、加えて

【海産物】

100株以上 3年未満:2,000円相当 3年以上:3,000円相当

300株以上 3年未満:4,000円相当 3年以上:6,000円相当

600株以上 3年未満:7,000円相当 3年以上:1万円相当

1,000株以上 3年未満:1万円相当 3年以上:1万4,000円相当

(3) 外食株で貴重な7月優待「浜木綿」

「浜木綿(7682)」はジャスダック市場に上場する、東海地方を中心に中華料理専門店を展開する企業です。

6/10に株主優待を新設することが発表されました

その内容は店舗で利用できる食事券で、保有株数および保有期間により進呈する金額が異なり、100株保有の場合は、年1回、4,000円相当をいただけます

株主優待が少ない7月に権利月を迎えるとあり、今後人気化するのでしょうか。

株主優待新設のリリースを受け、株価は6/10終値1,790円から、翌日6/11には2,190円へ大きく上昇し、6/19現在では2,349円とさらに値上がりしています

外食産業で新型コロナウイルスの影響を大きく受けているようですが、即座に優待廃止とならないよう頑張っていただきたいです。

また、現在配当+優待利回りで3%台であり、どちらかといえば減配するための布石として株主優待新設なのかと邪推してしまいますが、杞憂(きゆう)に終わってほしいです。

浜木綿(7682)

株式会社はまゆう

≪画像元:浜木綿

・ 株価 2,349円

・ 最低購入金額 23万4,900円(100株)

・ 権利確定月 7月末

株主優待

【株主優待券】

100株以上 1年未満:4,000円分 1年以上:5,000円分

200株以上 1年未満:8,000円分 1年以上:1万円分

300株以上 1年未満:1万2,000円分 1年以上:1万5,000円分

500株以上 1年未満:2万円分 1年以上:2万5,000円分

1,000株以上 1年未満:4万円分 1年以上:5万円分

(4) 四国水族館入場券「ウエスコ」

「ウエスコホールディングス(6091)」は西日本地盤の総合建設コンサルタント業の会社です。

6/12に株主優待を新設することが発表されました。

その内容は、100株以上保有の株主に対し、香川県宇多津町にある「四国水族館」の入場券1枚を進呈する、というものです。

株価のほうも、6/12終値で386円だったのが、翌営業日の6/15終値では450円と大きく反応しました

四国水族館の入場料は、大人1人につき2,200円ですので、配当+優待利回りは7%超の高利回りとなっております。

水族館の株主優待といえば、すみだ水族館や京都水族館の年間パスポートがいただける「オリックス(8591)」の株主優待が思い浮かびますが、四国・中国以西にお住まいの方にとっては、より近くの水族館で株主優待を受けられるチャンスです。

ウエスコホールディングス(6091)

ウエスコホールディングス

・株価 446円

・最低購入金額 4万4,600円(100株)
 
・権利確定月 7月末

株主優待

四国水族館(香川県宇多津町)の入場券

100株以上 1枚

上記でご紹介したほかにも、6/12に「松本油脂(4363)」でも株主優待新設の発表があり、100株以上保有する株主に対し「うどんだし缶セット」を進呈するとのことです。

しかし、必要投資金額が100万円以上かかるということで「どの層に向かって優待新設を発表したのだろうか」といささか疑問に感じました。

また、上記の記事でご紹介した「ANAP(3189)」ですが、新型コロナウイルスによる業績悪化を理由に、2020年8月期の株主優待のひとつ「iTuneカード」の進呈を中止すると発表がありました。

来年以降の復活を期待したいと思います。

株価その他の情報は変更される場合があります。

ご自身でご確認の上、自己責任で投資いただきますようお願いいたします。(執筆者:株主優待マニア 吉井 裕子)