この記事の最新更新日:2023年2月21日

荷物を発送する際にできれば送料を安く済ませたいところです。

荷物発送と聞いて「クロネコ」と「郵便局」の2社を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。

そこで今回は、「クロネコ」と「郵便局」の運賃を比較しつつ、できるだけ安く荷物を送る方法について解説します。

【ヤマトvs郵便局】荷物発送はどちらがお得?

「クロネコ」の料金と「郵便局」の運賃を比較

2社の運賃は、エリア・荷物の大きさ(縦 × 横 × 高さ)・重さによって決められています。

ヤマト運輸では、2023年4月3日から運賃改定を行います。改定率は荷物のサイズや届け先により異なるものの、約10%値上がりする予定です。

次の表は、「東京発・関東エリア着(東京以外)」で発送する場合の運賃(2023年2月時点)です。

サイズ クロネコ(改定前) クロネコ(改定後) ゆうパック
60サイズ 930円(2kgまで) 940円 870円
80サイズ 1,150円(5kgまで) 1,230円 1,100円
100サイズ 1,390円(10kgまで) 1,530円 1,330円
120サイズ 1,610円(15kgまで) 1,850円 1,590円
140サイズ 1,850円(20kgまで) 2,190円 1,830円
160サイズ 2,070円(25kgまで) 2,510円 2,060円
170サイズ 2,410円
180サイズ 2,400円(30kgまで) 3,060円
200サイズ 2,840円(30kgまで) 3,720円

 

宅急便コンパクトは、現行運賃610円から650円へと改定されます。

サイズから運賃を計算するとどのサイズでも「ゆうパック」のほうが1060(運賃改定後は、70~450円)ほど安いのが特徴です。

「クロネコ」はサイズと重量を比較して大きいほうのサイズで扱うため、重い荷物を送るのであれば「ゆうパック」のほうがお得です。

参照:
ヤマト運輸「宅急便のサイズについて

日本郵便「基本運賃表(東京)

発送費用を節約するなら荷物の重さに注目

「ゆうパック」では、サイズごとに重量を定めていません。

ただし、25~30kg以下の荷物は重量ゆうパック扱いとなります。

サイズと重量が規定内であれば「クロネコ」のほうが安く送れます。

しかし、「クロネコ」ではサイズごとに重量の上限が決められているため、荷物によっては運賃の比較が必要です。

たとえば、60サイズでずっしりと重い10kgの荷物の場合には、「クロネコ」だと1,390(運賃改定後は1,530円)、「ゆうパック」だと870円となり、520(運賃改定後は660円)の差が出ます。

発送費用を節約するのであれば、サイズだけで判断せずに荷物の重さにも注目

しましょう。

送料を安くできるアプリ&サイトをチェック

アプリやサイトを使って荷物を送ると1回あたりの送料がお得です。

まだ利用していない人は、早速チェックしてみましょう。

ここからは、便利でお得な

「クロネコメンバーズ」

「にゃんPay」

「ゆうパックスマホ割アプリ」

について紹介します。

「クロネコメンバーズ」

クロネコヤマト割引を調べる
≪画像元:ヤマト運輸

クロネコメンバーズカードは、「クロネコ」に特化した電子マネーと、nanacoがセットになっています。

クロネコメンバー割に3,000円以上チャージして支払うと、運賃が10%割引になります。

また、デジタル割や持ち込み割りの併用でさらに210円お得です

割引の有無一覧

通常は自宅から荷物を送ると運賃は930円(※3)ですが、

クロネコメンバーが利用できる割引(持ち込み割・デジタル割・センター受取りサービスなど)をすべて利用してクロネコメンバー割で支払うと562円

になります。

1回の発送だけで368円も安くなるので、荷物を送る頻度が高い人ほどお得です。

デメリットは、クロネコメンバー割を使える場所が集荷・直営店に限られる点です。

コンビニや取扱店から発送することが多い人にとっては、メリットは少なめです。

(※3)60サイズ、運賃改定前、東京発・関東着の場合

参照:ヤマト運輸「料金・割引を調べる

「にゃんPay」※2022年9月29日追記

にゃんPAY

≪画像元:Yamato Transport Co., Ltd.

にゃんは、2022年9月12日からスタートしたQR決済サービスです。

にゃんPayで支払うと、宅配便料金が12%割引になります。

にゃんPayを利用するには、クロネコメンバーズ会員に必要があります。

通常運賃が930円(※3)の場合、にゃんPayで支払うとキャッシュレス割引+12%割引で運賃は813円となります。

さらに、クロネコメンバーが利用できる割引をすべて併用すると、運賃は543円となります。

通常運賃と比較すると、387円のお得です。

にゃんPayを利用する場合の注意点

 

・ オートチャージとなるため金融機関口座の登録が必要

・ 支払いは集荷・直営店に限られる

・ 残高は有効期限が過ぎると自動的に失効する

 

にゃんPayを利用できる銀行は全国に170以上あります。対象外の金融機関もあるため、事前に確認が必要です。

参照:にゃんPay 利用できる金融機関一覧(pdf)

にゃんPayの残高有効期限は、最終利用日から5年となっています。

アカウントを削除した場合も残高は失効するため注意しましょう。

「ゆうパックスマホ割アプリ」

ゆうパックスマホ割アプリ
≪画像元:日本郵便

「ゆうパックスマホ割アプリ」を利用すると荷物1個につき180円割引かれます

ただし、通常の持ち込み割引120円、同一あて先割引60円は適用されません

つまり、持ち込み割引と同一あて先割引をいつも使っている人の場合には支払額は変わりません。

しかし、「ゆうパックスマホ割アプリ」には次のメリットがあります。

・ 1年間(前月まで)に10個以上発送があれば割引後の運賃からさらに10%割引

・ 受取先を郵便局に指定すると100円割引

つまり、定期的に荷物を送る人が10%割引によって得をする仕組みと言えます。

「ゆうパックスマホ割引」で荷物を送ると運賃(※3)は690円ですが、10%割引の対象となれば約70円お得です。

荷物を送る相手や事情にもよりますが、受取先を郵便局に指定できれば合計170円安く荷物を送れます

どちらを利用するか迷ったら荷物の重さと利便性で判断しよう

どちらを利用するか迷った際には、荷物の重さや利便性で判断するとよいでしょう。

筆者は、荷物の重さで送料が安いほうを選ぶこともあれば、郵便局が休みの時にはコンビニから発送できる「クロネコ」を利用することもあります。

どちらを利用してもお得になるように、2社が提供しているサイト&アプリをチェックしておくことをおすすめします。(執筆者:成田 ミキ)