保育園帰りや買い物中は必ず
と言われ、真っすぐ家に帰ると大泣きする状況に精神的にもウンザリする毎日を送っていました。
「お金は親が当たり前のように出して与えてくれるもの」という印象を日々強く感じるようになったため、5歳の誕生日を目前に親と子の精神安定のためにもお金の大切さを教えようと乗り出しました。
目次
お小遣いのルール

「お金の大切さを教えるにはお小遣い制だ!」と稼ぐ大変さを実感してもらうため裁量労働制のお小遣いを導入しました。
・ 弟の服を着るお手伝いをする 10円
・ ドライヤーの準備をする 10円
・ 同じことを3回言われる -10円
項目設定時のルールは次の3つです。
【その1】良い習慣を身に着けるためなら自分のことを含めてもOK
「えっ?お手伝いだけじゃなくて自分のことをしてもお金をあげるの?」と思われるかもしれませんが、良い習慣は子供のためと割り切り含めています。
【その2】初回は本人が苦なくできること
できないことを含めてしまうと嫌になってしまう可能性を考慮し、初回は本人が簡単にできることのみで構成します。
【その3】少ない項目数から始めて増やしていく
継続するため全て簡単にクリアできように初回の項目数は少なめに設定しました。
「人が喜ぶこと」であれば私と相談して項目を増やすことができるようにすることで、マンネリ化対策や今後のやる気アップにつながればと考えています。
お小遣いをどの様に管理しているのか

お金は本人に管理してもらっています。
基本、外に持ち出すことは禁止としているため無くすこともありません。
お小遣い帳は記入が面倒なため不要とも考えましたが、次のメリットに気付き取り入れることにしました。
・ 親からのコメントを入れられる
・ 稼いだお金を計算する際に表があった方が認識しやすい
お小遣い帳はダイソーで購入し、同じくダイソーのブックカバーを付けることで表紙は飽きればカスタマイズできるようにしています。
現在は私が記入していますが、今後数字だけでも娘に記入をお願いする予定です。
記入は文字の練習にもなりますし、親子のコミュニケーションのツールになることも期待するところです。

お小遣いの与え方
お小遣いは、その日の頑張りがすぐ分かるように月給制ではなく日当制にしました。
1日の最後に渡すことにしているおかげで、寝る前の歯磨きとトイレを素早く済ませてくれるようになり助かっています。
渡す手順は次の通りです。
1. 今日はどの項目を行ったのか本人に確認
できたこと、できなかったことを確認し今日 1日の振り返りを込めて本人から話を聞きます。
2. 現在手元にいくらあるのか確認
硬貨の種類を覚え、計算がスムーズにいくように事前に合計金額を確認します。
3. 増える金額があればお小遣いを渡し、マイナスがあれば差し引く
増えるだけではなく、マイナスを含めることでたし算とひき算の計算を勉強します。
もし、設定した項目に含まれていない内容でも親からみて素晴らしいお手伝いは代金10円を支払っています。
4. 合計で手元にいくらあるのか確認
目標があれば後どれくらいで到達するのかなど、頑張ったことを褒めまくります。
5. 「ありがとう」を伝え完了
お手伝いのお礼と「人を喜ばせれば”ありがとう”のぶんだけお金が入る」ことを伝え完了としています。
やることが多く見えますが、基本は現在の金額確認と増えた分や減った分の計算のみです。
硬貨の種類と計算が分かるまでは多少時間を使いましたが、慣れるとさほど時間はかからなくなりました。
お小遣いマンネリ化の脱出方法
最初は楽しんで取り組むお手伝いも、月も半分を過ぎるころにはマンネリ化してしまいました。
そこで、当初から予定していた項目追加や目標設定を実施することにしました。
ただ、新しく追加した項目は慣れないためかすぐにあることを忘れて、今までの項目に集中してしまう傾向となりました。
そのため、可視化するため項目を見える範囲に貼りだしておくことが有効だと感じます。
お小遣いで学べるものは多い
お小遣い制を取り入れるようになり、子供は人が喜ぶことをよく探すようになりました。
10円稼ぐにも大変なことを知り、保育園の帰宅時や買い物中もお菓子をねだらなくなり想定通りの状況に満足しています。
ただ、その結果が嬉しい半面「毎日頑張っているしたまにはお菓子を買ってあげようかな…」と思ったりもしますが、親の思考がブレると子供にも影響するため私からお菓子を買うことを発言しないと決めました。
その分、毎日子供を褒める時間ができたことで良い時間の使い方ができている気がします。
お小遣いから得られるメリットは当初想定していた「お金は大切だ」だけではなく多くを学ぶことができ、5歳ぐらいから初めても問題ないことが分かりました。
「小学校からお小遣いをあげよう」と思っていたご家庭でも、習慣づけの良い動機にもなりますので、ぜひ、裁量労働制のお小遣い制を初めてみてはいかがでしょうか。(執筆者:神春 廣)