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初心者が「FX」を最短で理解する「3つの基礎知識」

投資 FX
初心者が「FX」を最短で理解する「3つの基礎知識」

新型コロナウイルスの影響で、投資を始める人が多くなっています。

普段の何気ない会話の中に投資の話が出ることが増えていませんか。

誰でも「そんなことも知らないの?」と言われたくはありません。

今回は、FXを最短で理解するための3つの基本についてお話しします。

1. FXは「外為取引」であることを知る

FXとは
≪画像元:マネックス証券≫

FXと聞くと「ハイリスクハイリターンなんでしょ?」、「難しいんでしょ?」と言う人が多いのですが、本当にそうでしょうか。

FXは、正式名称を「外国為替証拠金取引」と言います

その名の通り、外国の為替を利用した取引方法です。

「為替」と聞いただけで嫌になる為替アレルギーの方もご安心ください。

まずは日本円とアメリカドルでの取引について考えてみましょう。

「1ドル = 110円」などとニュースで聞いたことがあると思いますが、まさにそれが為替です。

円安、円高と考えると拒否反応が起きるので、その話は一旦忘れてください。

1ドルを110円で買ったとします。

それを120円で売ると利益が出ます。

それだけです。

これがFXです

すごく簡単だと思いませんか。

「そんなことは分かっています。それだけじゃないでしょ?」

と言われそうですが、この大前提を踏まえたうえで、あと2つ説明します。

これから説明する「あと2つの基本事項」だけ覚えておけば、FXの話を振られてもとりあえず大丈夫です。

2. 差金決済を知る

差金決済を知る

FXは差金決済です。

差金決済を理解すると、FXのレバレッジや証拠金について理解しやすくなります

簡単に言うと、

差金決済とは、利益が出たらその分だけ、損失が出たらその分だけ反映させる取引

です。

FXでは、初めにFX会社に「証拠金」と呼ばれる担保を預けます

この「証拠金」に利益や損失が反映される仕組みです。

差金決済の反対の言葉は、現物取引です。

現物取引とは、実際にドルを買ったり、株を買ったり、不動産を買ったりすることです。

これに対して、差金決済では何も買いません

なお、現物取引においては、差金決済は法律で禁止されています。

FXは証拠金を担保とした「信用取引」に該当するため、差金決済が認められています

差金決済の例

たとえば、米ドル紙幣を1ドル = 110円で100ドル分買ったとします。

110円 × 100ドルなので、現物取引では1万1,000円支払います。

しかし、差金決済ではお金を支払いません

1ドル = 120円になったとします。

120円 × 100ドルで1万2,000円なので、現物取引で100ドル売却すると1万2,000円戻ってきます

しかし、差金決済では利益になった1,000円だけが証拠金に反映されます。

初めに預けていた証拠金が1,000円増えます

反対に、1,000円の損失が出た場合に、差金決済では損失分の1,000円だけを証拠金から支払うことになります。

差金決済では、動くお金が少なくて済む

ということがお分かりいただけたでしょうか。

この差金決済を理解するとFXが見えてきます。

差金決済だから、先に売れる

FXは1ドル = 110円で買って、1ドル = 120円で売ればいいと説明しましたが、順番は逆でもよいです。

1ドル = 120円で売ってから、1ドル = 110円で買っても、10円分の利益が出ます。

今回も、100ドル分を購入していたとしたら、

(120円 × 100ドル)-(110円 × 100ドル) = 1,000円の利益が出る

ということです。

先に買っても、先に売っても、売却時が購入時より高ければ利益が出る

先に売る「空売り」とは

先に売ることを「空売り」と言います。

普通は買ってから売りますが、後で買うことを約束したうえで先に売る方法です。

差金決済の仕組みを利用することによって、先に売却できます

差金決済だから、レバレッジをかけられる

レバレッジとは
≪画像元:外為どっとコム

たとえば、10万円しか資金がないとします。

現物取引で投資をしようと思ったら、10万円分のドル紙幣を購入するしかありません。

しかし、差金決済を使ってレバレッジをかけることで、自分が保有している資金の何倍もの取引ができます

最高で25倍のレバレッジをかけられますが、資金が10万円で25倍のレバレッジをかければ、250万円分までの取引ができるということです。

差金決済なので、利益の分、損失の分だけを決済します。

1ドル = 100円で250万円分の、2万5,000ドル買ったとします。

1ドル = 101円になれば、101円 × 2万5,000ドル = 2,52万5,000円となり、2万5,000円の利益ですので2万5,000円の利益分だけ証拠金が増えます。

反対に1ドル = 99円になれば、99円 × 2万5,000ドル = 2,47万5,000円となり、2万5,000円の損失が出ますので2万5,000円の損失分を証拠金から支払います。

差金決済を利用することでレバレッジをかけられるので、「FXは元手が少なくても取引できる」と言われるのです。

3. スワップポイントを知る

スワップポイントとは
≪画像元:マネックス証券≫

最後はスワップポイントについて解説します。

FXでは外国の通貨を使って取引をしますが、世界の通貨には金利があります。

日本の金利は低いですが、世界には金利の高い国がたくさんあります。

異なる国の通貨を売買することで発生する金利差スワップポイントと言い、その差を毎日、受け取ったり、支払ったりします。

日本よりも金利の高い国の通貨を買うと、日本との金利の差額を毎日受け取れます

反対に、日本より金利の高い国の通貨を売ると、金利の差額を毎日支払うことになります。

金利差をそのまま受け取れるわけではありませんが、日本よりも金利の高い国の通貨を買っておくことで毎日金利を受け取れるので、覚えておいて損はないです。

3つの基本の理解がFXのハードルを下げる

FXについて、名前しか聞いたことがないという人も結構多いのではないでしょうか。

結構簡単なのですが、レバレッジや空売りが分からないことがFXを理解するうえでの妨げになっているのかもしれません。

他にも、取引数量(lot)やロスカット、マージンコールなどについても知っていた方がよいと思いますが、まずは上記の3点について理解しておくとFXのハードルをぐっと下げられます。(執筆者:銀行員歴10年 西島 楓)

《西島 楓》
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西島 楓

西島 楓

10年間、銀行で営業職として勤務。銀行員時代に培った幅広い知識を活かして、webライターとして活動中。主婦など、金融知識がない人向けの分かりやすい記事が得意。最近老猫を保護し、溺愛中。 <保有資格>2級FP技能士 他 寄稿者にメッセージを送る

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