先週は、前週までのレンジ内揉み合いから、週初めに下に離れる雰囲気を作るも、一気に下離れとなるほどとはなり切らず、火曜日には週始めの下げ幅を縮小し、その後高値を切り下げ、安値を切り上げ、三角保ち合いを形成するような動きとなる一週間となりました。

膠着感を高めるようなレンジを狭める雰囲気となり、ますます今後の動きを出す前のエネルギー充電の動きと見受けられる状況となっています。

そして、陰線が優勢となる「陰線勝ち」となっていることから、上値の重さは意識させられる状態と考えます。

この陰線勝ちが、週明け以降に何らかの影響を出すのか見極めですが、ちょうどこの硬直感の続いた状況で木曜日の夜に米国の雇用統計が発表され、非農業部門の就業者数が予測に反して増加して、480万人の増加となったことで、景気の戻しを思わせる数字となるも、ダウに関しては大きく反応することなく翌日の週末の日本市場も反応薄となり肩透かしを食らった感じとなりました。

さらには、主体別売買動向では、またまた海外勢の大幅売り越しとなっており、この状況が何を示しているのか? 非常に興味深いこととなっています。

そして世の中の話題の中心となるコロナ問題に関しては、米国で過去最高の感染者拡大を示すも反応薄で、すでに第二波は織り込み済と受け取られる状況となるも、医療関係の破綻やロックダウンまで波及すれば話は別ですが、現状は感染拡大を受け入れている状況です。

日本においても東京で100人オーバーの新規感染者が発表されましたが、マーケットには反応なく、やはり第二波的な動きに対して株式市場は反応しないという状況です。

感染拡大を織り込み済み

日経平均は感染拡大は織り込み済み

前々から書いている通り、ただの感染拡大は織り込み済なので、日本も米国と同じく医療機関の崩壊や政府主導の自粛やロックダウンとなるまでは、株価への影響は限定的となってきていることが証明されつつあります。

やはり、実体経済の悪化が浮き彫りになるまでは、下を意識する動きになりにくい状況と考えますが、逆に上に関しても材料不足という事で、ここ3週間の狭いレンジでの膠着状態と受け取れます。

そんな中、25日線の向きの変化に注目しつつ、25日線から下への乖離が起きるのか? 6月15日の安値を維持するか? 割り込むか? など注目ポイントが多くなると考えます。

私の中では、週明けの一週間で一旦、狭いレンジからは明確に離れるのではと想定しています。

現状では、陰線勝ちや25日線を割り込んでいることで、一旦6月15日の安値2万1500円近辺を目指すことをイメージし備えたいと思いますが、逆を突かれる可能性もあるので注意したいと思います。

逆を突かれるという発言はしたものの、現状のトレンドは未だ上昇を維持しており、25日線も上向きで、位置は下に推移するも、安値を明確に切り下げていなことで、トレンドが下落入りしたという要素は皆無であると考えられることから、現状は上昇か? BOXという認識が継続しています。

トレンド変換のポイントとしては、25日線の向きと6月15日の安値を勢いよく割り込むか? を注目していきたいと思います。

そして、週明けは小幅に押してくる公算ですが、この週末のコロナの感染拡大に対しての各国の反応次第では、週明けに急激な上下の動きもあり得ると考えるので、油断しないで様子をしっかり見ていきたいと思います。

現状分析

5日線

現状分析

先週は前週の小刻みな動きから一転下向きを維持した一週間となりました。

位置としては、週初めから週後半まで下を維持するも、週末金曜日に上に飛び出して週末入りとなりました。

そして5日線の週末値が6月9日の目先天井から見て最安値となっており、形状としては切り下げているようにも見えます。

BOXと言えばBOXの動きですが、上げの動きではなくなっているように見受けます。

25日線

上向きを維持した一週間となるも、角度が緩くなってきていることから、向きが変わるのに時間のかからない状態になりつつあると考えます。

位置は、週初めに下に割り込み、一週間を通して下を維持したまま週末を迎えました。

そして25日線と5日線のデットクロスとなるも、25日線の向きが上向きであることから「だまし」なのか? 本物となっていくのか? 見極めですが、確率的には25日線が上向きのまま一気に下に向かいことは少ないと考え、見極めていきたいと思います。

75日線

変わらず上向きで位置も上を推移しています。

上向きの200日線がサポートラインとなっているようにも見受けられるので、今後割り込むのか?を確認していきたいと思います。

トレンドライン

現状、狭いレンジでの三角保ち合いを意識しています。

6月23日・24日・26日の高値を結んだ切下がりのラインと、6月15日・29日・7月1日の安値を結んだ切上がりのラインで形成しており、間もなく三角の頂点となりつつあり、どちらに離れるか楽しみです。

それから流れとしては、切り下げているとも受け取れる形状ですので、切下がりの上値抵抗線にチャネルのラインを作り、6月29日の安値に合わせて切り下げのフラックに関しても見ていきたいと思います。

さらに下に関しては、前々からの6月15日の安値の横軸と5月25日から26日にかけて出来た窓の値段帯を抵抗帯とみています。

上に関しては、目先6月23日の高値の横軸と6月9日の高値の横軸を意識したいと思っており、BOXとしてはこの6月9日の高値と6月15日の安値での推移を注目です。

テクニカル指標

一目均衡表

テクニカル指標

基準線と転換線がデットクロスとなり、位置が下に回ったことで強さに陰りが出てきたと考えます。

ただ、雲までの乖離がしっかりあることで、下落という状況にはないと判断します。

そして前回にも記載しましたが、遅行線が間もなく日々線と接触するポイントに差し掛かります。

上下どちらに振れるか?注目です。

ボリンジャーバンド

収束が進行しており、かなりの膠着感になりつつあります。

その上で現状は、TPラインと-1σ内の推移となっており、今後TPラインの奪還となるか? -2σに触りに行くか? 注目しつつ、バンドが拡大に向かうのか? 波うちに向かうのか? も見極めていきたいと思います。

スローストキャスト

下げてきてゴールデンクロスを一度回避したことで弱さを見せたのちに再度ゴールデンクロスとなっています。

この後2本のラインがしっかり上向かうのか? 即デットクロスとなるのか、上を向かず横に推移するとなるか? 見極め後者の時は下離れの可能性を濃厚にしていきます。

総合判断

総合判断

膠着感が続くものの、現状では上昇維持であることを踏まえて建玉を考えたいと思います。

その上で、膠着感からの脱出のタイミングで、次のトレンドに乗る形で対応を考え、下に動いたときは動きが早くなるかもですので俊敏な対応をしたいと思います。(執筆者:城 晶子)