在宅ワークが広がる現在は家で過ごす時間が長くなり、電気代がジワジワと上がっている人も多いと思いますが、「どの家電に電気代がかかっているのか」を把握している人は意外と少ないのではないでしょうか。

家電によって電気代を節約する方法も少しずつ違うので、それぞれの特徴を把握することはとても大切です。

今回は「電気代の高い家電ランキング」とそれぞれの電気代対策についてお話していきます。

電気代の高い家電ランキング

早速、家庭で電気代がかかっている家電をランキング形式で5つ見ていきましょう。

第1位:エアコン(年間約1万6,000円~5万2,000円)

第2位:洗濯機(年間約5,800円~2万1,000円)

第3位:食器洗い乾燥機(年間約1万5,000円)

第4位:冷蔵庫(年間約6,700円~9,300円)

第5位:照明器具(1台あたり年間約2,500円)

電気代のかかる家電も賢く使えば大幅に減らせるので「電気代節約のポイント」も併せて紹介します。

参照:電気とガスのかんたん比較 エネチェンジ

第1位:エアコン

年間約1万6,000円~5万2,000円

電気代のかかる家電第1位は「エアコン」です。

夏場は熱中症対策などもあって欠かせない家電ではありますが、結構な金額がかかっています。

エアコンは他の家電と違う特性などもあるので、ポイントを押さえて上手に対策をするようにしましょう。

経済産業省によると夏場14時頃の在宅世帯の電気使用量のなんと58%をエアコンが占めているという結果が出ています。

夏の電気代使用量ランキング

もちろん、各家庭の生活スタイルによってはこの時間にこれだけエアコンが使われているとは言えませんが「夏場に家にいる時間にかかる電気代の6割をエアコンが占めている」という目安にはなります。

夏場は熱中症対策のためにもエアコンを上手に使用したいものです。

電気代を安くするのも大切ですが体調が悪い時などは我慢をせずに、無理をしない程度に節約を心がけてみてください。

節約ポイント1:運転は「弱モード」ではなく「自動」

常に「弱モード」にしているほうが電気代は多くかかってしまいます

弱モードは設定温度に到達するまでに同じだけの電力を使い続けなければいけません。

エアコンで最も電気代がお得になる設定は「自動モード」です。

自動モードは室内の温度が下がるとその後はあまり電力を使わずに運転するようになっているので、余分な電気代がかからずにお得です。

余計な電気代をかけないためにも、エアコンの運転モードは「自動モード」を選択するようにしましょう。

節約ポイント2:温度を下げるより「風量」を強く

室内の温度が暑いとつい設定温度を下げたくなりますが、エアコンは温度を下げることに多くの電力を使っています

1度温度を下げるだけで10%も多く電力がかかるとも言われています。

ですから、設定温度を下げるのではなく、エアコンの「風量」を強くするようにしましょう。

「風を強くしたらなんだか電気代が高そう…」と思うかもしれませんが、設定温度を下げるよりは少ない電力で済むので電気代の節約につながります。

室内が暑いと感じたら、設定温度を下げるより「風量」を強くすることを意識しましょう。

温度を下げるより、風量を上げる
≪画像元:ダイキン工業

節約ポイント3:こまめにスイッチを切らない

照明器具のように出かける度にエアコンのスイッチを切ってしまっていませんか。

エアコンが最も電力を使うのは電源を入れた時なので、こまめに電源を切ると返って電力が多く必要になり、電気代が余分にかかってしまいます

子どもの送り迎えやちょっとした買い物など30分程度家を空けるくらいならエアコンはつけっぱなしにして出かけましょう。

節約ポイント4:冷房の風向きは「水平」

空気には「温かい空気は上昇し、冷たい空気は下降する」という特徴があります。

そのため、エアコンの風向きを下向きにしてしまうと、部屋の下のほうばかりが冷えて部屋全体がなかなか冷えません

エアコンの風向きは「水平」にし、冷たい空気が上から下に循環するようにしましょう。

節約ポイント5:扇風機やサーキュレーターで空気を循環

人は風に当たると同じ温度でも涼しく感じます。

扇風機やサーキュレーターを併用して部屋の端まで冷たい空気が行き渡るようにしましょう。

冷たい空気は下降する性質を持っているので、扇風機やサーキュレーターの風向きを上にするとエアコンから降りた冷たい空気を循環できます。

節約ポイント6:窓からの太陽光を遮る

夏場、家に人があまりいない時間帯は思い切ってカーテンを閉めてしまいましょう。

カーテンによって日光が遮られて太陽光で室内の温度が上がるのを防いでくれます

簾をかけるのもおすすめです。

簾は窓に入る前に太陽光の熱を抑えてくれるので、カーテンよりも断熱効果を期待できます。

「簾をかけるのにもお金がかかってしまう」という人に筆者がおすすめなのが、大きな窓の前にシーツを干すことです。

2階のベランダでシーツを干すだけで、外からの熱がかなり和らぎ部屋を涼しく保てます。

特に夏場は汗をかいてシーツを洗濯する機会も多いものです。

大きな窓がある部屋でとても効果的なのでぜひ試してみてください。

節約ポイント7:月に2回はエアコンのフィルター掃除をする

エアコンのフィルターが汚れてしまっているとエアコンは空気を吸い込む力が低下し、一度に冷やす空気の量が減ってしまいます

空気を冷やせる量が減ると部屋の温度を下げる効率が悪くなるので、電力を余分に消費することになってしまいます。

エアコンの使用が多いシーズンは月に2回ほどフィルターの掃除をしましょう。

第2位:洗濯機

洗濯機にかかる電気代
年間約5,800円~2万1,000円

毎日欠かさず使う人も多い洗濯機は電気代も多くかかります。

特に家族が多い家庭では洗う衣服も多くなるので仕方がないかもしれません。

毎日使う洗濯機もコツを知っていれば電気代を安くできるので、電気代がかかっているポイントを押さえましょう。

節約ポイント1:乾燥までの電気代は洗濯のみの5倍以上

洗濯1回にかかる電気代は約2~3円程度ですが、乾燥まで行った場合の電気代は約15円~60円まで上がります。

例えば、1日1回、15日間洗濯のみで洗濯機を使用した場合と、乾燥まで行った場合は省エネのドラム式タイプでも下記の差が出ます。

【洗濯のみの電気代】
15日 × 2円 = 30円

【洗濯~乾燥まで行った場合の電気代】
15日 × 15円 = 225円

洗濯のみで1か月使用した場合の金額は60円ですが、乾燥まで行うと450円かかります。

1年では720円と5,400円なので、5,000円近い差がつきます。

もちろん、梅雨時など乾燥機が不可欠な時期もあると思いますが、毎日使うことが慣習化されている人は要注意です。

必要ない時はできるだけ使わないように心がけましょう。

節約ポイント2:洗濯機を回しすぎない

洗濯をする回数をできるだけまとめるようにすることも大切です。

特に小さいお子さんがいる家庭などは洗濯機を回しすぎていて多く電気代がかかっている場合があります。

赤ちゃん用や色落ちする衣類などは洗面台や洗面器で付け置き洗いにするなど、少し工夫するだけでも回数は減らせます。

1日3回以上洗濯機を回してしまっているという人はぜひ試してみてください。

第3位:食器洗い乾燥機

年間約1万5,000円

共働き夫婦の強い味方でもある食器洗い乾燥機(以下食洗機)は、洗浄から乾燥まで仕上げてくれるので疲れた日には本当に助かります。

しかし、休日のお昼ご飯くらいなら水道代を考慮しても食洗機を使う方が光熱費は安くなることもあります。

節約ポイント1:まとめて洗浄

食洗機を何度も使うとそれだけ電気代が多くかかってしまいます。

食洗機を使う場合にはできるだけ食器をまとめて洗うようにしましょう。

また、1人~2人分の食器なら手洗いする方が節約になることもあります。

食事量などが家庭によって違うので一概には言えませんが、食洗機を使って光熱費が安くなるのは一般的に3人分以上と言われています。

量により、手洗いと食洗器を使い分けると節約につながります。

参照:電気の比較 インズウェブ

節約ポイント2:「乾燥」は電気代がかかる

食洗機で電力の比重が大きいのは「乾燥」です。

洗浄モードのみの使用であれば電気代は1回1円程度ですが、乾燥まで行った場合には10円と10倍かかります。

乾燥は便利な機能ではありますが、使いすぎると電気代を減らせません。

洗浄モードのみ、もしくは乾燥時間の短縮などを行うと電気代が大きく下がるので乾燥時間の見直しをしてみましょう。

手洗いと食洗器をうまく使う

第4位:冷蔵庫

年間約6,700円~9,300円

第4位はキッチンの要、冷蔵庫です。

冷蔵庫は24時間、365日稼動しているのでこのくらいの電気代がかかるのは仕方ない気もします。

スイッチを切るということができない冷蔵庫も季節などに気を配れば電気代を下げられます。

節約ポイント1:季節によって設定温度を見直す

冷蔵庫には中の温度を調整する機能がついています。

この温度調整を上手に調整して余分な電力がかからないようにしましょう。

特に冬場のキッチンは寒いことが多いので、逆手に取れば冷蔵庫の中の温度も低く保てます。

寒い時期は「弱モード」など弱い設定にすることで電気代の節約が可能です。

節約ポイント2:冷蔵室には「余白」、冷凍室には「ぎっしり」

まとめ買いが多くなった昨今は冷蔵庫に入れるものも増えますが、冷蔵室や野菜室の中に入れる食材の量が多すぎると冷気の流れが悪くなり、余分に電力を使ってしまいます。

冷蔵室や野菜室は、中に冷気が行き渡るように詰める食材は7割程度までに留めましょう。

冷凍庫は凍った状態の食品がたくさん入っていることで、凍った食材同士が互いを冷やすため、中の温度が冷えた状態を保てます。

冷凍室は凍った食材を多めに詰めて、冷凍室にたくさんの電力を使わなくて済むようにしましょう。

節約ポイント3:扉の開閉時間を減らす

冷蔵庫を開ける際に、どこに何があるか分からないと冷蔵庫を開けたままで食材を探さなくてはなりません。

開閉時間の回数や時間が長くなると開けるたびに冷気が逃げて中の温度が上がり、それをまた冷やすために余分な電力がかかります

冷蔵庫の中の食材は入れる位置を固定するなどしてしっかりと整理し、扉の開閉時間を減らすようにしましょう。

第5位:照明器具

1台あたり年間約2,500円

点ける時間が比較的長い照明器具は年間約2,500円かかっています。

「1台あたりの電気代」なので部屋数が多く照明器具が多ければその分だけ電気代は高くなります。

特に家族が多い家庭では部屋数の分だけ照明器具があり、電気代も高くなるので日々気をつけて節電を心がけましょう。

節約ポイント1:使っていない時はこまめに消す

エアコンとは違って、照明器具はとにかく「使っていない時はこまめに消す」ことを徹底すると電気代が少なく済みます。

特に人がいない部屋の電気は必ず消すようにして無駄な電気代がかからないようにしましょう。

節約ポイント2:昔の蛍光灯は切れたらLEDに交換

LEDライトに交換する

12畳用のシーリングライトで比較すると蛍光灯は1時間約3円、LEDライトは約1円となんと1/3になるのです。

例えば、照明器具を1日6時間使用するとして1年間に換算すると下記の差が出ます。

【蛍光灯の電気代】
1時間当たり3円 × 6時間 × 365日 = 6,570円

【LEDの電気代】
1時間当たり1円 × 6時間 × 365日 = 2,190円

1年で4,000円以上の差が出てくるのは驚きです。

今ある蛍光灯が切れたら迷わずにLEDに交換しましょう。

家電によって対策を変えて電気代を節約

今回は電気代がかかる家電をランキング形式で紹介しました。

電気代がかかりやすい家電は毎日必要ですので、一見すると節電するのは難しそうに思えるかもしれません。

しかし、家電の特性を知って日々の習慣を見直し、対策をすれば節電は可能です。

電気を多く消費する季節は、とくに電気代の節約を心がけてみてください。(執筆者:片岡 みのり)