先週は、前週の膠着状態となる保ち合いから上放れの雰囲気を出すも、6月23日の高値を超えたところで上値追いが続かず、オーバーシュートの範疇にとどまり、結果短期的なBOX上限から押す雰囲気を作って徐々に切り下げ、週後半には、節目としていた25日線を再度割り込み25日線の向きを変え、不安定な雰囲気を作っての週末入りとなりました。

このまま素直に下げていくかと思わせる週末の大引けでしたが、米国の雰囲気では、週明けは反発して始まる公算で、再度25日線を奪回してくることが想定され、方向感が出し切れない可能性が高まっています。

さらに金曜算出のSQ値が2万2601.81円と算出されており、金曜日自体は幻のSQ(金曜日にSQ値に触れない)となっていることで、上値は重く、下げて行く公算かと思われましたが、それも不透明となり、非常に見解が難しくなってきています。

さらに、為替が円高に振れており、この辺りも週明けにどの程度影響してくるのかも注目が必要になりそうです。

そして、現状の日経の動きに関して、私的にはBOXということをここ数週間申してきましたが、週末の雰囲気を考えると25日線を挟んで、上げ下げ繰り返す動きは、トレンドが乏しくBOXの可能性を著しく向上させていると考えられ、下向きとした25日線も短期で上向きに変わったりすれば、波打つ形が形成され、さらにBOXの可能性を示してくることとなりますが、週明け以降どうなる事でしょうか?

週明けの日経平均

金曜の陰線の高値を上抜けてくるかも注目して行きたいと考え、下記に記すトレンドライン(切り上げ・切り下げ)に関しても上下どちらに突破となるかも注目です。

しかし、BOXとしてきていることを前提とするならば、現在は6月15日の安値2万1,529円と6月9日の高値2万3,185円というレンジでの推移を想定しており、その想定内であれば、この週末の週明けの想定値段はBOXの中央部分でのもみ合いに過ぎないという判断とも取れます。

したがって、建玉の操作としては、BOX内BOXとしている内側のゾーン(下が、6月29日の安値2万1,969円と上が、7月6日の高値2万2,734円)に対して上下どちらに出るかを気にしつつ、建玉のポジションの割合を考える状況であると考え整理していきたいと思います。

現在のトレーダーの状況として、現状の暴落・反騰の動きに付いていけず、下げ始めてもBOXや反発の残像にとらわれ売り仕込みが遅れ、上げ始めても下げの残像にとらわれて買い建てが入れきれず、売り玉を引っ張り含み損拡大となり、ここ一か月のもみ合いでは、日々の上げ下げに気持ちを寄せすぎ、上がったら買わなきゃ、下がったら売らなきゃと建玉が後手に回り、買いポジションが上に存在し、売りポジションが下にあるという状況に陥っている方が、多々見受けられます。

トレンドを見極めトレンドに合わせた売買をすることと、節目を意識して節目に合わせた売買をすることが出来れば、上記のような、残像に心作られたり、追いかけて買ったり売ったりにはならないはずなのですが、どうしても視野がせまくなり、目先の動きばかりにとらわれてしまいがちです。

そうならないためには経験を積みつつ、自身の売買の反省点を見つけ、自身の目利きのどこに間違いがあったのか? 自身で気づくことが大事です。

そして、現状の株価として実体経済と乖離があるという点は、ずっと言い続けているものの、現状の株価は、現実のものである以上、今の株価に合わせた売買が必要であり、相場が見ているのはばらまかれるお金による株価の押上げが意識されています。

さらには、コロナの感染拡大に関しては織り込み済で、東京の感染者が、毎日最高人数となっても、トレンドに影響するほどの押しとはなっていないのが現状です。

次のトレンド変換を作るきっかけが何になるかは未来にならないとわからないものの、現状のチャートにおいてのトレンド変換をしっかり見極めてきたいと思います。

現状分析

5日線

現状分析

先週は、週初めの反発で上向きとして、週中まで上向きを維持し、週後半の押しで週末に微妙に下向きとしました。

位置としては、上で始まり週中に下に割り込むも、再度上に飛び出し週末は下で引けました。方向感に乏しい動きと見受けます。

週明けの反発で、5日線の上に終値で維持できるか注目で、割り込むようだと上値が重いのかなという判断となりそうな気配です。

25日線

約3カ月続いた上向きを、週後半に下向きと変えトレンド変換の可能性を出しています。

位置としては、前週末下に位置していましたが、週初めに上に飛び出し、再度週中に下に入り込み、もう一度上に飛び出し週末金曜日は下で引けました。

目まぐるしく上下を入れ替えていることで、上昇に関しては終焉を迎えつつあり、BOXか下というトレンドに移行するのか? 見極めの形になりつつあります。

そしてデットクロスしていた状況から再度ゴールデンクロスとなり、25日線が下向いたところで週明け以降に本物のデットクロスとなり、今年2月と同じような動きとなるか注目です。

75日線

変わらず上向きで上への乖離を維持しています。

そして今週も変わらず200日線を直下に位置し、サポートラインとしているような動きになっています。

トレンドライン

目先6月10日・7月7日・9日の高値を結んだ切下がりのラインと、6月15日・29日・7月1日の安値を結んだ切上がりのラインで、三角保ち合い形成で金曜日は保ち合い下限を割り込んでいくのか? 見極め状況でした。

週明け保ち合い上限を突破するのか?見極めとなりトレンドが出来るのか注目です。

さらには、上記記載のBOX内BOXとして下が、6月29日の安値2万1,969円と上が、7月6日の高値2万2734円の横軸を意識しつつ、その外側にBOXと考えるライン6月15日の安値2万1,529円と6月9日の高値2万3,185円というレンジを想定します。

さらに下は、5月25日から26日の窓の価格帯を意識し、上に関しては2万4,000円どころを意識となります。

テクニカル指標

一目均衡表

テクニカル指標

雲の上を維持するも、基準線と転換線の位置の入れ替えがおき、株価も両方のラインを割り込んでいることで上値の重さを意識させています。

したがって完全な上(強い)という状況にないと考え、今後のトレンド変換が起きるか注目しつつ、遅行線が日々線を割り込んできたことで動きが出るかと思いましたが、方向感なく推移し、また、日々線に遅行線が絡むことが想定されるところで動きが出るか注目です。

ボリンジャーバンド

バンドが横向きで推移し+1σ~3σに関しては細かく波打ちし、BOX示唆となっています。

このままBOXが明確になるのであれば+-1σのどちらを突破するかでBOXとしても強いBOXか? 弱いBOXか? を示すこととなりそうです。

スローストキャスト

2本のラインが完全に上げきらず下げ切らずの範疇で行ったり来たりのBOX示唆となるも方向感が乏しく、保ち合いを意味するような動きとなっています。

今後、2本のラインがしっかり下まで降りるか? 下りきらないでゴールデンクロスとなるか? 目先は注目です。

総合判断

総合判断

非常に方向感なく判断が難しい局面となっていますが、決めようとするから難しいのであり、動きに合わせて建玉の操作をすると開き直れれば今は、ただ待つタイミングとなります。

決められないときは決めない。これも一つの手法とし、次にくるトレンドに備えましょう。

上が来ても下が来てもBOXが続いても、トレンドに逆らわなければ損が大きくなることは無く、細かくても利益は出ます。基本に忠実に見極めていきたいと思います。(執筆者:城 晶子)