株主優待品として、自社に関連する博物館や美術館などの入場券をいただける企業があります。

業態とは一見関係なさそうな企業が行っていたりもするので、意外に感じる場合もありますが、企業精神や創業者の思いに触れる場面もあり、雑学を仕入れるには良さそうです。

今回は、文化施設の入場券がいただける株主優待をご紹介します。

株価その他の情報は7/17終値時点でのYahoo!ファイナンスから引用しています。

(1) 国立博物館の年間パスポート「コア」

「コア(2359)」は独立系の情報サービス企業です。

業務分析から企画運用までトータルに手掛けており、特に組込システム分野ではトップクラスの実績があります

「コア」では株主優待を実施しており、100株以上・1年以上継続保有する株主に対し、年1回、東京・奈良・九州の各国立博物館の常設展示に無料で入場できる年間パスポートを進呈しています。

なんと株主優待で国宝級のお宝を観賞でます。

特別展示についても観覧券を2または4枚(優待を希望する施設によって異なる)いただけるので、お目当てのイベントで利用できます。

常設展であれば、ひとつの施設の年間パスポートで東京・奈良・京都・九州の各国立博物館への入場が可能となったり、特別展も団体料金で見られるので、「コア」だけにコアなファンにはたまらない内容です。

コア(2359)

コアグループ
≪画像元:株式会社コア

・ 株価 1,192円

・ 最低購入代金(100株) 11万9,200円

・ 権利日 3月末日

株主優待

東京国立博物館:メンバーズプレミアムパス

奈良国立博物館:プレミアムカード

九州国立博物館:メンバーズプレミアムパス

のうちいずれか1つを選択

【継続保有期間1年以上】

200株以上 1枚

1,000株以上 2枚

1万株以上 5枚

10万株以上 10枚

(2) 五島美術館の入場券「東急」

「東急(9005)」は東京から神奈川方面に路線を持つ東急電鉄をはじめとして、不動産、生活サービスなど東急沿線で多岐に渡る事業を展開する企業です。

「東急」では株主優待を実施しており、200株以上保有する株主に対し、電車バス全線きっぷをはじめ系列の百貨店、スーパー、ホテルなどで利用できる割引券を進呈しています。

さらに500株以上保有する株主には、グループが運営する施設である「Bunkamuraザ・ミュージアム」および「五島美術館」で利用できる招待券も追加されます。

東京都世田谷区にある「五島美術館」は、東急の創業者五島慶太氏の美術品コレクションが元になっているそうですが、現在の所蔵品には国宝も含まれているとのことで、数多い名品がそろった施設です。

東急 (9005)

東急
≪画像元:東急株式会社

・ 株価 1,388円

・ 最低購入代金(100株) 13万8,800円

・ 権利日 3月末・9月末

株主優待

【株主優待乗車証】

・ 200株以上 電車・バス全線きっぷ 2枚

・ 500株以上 電車・バス全線きっぷ 5枚

・ 1,500株以上 電車・バス全線きっぷ 10枚 3年以上継続保有で+ 5枚

・ 2,500株以上 電車・バス全線きっぷ 20枚 3年以上継続保有で+ 5枚

・ 5,000株以上 電車・バス全線きっぷ 40枚 3年以上継続保有で+10枚

・ 9,500株以上 電車・バス全線きっぷ 80枚 3年以上継続保有で+10枚

・ 1万2,000株以上 電車・バス全線きっぷ 10枚 3年以上継続保有で+10枚

電車全線パス 1枚 もしくは 無料宿泊券

・ 1万4,000株以上 電車・バス全線きっぷ 30枚 3年以上継続保有で+10枚

電車全線パス 1枚 もしくは 無料宿泊券

・ 2万8,500株以上 電車・バス全線きっぷ 30枚 3年以上継続保有で+10枚

電車・バス全線パス 1枚 もしくは 無料宿泊券

株主ご優待券

(1) 東急百貨店 お買物 10%割引券

(2) 東急ストア お買物 50円割引券

(3) 東急ホテルズ 宿泊基本料金 30%割引券

(4) 東急ホテルズ 飲食代金 10%割引券

(5) 東急病院 人間ドック基本料金 10%割引券

(6) Bunkamuraザ・ミュージアム 五島美術館 共通ご招待券

200株以上 (1)5枚 (2)20枚 (3)4枚 (4)2枚

500株以上 (1)10枚 (2)40枚 (3)8枚 (4)4枚 (5)1枚 (6)4枚

ほか家族合算優待制度、選択式優待制度などがございますので、詳しくはホームページをご参照ください。

(3) 名画鑑賞と庭園散策「DIC」

「DIC(4631)」は旧大日本インキ化学工業で、印刷インキ、有機顔料などで世界トップシェアを誇る化学メーカーです。

「DIC」では株主優待を実施しており、100株以上保有する株主に対し「DIC川村記念美術館」の入場券付き絵葉書を進呈しています。

千葉県佐倉市にある「DIC川村記念美術館」は、創業家2代目社長である川村勝巳氏により設立された施設で、20世紀美術品を中心に、レンブラント、モネ、ルノワール、ピカソ、シャガールなど著名な画家の作品も所蔵しています。

また、約3万坪にもおよぶ広大な庭園を有しており、里山の風景に溶け込む野外彫刻や、屋外でのピクニックなども楽しめます

配当利回りが4%を超える高配当株なので、優待は配当のおまけ、という印象が強いかもしれませんが、近場であればぜひ出かけてみたい施設です。

DIC (4631)

DIC
≪画像元:DIC

・株価 2,682円

・最低購入代金(100株) 26万8,200円 

・権利日 12月末・6月末

株主優待

 

【12月末】

100株以上・DIC川村記念美術館の入館券付絵葉書 2枚(2人/枚)

・自社グループ製品

2019年12月末:スピルリナ栄養補助食品「スピルリナ NEXT」(140粒 × 2袋)希望小売価格(税別)3,000円(1,500円 ×2 袋)

【6月末】

100株以上 オリジナルカレンダー 1部

(4)食事券付き入場券「うかい」

「うかい(7621)」は飲食店の経営および文化事業の運営などを行う企業です。

東京近郊在住の筆者にとって「うかい」のお店といえば高級店、という印象が強いです。

「うかい」では株主優待を実施しており、100株以上保有する株主に対し、「箱根ガラスの森美術館」の食事券つき入場券を進呈しています。

食事券ではパスタセットまたはデザートセットをいただけ、美しいガラス工芸品を観賞した後はおなかも満たしてリッチな気分になれそうです。

この飲食付き招待券は年間で5枚もいただけるので、グループ利用で1度で消費するもよし、または観光名所の箱根に何度も通って消費するのもいいです。

うかい(7621)

うかい
≪画像元:UKAI

・ 株価 3,165円

・ 最低購入代金(100株) 31万6,500円

・ 権利日 9月末

株主優待

(1) 箱根ガラスの森 ご飲食付ご入場招待券

100株以上 5枚(1万5,000円相当)

・同施設の入場招待。

・パスタセット(パスタ、サラダ、パン)またはデザートセット(デザート、お飲み物)いずれかを選択。

以上2点が利用可能。(1枚で1名入場、1食利用可)

上記に加え、

(2)「株主優待券」(1枚3,000円)または「うかい特選牛」のいずれかを選択

100株以上【株主優待券】1枚 または「うかい特選牛」

300株以上【株主優待券】3枚 または「うかい特選牛」

500株以上【株主優待券】5枚 または「うかい特選牛」1万5,000円相当

1,000株以上【株主優待券】10枚 または「うかい特選牛」3万円相当

2,000株以上【株主優待券】20枚 または「うかい特選牛」6万円相当

(5)東洋文庫ミュージアムの入場券「三菱商事」

「三菱商事 (8058)」は言わずと知れた、日本を代表する総合商社です。

「三菱商事」には株主優待制度はありませんが、株主総会後に送られる資料に「東洋文庫ミュージアム」の入場券が同封されていました。

「東洋文庫ミュージアム」の入場券

株主優待として明記はされていませんが、毎年株主に送られる「隠れ優待」のようです

東京都文京区にある「東洋文庫ミュージアム」は東洋全域の歴史と文化に関するさまざまな文献の収集研究を行う「東洋文庫」によって開設された博物館で、一般にはなじみの薄い「東洋学」を知ってもらうことが目的だそうです。

ミュージアム内に設置してある壁一面の本棚が圧巻の光景です。

東京都内の名勝である「六義園」の向かいに位置しており、「大人の散歩」には良いコースです。

三菱商事(8058)

三菱商事
≪画像元:三菱商事

・ 株価 2,315円

・ 最低購入代金 (100株) 23万1,500円 

・ 株主優待 なし

カタログギフトで年パス

「オリックス(8591)」のカタログギフト優待では、「すみだ水族館」や「京都水族館」の年間パスポートを選べます。

株価その他の情報は今後変更される可能性がありますので、投資をお考えの際はご自身でご確認の上、お願いいたします。(執筆者:優待投資家 吉井 裕子)