インターネットや電話で加入するダイレクト型(通販型)の自動車保険には、代理店で加入する代理店型にはない多くの割引があり、保険料が代理店型より2万円程度安くなる保険会社もあります。
そしてダイレクト型の自動車保険には、さらに保険料が安くなる「走行距離」という仕掛けがあります。
つまり、こういう事です。
・ 年間の走行距離が短い → 保険料が安い
・ 年間の走行距離が長い → 保険料が高い
そうであれば、走行距離はムダなく設定して、保険料を節約したいところですが、
「契約した距離を超えたら、補償はどうなるんだろう」
と迷う人もいるでしょう。
そこでここでは、契約した走行距離を
・ 残った場合
の、各保険会社の対応をご案内します。
目次
走行距離の各社の対応
保険料が安く、インターネットで見積もりしやすい保険会社の中から、走行距離の対応が異なる3社を表にまとめました。
【契約した走行距離の過不足の対応】
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以下、考慮すべき点などを説明します。
契約した走行距離を超えた(超えそうな)場合
セゾンおとなの自動車保険、ソニー損保、アクサダイレクト自動車保険の対応について紹介します。
セゾンおとなの自動車保険の対応
実際の走行距離が契約した走行距離より多くても少なくても、一切変更不要なので、設定した走行距離がかなり残った場合はなんだか損したような気持ちに、契約した距離を超えると、得したような気持ちになりそうです。
満期後も同社で契約を継続した場合に、走行距離が前年の実績をもとに自動セットされるというのは、保険会社として実際の走行距離にみあった保険料にするための対策でしょう。
ソニー損保とアクサダイレクト自動車保険の対応
どちらも走行距離を長い区分に変更し、追加保険料を払わなければなりませんが、ソニー損保は追加保険料が1,000円未満なら支払い不要です。
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契約した走行距離が多く残った(残りそうな)場合
特に考慮が必要なのは、ソニー損保です。
途中で走行距離を短い区分に変更でき保険料も戻りますが、変更前に、
・ 残るなら、返金額と次の継続契約で受けられる割引額とどちらがお得か
を確認しましょう。
また自動車保険の保険料は月割りのため、区分変更可・返金有りの保険会社は、残りの保険期間が1か月以上ある事が必要です。
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継続か保険会社変更か
走行距離は契約車両のオドメーターの値をお客様が申告する事で判断されるため、全くのお客様頼みです。
しかもどの保険会社も対応が柔軟なので、それほど心配はありません。
しかしダイレクト型の自動車保険は新規契約の割引が大きいため、保険料の節約を考えるなら、継続加入するメリットと他社で新規加入して割引を利用するメリットとの比較も必要です。(執筆者:金澤 けい子)