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【FX取引の基本】口座開設・用語・基礎知識から注意点まで 実際の取引結果を交えて解説

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【FX取引の基本】口座開設・用語・基礎知識から注意点まで 実際の取引結果を交えて解説

今回は、FX取引の少額投資に挑戦してみました。

一般的にFX取引はハイリスク・ハイリターンと言われています。

私も10年ほど前にFX取引で数十万円の損失を出したことがあります。

しかしながら、損失を出した理由もわかっているので、過去の手痛い経験をもとに今回は手堅く取引したいと思います。

なお、この記事は投資の手段としてFX取引の実例を紹介する内容です。

FX取引によって損失が発生する可能性もありますので、あくまで投資は自己責任でお願いします。

「新・楽天銀行FX」取引開始までのステップ

新楽天銀行FX
≪画像元:楽天銀行

普段からインターネット決済用に楽天銀行を使用していますが、この楽天銀行の中にFX取引用の口座があります。

すでに楽天銀行の口座をお持ちの方であれば、PCやスマートフォンから簡単にFX口座開設を申し込めます

さらにマイナンバーカードがあれば、最短で翌営業日にはFX口座の開設が完了します。

なお、取引にはスマホ専用アプリ「新・楽天銀行FX」をダウンロードしました。

FX専用口座ができたら、楽天銀行の口座から運用資金を入金して準備は完了です。

今回は、2万円を元手に挑戦しました。

なお、楽天銀行のFX取引は手数料無料ですので、気兼ねなく何回でも取引できます。

取引実績

さて、実際の取引実績を見ていきましょう。

今回は、為替差益を狙った取引を中心にしました。

結果は、2万円を元手に2020年の4月~6月の3か月間で1,949円のプラスになりました。

3か月で9.7%の利益が発生した計算です。

年率換算で約38%にもなりますが、これはかなりでき過ぎの結果だと思います。

高利回りを狙いすぎて博打になってしまうのもよくないので、年間の目標は年利5%~10%程度がよいのではないかと思います。

FX取引はレバレッジを高くして資金を注ぎ込めば大きな利益を得ることも可能ですが、大損をすることもあります。

ハイリスク・ハイリターンだということを肝に銘じましょう

現在の銀行定期預金では金利が良くても0.25%程ですので、どれだけ高い利回りかをご理解いただけたかと思います。

決済履歴

決済履歴は以下のとおりです。取引単位はいずれも1,000単位です。

4月21日 ポンド買い決済:+648円

6月1日 ドル売り決済:+217円

6月5日 ドル売り決済:-97円

6月9日 ドル買い決済:+1148円

6月9日 ドル買い決済:+15円

6月12日 ドル買い決済:-541円

6月17日 ドル売り決済:+470円

6月18日 ドル買い決済:+500円

6月24日 ドル売り決済:-411円

FX取引の基礎知識

これからFX取引を始めようとお考えの方に、FX取引の概要を簡単に説明します。

FX取引の利益の出し方

FX取引での利益には、「為替差益」と「金利差益」の2つがあります。

いきなり「為替差益」といっても、これからFX取引を始めようと思われる方にはハードルが高すぎるかもしれません。

簡単に説明すると次の通りです。

外貨の売買値の差額で利益を出す「為替差益」

外貨を安く仕入れて、高値で売るということです。商売の基本と同じですね。

株式の空売りのように、外貨を売って買い戻す方法もあります。

通貨の売買で利益を出す

金利差で利益を狙う「金利差益」

通称で「スワップ」とも言います。

通貨によって金利が違いますが、その金利差を利用して利益を狙う方法です。

外貨預金の考え方と同じで、金利の高い通貨を保有して金利差で利益を出します

通貨によって金利差が逆転する場合もありますので注意が必要です。

スワップポイントで利益を出す
≪画像元:外為オンライン

FXの取引時間・特徴

日本の株式投資と違い、為替は世界中で取り引きされているため月曜日~金曜日の24時間売買可能です。

1日の中でも為替取引の波が何度かあるので、その日のうちに買って売れるし、長期間の保有もできます

そして、売り・買いの両方の取引ができるという点も特徴の1つです。

たとえば、ドル高(円安)が進むときに1ドル・100円で買い、1週間後に1ドル・105円で売れば1ドルあたり5円の利益が発生します。

反対に、ドル安(円高)が進むときに、1ドル・100円で売り、1週間後に1ドル・95円で買えば1ドルあたり5円の利益が発生します。

この売りと買いには少し注意が必要です。

通常、

買いの時には保有している期間に応じて利息が付きますが、売りの場合には利息分(時には利息以上)はマイナス

です。

したがって、

買いの場合は長期保有してもよいが、売りの場合には長期保有は厳禁

です。

FXの取引方法

外貨預金のように口座に入金した金額で直接取引をするものではありません。

FX取引の場合には取引単位が決まっています

たとえば、米ドルを1,000単位(1,000米ドル)で売買したり、ユーロを1万単位(1万ユーロ)で売買したりします。

各取引会社も最低1,000単位からの取引が基本になっています。

この

取引単位を用意するのに必要な金額のことを「証拠金」や「保証金」と呼びます。

ちなみに、楽天銀行では「証拠金」のため、以降「証拠金」で統一します。

「証拠金取引」といって、少ない「証拠金」で大きな金額を扱えます

この「証拠金」は、レバレッジ(倍率)により変わってきます

レバレッジ25倍の場合:
米ドル1,000単位に必要な証拠金は4,200円程度

レバレッジ2倍の場合:
米ドル1,000単位に必要な証拠金は5万2,500円程度

(2020年7月現在)

レバレッジ1倍が「外貨預金」だと考えると理解しやすいかもしれません。

レバレッジが大きい方が少ない「証拠金」で大きな取引ができますが、その反面損失も大きくなるので注意が必要です。

楽天銀行では、レバレッジが2倍・5倍・10倍・25倍と4コースから任意に設定できます。

FX取引の基本用語

ここからは、FX取引の基本用語を見ていきましょう。

ポジション(建玉)

新しく外貨を買うまたは売って外貨を保有している状態をポジションと言います。

例:米ドルを1ドル105円で1,000単位買って保有している状態

レバレッジ

前述の通り、少ない「証拠金」で数倍の金額を取り扱うことです。

「てこの原理」と表現されることが多いようです。

レバレッジが10倍なら1万円で10万円分の取引をしていることになります。

ただし、マイナスも10倍になりますのでレバレッジの効かせ過ぎには注意が必要です。

慣れるまでは2倍~5倍程度で運用するのがおすすめですが、1万円や2万円でおこなう少額投資であれば25倍程でも問題ないと思います。

FX取引にかける金額が多くなればなるほど、レバレッジは低く抑えるのがベターだと言えます。

レバレッジ
≪画像元:外為オンライン

スワップ

世界の通貨の中には日本円よりもはるかに金利の高い通貨が存在します。

高金利の通貨を保有することにより金利差で利益を得られます。

ただし、高金利の通貨を売った場合には反対に金利差を支払う必要がありますので、売りポジションの長期保有には注意が必要です。

スプレッド

FX取引にかかる買値と売値の差のことです。

よくニュースなどで「1ドル100円10銭~20銭の間で取引されています」などと言われていますが、同じタイミングでも売るときと買うときには値段が違います

この差をスプレッドと言います。スプレッドは取引通貨や取扱会社によって差があります。

ロスカット

ポジションの損失が拡大した際に、さらなる損失を防ぐために決済することです。

任意でロスカットのラインを設定できます。

FX取引会社では、顧客の損失拡大を防ぐために強制的にロスカットを行うルールが決められていることがほとんどです。

悪質な会社では、ロスカットさせずに「追加の証拠金」(追証)をどんどんと要求することがありますので注意しましょう。

マイルール設定のすすめ

マイルールを設定する

FX取引をするうえで肝要なのは、自分なりの厳格なルール設定です。

マイルールが明確でないと根拠のない希望的観測をもとに取引してしまい、ロスカットできずに損失が拡大したり、強制ロスカットされたりする可能性が高まります。

今回FX取引をするにあたっては、次のようなマイルールを設定しました。

ルール1. 3勝2敗を狙う

最終的にプラスで終わればよいと考えます。

損失を取り返そうとロスカットをせず、下がり続ける相場を見ているのが最も危険です。

ルール2. 値動きが少ないときは、売りと買い同時に買う

売り買いを同時にすると「証拠金」も2倍必要なのでおすすめされないことが多いが、これは保険と考えてもよいと思います。

最終的に少しでもプラスになればよいと考えます。

ルール3. 取引する外貨は1種類に絞る

今回の取引では、最初に英ポンドに手を出してしまっていますが、その後は米ドルだけに限定しています。

世界中の通貨が取引できるため、スワップ(利息)の良い通貨や値動きの激しい通貨に手を出したくなります。

しかし、値動きの激しい通貨は情報が乏しかったり、スワップの良い通貨はカントリーリスクが高く相場が下がったまま戻らない危険性があります。

ニュースや情報量が比較的多く、値幅も想定しやすい米ドル/円相場だけに絞って勝負するのがおすすめです。

ルール4. 自動ロスカットは設定しない

自動ロスカットの設定を推奨する意見の方が多いが、ロスカットの値をいくらに設定すればよいのかの判断が難しいのは事実です。

以前、FX取引をした際には、相場の急降下・急反発時にロスカットだけして相場が元通りに戻るという経験を何度もしました。

もちろん、どんどんと資産が減って生きました。

ロスカットを設定するのであれば「ポジションの損失が1,000円になったらロスカットする」といったように決めるとよいかもしれません。

自分にあったルールを早く見つけることもFX取引で利益を上げるコツかもしれません。

FX取引の注意事項

・ FX取引では通貨の価格変動や売りポジションのスワップ支払いにより、損失が生じる恐れがあります。

・ レバレッジを効かせているため、証拠金を上回る金額の取引ができ、大きな損失が発生する可能性があります。

・ 急激な相場変動により強制ロスカットや追加の証拠金を必要とする場合もありますのでご注意ください。

始める前に「バーチャル取引のシステム」で慣れる

バーチャルトレードアプリ
≪画像元:楽天銀行

FX取引に興味が湧いてきた方もいらっしゃるかもしれません。

実際に取引を始めようとすると、今回は紹介していない専門用語や注文方法・取引方法がたくさん出てきます。

また、為替相場が動く要因を学んだり、世界のニュースにも触れたりする必要も出てきます。

多くのFX取引会社では、初心者向けに実際にお金を動かさないバーチャル取引のシステムを用意しています。

なお、楽天銀行では「バーチャルトレードアプリ」が用意されています。

実際の取引を始める前にこれらを使ってFX取引に慣れておくのがよいかもしれません。(執筆者:行政書士 風見 哲也)

《風見 哲也》
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風見 哲也

大手電力会社にて20年以上お客さま対応業務に従事。家族の病気をきっかけに退職後、FP2級と行政書士資格を取得。平成30年よりFP・行政書士事務所を開業。現在はCFP資格取得を目指しながら、相続・離婚・終活など身近なお金の相談やWEBライターとして活動しています。 寄稿者にメッセージを送る

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