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【住宅ローン】「変動金利」との正しい向き合い方 全期間固定「フラット35」との毎月返済額の差は1.1万円

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【住宅ローン】「変動金利」との正しい向き合い方 全期間固定「フラット35」との毎月返済額の差は1.1万円

住宅ローンの低金利時代が続いている昨今、変動金利は0.5%を下回る銀行もちらほらと出てきています。

国土交通省が発表した「平成30年度 住宅市場動向調査報告書」によると、住宅購入の際に民間金融機関からの借入れをしている場合に変動金利を利用しているのはおよそ6割にも上っています。

ただし、低金利だからといって無理な借り入れは危険です。

リスクに備えた支払い計画にするために、今回は正しい変動金利との向き合い方を解説していきます。

「変動金利」 との正しい向き合い方

「変動金利」と「フラット35」で返済額の違いを検証

変動金利と全期間固定金利「フラット35」では、借入れ金額が同じだった場合に毎月の返済額がどのくらい違うのかをシミュレーションしてみましょう。

前提

【借入額】3,000万円

【借入期間】35年

毎月の返済額

【変動金利】金利0.5%と想定:約7.8万円

【フラット35】金利1.31%(2020年8月時点)と想定:約8.9万円

同じ借入れ金額の場合に月々の返済額には1万円以上の差が出ます。

また、変動金利0.5%で毎月8.9万円を返済場合には、借入れ金額は約3,400万円まで増加します。

変動金利との向き合い方

近年は良くも悪くも「借りられる時代」ですが、たとえ金利が低いからと言っても無理な借り入れは禁物です。

変動金利で返済ギリギリの家計はNG

変動金利はいつ上昇するか分かりません。現状の金利で返済がギリギリという家庭は黄色信号です。

早急に家計の見直しが必要です。

金利が上昇した際に対応できないと、家計破綻になる可能性もあります。

「+1万円」の返済意識を持つ

「+1万円」の返済意識を持つ

変動金利で借入れする場合には、「実際の返済金額 + 1万円」を支払っているつもりで家計を回すのがおすすめです。

つまり、

毎月の実際の返済額が7.8万円であれば、8.8万円を支払っているつもりでやりくり

します。

そうすることで、金利が上がらずにそのままであれば、当然のことながら毎月1万円の貯金が生まれます。

万が一、金利が上昇したとしても、余力のある家計であれば対応可能です。

もしものために、対策をとることは大切です。

変動金利を選ぶなら支払計画を引き締める

変動金利は決して悪いわけではありません。

非常に魅力的な金利ですし、これから住宅購入される方はもちろん選択肢に入れてもよいと言えます。

気をつけなければならないのはその支払い計画です。

返済に対する意識を少し変えるだけで、今後の備えになります。

住宅ローンをすでに変動金利で組んでいる方やこれから組もうと思っている方は、ぜひ「+1万円の意識」を身につけておきましょう。(執筆者:1級FP技能士 椎名 隼人)

《椎名 隼人》
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椎名 隼人

椎名 隼人

大学を卒業後、地域新聞社の編集業務に従事。その後、注文住宅の営業マンとして活動。現在は家づくりに関するアドバイザーとして住宅ローンや資金計画の提案をはじめ、家計レベルのライフプランニングも得意としている。 <保有資格>1級ファイナンシャル・プランニング技能士/宅地建物取引士 寄稿者にメッセージを送る

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