最近の決算発表で春先からの新型コロナの影響が明らかになってきていますが、外食・旅行以外にも広い分野で深刻なダメージがみられるようです

今回は2020年7~8月にかけて発表された、株主優待の新設・変更・廃止情報をご紹介します。

今回は新型コロナの影響で株主優待を変更・廃止する企業も多く、株主の皆様も一喜一憂されているのではないでしょうか。

株価その他の情報は8/21終値時点でのYahoo!ファイナンスから引用しています。

【新設1】GSIクレオス

creos
≪画像元:GSIクレオス

8/3に「GSIクレオス(8101)」より、株主優待新設の発表がありました。

「GSIクレオス」は繊維と工業製品を中心とする専門商社です。

株主優待の内容は、100株以上保有の場合、クオカード1,000円をいただけます

配当+優待利回りを新設発表時の株価で計算すると5%を超える高利回りでした。

そのためか発表後の8/4の終値は1,459円と前日終値1,159円より一気に300円も値上がりし、その後も値を上げ8/21現在では1,797円と、一気に1.5倍化しました

GSIクレオス(8101)

・ 株価  1,797円
・ 最低購入代金(100株) 17万9,700円
・ 権利日 9月末日

株主優待

クオ・カード
100株以上 1,000円
1,000株以上 2,000円

【新設2】ヤシマキザイ

ヤシマキザイ
≪画像元:ヤシマキザイ

8/14に「ヤシマキザイ(7677)」より、株主優待新設の発表がありました。

「ヤシマキザイ」は鉄道関連部品の専門商社です。

株主優待の内容は、保有株数に応じて「ヤシマキザイプレミアム優待倶楽部」で利用できる株主優待ポイントが進呈されます。

配当+優待利回りを新設発表時の株価で計算すると、100株保有の場合約3.5%です。

こちらも、発表当日の終値1,570円が翌日から大きく値上がり、8/21終値で1,900円となっております。

ヤシマキザイ(7677)

・ 株価  1,900円

・ 最低購入代金(100株)19万円

・ 権利日 9月末日

株主優待

 

「ヤシマキザイ・プレミアム優待倶楽部」で利用可能な株主優待ポイント

・ 100株以上

1年未満:3,000ポイント

1年以上保有:3,500ポイント

・ 300株以上

1年未満:5,000ポイント

1年以上保有:6,000ポイント

・ 500株以上

1年未満:1万ポイント

1年以上保有:1万2,000ポイント

【変更1】キユーピー

キューピー
≪画像元:キユーピー

8/7に「キユーピー(2809)」より、株主優待拡充の発表がありました。

「キユーピー」はご存じの通り、マヨネーズやドレッシングで国内首位を誇る食品メーカーです。

これまで、株主優待をいただけるのが3年以上保有の株主に限られており、優待取得のハードルはなかなかの高さでした。

しかし、今回の変更で3年から半年保有へと一気に期間が短縮されたので、今後もっと人気化しそうです。

キユーピー(2809)

・ 株価 2,011円

・ 最低購入代金(100株) 20万1,100円

・ 権利日 11月末日

株主優待

自社グループ商品詰合せ

・ 100株以上

継続保有期間 半年以上:1,000円相当

継続保有期間 3年以上 :1,500円相当

・ 500株以上

継続保有期間 半年以上:3,000円相当
継続保有期間 3年以上 :5,000円相当

【変更2】田中精密工業

田中精密工業
≪画像元:田中精密工業

7/31に「田中精密工業(7218)」より、株主優待変更の発表がありました。

「田中精密工業」は自動車などの部品を製造する企業です。

これまでは100株以上保有で株主優待の権利を受けられたのですが、変更後は500株以上保有の場合に限られます

約6万円の投資でお米3kgがいただけたのが、一気に投資額が20万円台後半まで引き上げられました

田中精密工業(7218)

・ 株価 571円

・ 最低購入代金(100株)5万7,100円

・ 権利日 3月末日

株主優待

入善(富山県)産米コシヒカリ「つぶぞろい」(新米)

500株以上 3kg

1,000株以上 5kg

【変更3】日本モーゲージサービス

日本モーゲージサービス

8/7に「日本モーゲージサービス(7192)」から株主優待変更の発表がありました。

「日本モーゲージサービス」は固定金利住宅ローン「フラット35」貸付など金融・保険業務を行う企業です。

これまでは、100株保有の場合、保有期間にかかわらず3,000円のクオカードをいただけましたが、変更後は株主優待取得のために300株以上かつ1年以上の保有が必要になります。

また、従前は1年以上継続保有した場合、クオカードに加え4,500円相当のカタログギフトをいただけましたが、こちらは300株保有の条件に引き継がれます。

来年の株主優待に先立ち1株 → 2株の株式分割を実施するので、分割後に優待権利が得られる300株は分割前の150株と同等です。

優待変更後も優待+配当が3%台なので、改悪後でも株価は値上がり、8/7終値2,059円から8/21終値2,666円と上昇しています。

日本モーゲージサービス(7192)

・ 株価  2,666円

・ 最低購入代金(100株)26万6,600円

・ 権利日 3月末日

株主優待

300 株以上(9/1の株式分割以降の株数)

継続保有期間

1年以上 3年未満・クオカード 3,000円分 × 1枚 ・カタログギフトより1品(4,500円相当)

3年以上 5年未満・クオカード 3,000円分 × 1枚 ・カタログギフトより2品(9,000円相当)

5年以上 ・クオカード 4,000円分 × 1枚 ・カタログギフトより2品(9,000円相当)

【変更4】デリカフーズホールディングス

デリカフーズホールディングス

8/12に「デリカフーズホールディングス(3392)」より株主優待変更の発表がありました。

「デリカフーズホールディングス」はファミリーレストランなど外食業界向けに、カット野菜や生鮮ホール野菜などを卸売する企業です。

これまでは、100株以上保有の株主に500円のクオカード、200株以上保有の株主に対し自社で取り扱う青果などのセットもしくはクオカード1,000円を進呈していました。

ですが今回の変更で、クオカードをいただける最低保有株数が200株、青果セットをいただけるのが400株保有からになりました。

同時に600株以上保有時の株主優待も細かく設定され、600株以上保有する場合はいただけるセットの金額が大きくなり、優待拡充の形となります

デリカフーズホールディングス(3392)

・ 株価 631円

・ 最低購入代金(100株) 6万3,100円

・ 権利日 9月末日

株主優待

こだわり野菜等の詰合せ または、クオ・カードから選択

(1)こだわり野菜・果物・加工品の詰合せ

(2)こだわり野菜・高級果物の詰合せ

(3)クオ・カード

200株以上 (3) 500円分

300株以上 (3) 1,000円分

400株以上 (1) 2,500円相当
または (3) 2,000円分

600株以上 (1) 4,000円相当
または (3) 3,000円分

800株以上 (1) 5,000円相当
または (3) 3,000円分

1,000株以上 (2) 7,000円相当
または (3) 5,000円分

野菜・果物を使用した加工品

3年以上継続保有、上記に加え、

2,000株以上 2,000円相当

4,000株以上 4,000円相当

【変更5】出前館

出前館
≪画像元:出前館

8/18に「出前館(2484)」より株主優待変更の発表がありました。

「出前館」は出前仲介サイトを運営する企業です。

昨今の新型コロナの影響により、「Uber Eats」と並び知名度をグッと上げた企業ではないでしょうか。

これまでは、年2回、注文時に利用できるTポイントをいただくことができましたが、変更後は優待券の配布となります

そして、従前は1回の注文時での優待Tポイントの利用制限はありませんでしたが、変更後は利用1回につき優待券1枚(1,000円)のみ利用可能ということで、実質改悪か、という印象もあります。

業績は、売上高は伸びているもののシステム増強や宣伝費などがかさみ営業赤字となっています

ただ株価は3月後半は1,000円前後でしたが、現在2,000円台と2倍化しており、コロナが追い風になっているようです

出前館(2484)

・株価 2,238円

・最低購入代金(100株)22万3,800円

・権利日 2月末日・8月末日

株主優待

出前館で利用可能な優待券

100株以上

・ 3年未満

3,000円分(2月末日)4,000円分(8月末日)

・ 3年以上

3,000円分(2月末日)5,000円分(8月末日)

・ 5年以上

3,000円分(2月末日)6,000円分(8月末日)

※1回のご利用ごとに1枚(1,000円)利用可能。

【廃止1】ダイコク電機

ダイコク
≪画像元:ダイコク電機

8/7に「ダイコク電機(6430)」より株主優待廃止の発表がありました。

「ダイコク電機」はパチンコホール向けにコンピューターシステムを供給する企業です。

これまでは株主優待として、保有株数に応じて「プレミアム優待倶楽部」のポイントをいただくことができ、配当+優待利回りが5%を超える高利回りの銘柄として知られていました。

株価は、発表前の8/7終値1,212円より、8/11終値1,088円と一気に100円以上も値下がりしてしまい、優待目当ての株主が少なからずいたもようです。

【廃止2】日本和装ホールディングス

日本和装

8/13に「日本和装ホールディングス(2499)」より株主優待廃止の発表がありました。

「日本和装ホールディングス」は着物、帯、和装小物などの販売仲介を行う企業です。

これまでは株主優待として、保有株数に応じて「プレミアム優待倶楽部」のポイントを進呈していました

株価は、発表前の8/13終値302円より、8/14終値254円と一気に50円近く値下がりしていました。

今回株主優待が廃止になった企業は、いずれも「プレミアム優待倶楽部」を導入していた企業でした

ここ数年で導入する企業が増えていますが、廃止にする企業もボチボチ見られる印象です。

株価その他の情報は今後変更される可能性がありますので、投資をお考えの際はご自身でご確認の上、お願いいたします。(執筆者:取得優待は120以上 吉井 裕子)