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「ジュニアNISA」は廃止されることで逆に利便性が高まる

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「ジュニアNISA」は廃止されることで逆に利便性が高まる

「ジュニア」は19歳以下の子どもが利用できます。

利用者が少ないことから、2023年末で廃止されることが決まっています。

しかし廃止が決まったことで、使いやすくなっています。

この時期にあえてジュニアNISAを利用するメリットをお伝えします。

「ジュニアNISA」は2023で終了

子どものお金を運用 ジュニアNISAの概要

ジュニアNISAとは、日本に住んでいる0歳から19歳の方(年齢は口座開設年の1月1日時点)が利用できる、少額投資非課税制度です。

大人が利用する「NISA」の子ども版です

メリットは、年間80万円分の非課税枠を最長5年間利用できることです。

利用している間は値上がり益や分配金、配当金に対して税金がかからないので、実際に受け取れる利益が多くなります。

また5年間の非課税期間が終了したあとも、運用している金融商品を「継続管理勘定」に移管(ロールオーバー)することで、20歳になるまで(厳密には、1月1日時点で20歳である年の前年12月31日まで)、非課税のまま保有し続けることが可能です。

つまり、非課税枠を使って購入した商品は、20歳になるまでずっと非課税で持ち続けられるということです。

一方で、ジュニアNISAには強烈なデメリットがあります。

それは、災害などのやむを得ない事情がない限り、18歳になるまで(厳密には、3月31日時点で18歳である前年の12月31日までの間)、原則として払出しができないということです。

例えば、子どもが0歳のときに80万円をジュニアNISA口座に入れたら、約18年間引き出せません。

急にお金が必要になったときに対応できないので、やや使い勝手が悪いという印象を受けます。

それもあってか、ジュニアNISA制度は2023年末で廃止されることになりました。

ジュニアNISA廃止で、2024年以降お金を引き出せることに

2024年以降ならいつでも引き出せる

しかし2023年末でジュニアNISAが終了することで、思わぬ利点があります

それは、2024年以降にジュニアNISA口座に預けていたお金が、自由に引き出せるようになることです。

もちろん子どもが20歳になるまで預け続けられますが、いつでも出金できるようになるのはとても便利だと思います。

わが家はもともとジュニアNISAを利用していませんでしたが、この廃止のニュースを見てジュニアNISAを開設しました。

現在はジュニアNISA口座と未成年口座の両方で資産運用しています。

口座が2つになるのでやや管理しにくいものの、非課税の恩恵を受けられるのはうれしいことです。

この機会に検討を

子ども版NISAである「ジュニアNISA」は、2023年末で廃止になります。

しかしそのおかげで、預け入れた資金を2024年以降に引き出せるようになりました。

廃止されることで逆に利便性が高まったともいえます。

この機会に利用を検討してはどうでしょうか。(執筆者:元大手信託銀行員 金指 歩)

《金指 歩》
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金指 歩

金指 歩

フリーライター。大手信託銀行に新卒入社し、個人融資や個人資産運用などを担当。不動産業界や証券会社を渡り歩いたのち、ITベンチャーを経てライターに。金融系コラム記事やビジネス系インタビュー記事などを執筆しています。 寄稿者にメッセージを送る

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