「キャッシュレス・ポイント還元事業 」では対象店舗で買い物をすると5%分の還元がされていたので、キャンペーンをきっかけに日々の買い物をキャッシュレス決済に切り替えたという方は多いでしょう。

しかし、何も考えずにキャッシュレス決済ばかり利用していると、家計管理が煩雑化してしまうことがあります。

家計をスッキリと簡単に管理するためには、

「現金とキャッシュレスをどのように使い分けるか」

が家計管理のポイントになります。

キャッシュレスと現金の使い分けでうまく家計管理

還元事業終了から2か月、キャッシュレス利用が定着

2019年秋から展開されていた「キャッシュレス・ポイント還元事業 」が2020年6月末日で終了し、約2か月がたちました。

利用金額から実際に還元分が反映されるには1~2か月のタイムラグがあるので、そろそろクレジットカードの請求書にも還元分の記載がなくなってきています。

そのため、キャッシュレスで買い物をしてももう5%の還元がないので、キャッシュレスを利用するメリットがなくなったように感じますが、キャンペーンを機にキャッシュレスを利用する人は確実に増えており、すっかり生活に定着してきています。

筆者も、キャンペーン前は現金で日々の買い物をしていましたが、すっかりキャッシュレス決済することが当たり前になってしまいました。

お金をその都度財布から出す手間もなく、手元にカードを準備しておけばサッと決済ができる手軽さに慣れてしまった今では、現金で支払いをすることが面倒だなと感じています。

家計がゆるむ理由1:手軽さ

キャッシュレス決済の良さは、とにかくその手軽さと便利さにあります。

その一方で、現金のように「予算を超えると買えない」という危機感がないため、つい予算をオーバーしてしまうことも少なくありません。

クレジットカードにはそれぞれ限度額が設定されていますが、日々の買い物が限度額に達するような高額な買い物になることはありません。

予定より買い過ぎたとしても簡単に決済ができてしまうため、現金で買い物をする時よりも家計がゆるみやすくなってしまうデメリットもあります。

特に、キャッシュレス決済に慣れてきた時が、つい買い過ぎてしまう傾向にあるようです。

家計を見直すなかで、

「そういえば、最近支出が増えて家計のバランスが変わってきた」

と感じたら、家計がゆるみ始めているサインです。

キャッシュレスでの買い物の内容や金額を1度見直してみましょう。

家計がゆるむ理由2:タイムラグ

キャッシュレスで買い物をすると、現金で買い物をしたときのようにすぐに手元のお金がなくなるわけではありません

利用した金額は1~2か月後に銀行口座から引き落としされますが、このタイムラグが家計管理を複雑にしてしまう原因になりかねません。

このタイムラグこそがキャッシュレス決済の大きな落とし穴で、「家計管理が面倒になる」、また「支払いの見通しが立たなくなる」といった結果を招きます。

カードの利用明細が来てはじめて使い過ぎに気づく

キャッシュレス決済を生活の中で賢く使うコツは、

・ 買い物をしたその日にすべてのレシートを財布から出す

・ 買い物の内容や金額をチェックする

・ 日々の利用履歴をきちんと残しておく

が前提です。

疲れているときはこのひと手間がとても苦痛に感じますが、その日の出費はきちんと把握しながらお金と向き合う習慣をつけることが大切です。

キャッシュレスと現金、どちらを使うか線引きを

キャッシュレスを賢く使いこなすコツとして、

「家計のどの費目をキャッシュレス決済にするかを、明確にしておく」

とよいでしょう。

家計の各費目の支払い方法をはっきりと線引きしておくと、管理がぐっと楽になります。

例えば、以下のように支払方法をあらかじめ決めておきます。

キャッシュレス決済で支払う費目

・ 家賃

・ 光熱費

・ ガソリン代

・ 食費

・ 日用品費

・ 保険料 など

現金で支払う費目

・ 病院や薬などの医療費

・ 子どもの教育費

・ 交際費

・ 各種税金 など

医療費は現金で支払う

筆者は、キャッシュレスで払う費目と現金で払う費目をしっかりと線引きする方法に変えてから、毎月の支出予想やクレジットカードの支払金額をほぼ正確に把握できるようになりました。

その結果、家計の管理や予算立てがとても楽になり、家計管理がゆるんでしまうことがなくなってきました。

実は、家計管理のルールをほんの少し変えるだけでキャッシュレス決済によってゆるんだ家計を引き締められます。

還元キャンペーンが終了してメリットが少なくなった今だからこそ、冷静にキャッシュとキャッシュレスを賢く使い分けて、家計管理を簡単に変身させてみましょう。(執筆者:花見 結衣)